労働の再配分効果 | グレッグのブログ

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http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/rashinban/pdf/et09_157.pdf


日本の実質賃金を上げるにはどうしたら良いのか?

良い文献を見つけたので是非読んでいただきたいです。

実質賃金を上げ、国民の幸福度を上げるには前ブログにも書きましたが、労働生産性を上げることと労働分配率を上げることでした。


まず日本の実質賃金が上がらない原因とは何でしょうか?

文献にもありますが、原因は二つあると思います。

①生産性の高い製造業の売り上げが伸びず、高い雇用を維持できない

②製造業の労働者が生産性の低い業種にシフトしている


では対策はどうすればいいんでしょうか?

まずは製造業の復活でしょう。

それには内需の活性化と円安が必要です。

円安と言っても極端な円安ではなく、購買力平価並みの円安でいいと思います。

今の為替水準は明らかに不当な円高です。

これでは製造業は日本に生産拠点を置くインセンティブは消失します。

日本人の雇用はますます失われていくでしょう。


それともう一つ忘れてはならないのはサービス業の生産性上昇でしょう。

それには規制緩和が必須です。

そして人件費を上げても労働分配率が下がるような内需企業の旺盛な利益の確保が最優先です。

内需を盛り上げることが非常に大事な観点になります。


日本人を幸福にするには内需を盛り上げることと、製造業の利益が上がるような購買力平価並みの円安が必要ということです。

まず、手っ取り早く明日からでもできる対策は金融緩和です。

金融緩和をすることでインフレ率を上げ円安に誘導し、需要を活性化することです。

生産性の高い製造業が海外に生産拠点を移動してしまわないようにすること。

そして内需サービス企業があらゆるビジネスチャンスを手にすることができるような規制緩和が求められています。