なぜインフレ誘導を主張するのか? | グレッグのブログ

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インフレ誘導をなぜ主張するのか?

これは非常に単純な発想なのである。


インフレになるということは貨幣の価値が下がることである。

つまり3%のインフレとは3%貨幣価値が下がるということである。

言いかえれば3%購入できる財やサービスの量が減るということである。

どういうメカニズムで貨幣価値は下がるんだろう?


三つのメカニズムしかない。

①日銀が通貨量を増やすこと。

②民間銀行が信用創造で通貨量を増やすこと(銀行が企業におカネを貸すこと)

③貨幣の流通速度が上がること(消費が活発になること)

これを是非覚えていただきたい。


世界の景気が悪い。

ある企業の期待収益率は年間-2%の収益低下であるとする。

そして貨幣価値が3%のインフレで期待収益率が-3%としよう。

貨幣を借りてその企業に投資したらどうなるだろうか?

-2%-(-3%)=1%の収益を生むのである。


実体経済はそこまで悪くなくても心理的な面を含めたリスクプレミアムが企業の期待収益率を落としているとすれば景気悪化が急速で深刻であればあるほど、高いインフレ率が必要なのである。

デフレの放置というのは貨幣の期待収益率を高めた状態で放置した状態なのである。

そのような状況では貨幣を退蔵したほうが得なのである。

だからいつまでたっても、カネが流通せず株も上がらず失業者は減らず、若者の職がないんだ。

話しは驚くほど単純なのである。