FRB議長はおとぎ話の妖精になるべきだ | グレッグのブログ

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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-22818420110823


ダラス連銀総裁のフィッシャー氏のインタビューである。

金融タカ派である。


>フィッシャー総裁は「議長の職務は、容易には実現しないであろう願望を持つ人々の枕の下にプレゼントを残しておくことではない」とし、「われわれの職務は長期的に物事を正すことだ」と述べた


これは完全に間違い。

人々の恐怖感が頂点に達して貨幣を選考し、リスク資産に手を出せなくなっているのである。

そういうときは貨幣を潤沢に供給して人々の恐怖感を和らげてやらなければ景気は失速する。

解雇が行われ、生産が停滞する事態になる。


貨幣供給が多量に行われれば、リスク資産に手を出さざるをえなくなる。

よりマシな期待収益率を持ったリスク資産に貨幣を交換するだろう。

そうやって貨幣の価値を下げるという国民の予想をコントロールすることが中央銀行の役割だろう。

それを放棄して中央銀行は何をするのか?

日銀のように、金融市場の動向を他人事にように注視だけして昼寝でもしているのか?

全くお笑い草である。

貨幣選好が低下し極端なインフレが進行すれば、逆に貨幣の量を縮小すればいい。

中央銀行の役割とはただ、それだけと言っても差し支えない。


中央銀行の長は人々の予想が極端に悪化すればおとぎ話の妖精のように現金を枕元に置くことが仕事だ。

そして過度なインフレになれば、それこそ暴力を背景とした国家権力を使っておカネを回収すればいい、国税局査察官のように。

フィッシャー総裁は仕事を放棄して昼寝だけして給与を得ようというのか?

全くどこの国でも怠け者はいるものだ。