日銀護送船団陰謀論 | グレッグのブログ

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仮に政府が10兆円の復興債の日銀引き受けを要請し、実現したと仮定する。

それでインフレ転換するだろうか?

絶対にならないと断言できる。

それはなぜか?

日銀がインフレを許容していないから。

そして市場が日銀がインフレを許容していないと予想しているから。


復興国債10兆円を日銀が引き受けるとする。

しかし、日銀は0%以上のインフレを許容していないので、全力で量的緩和解除、利上げだって辞さない。

日銀は市場の資金を回収にかかるだろう。

今後過度なインフレが予想されるからwwとか、理由は何だっていいのだ。

日本は日銀のこの手に2度もやられている。


2006年の福井総裁の量的緩和解除それに引き続いての利上げは記憶に新しい。

「油価の上昇は景気回復の証しww」

トンデモ、アホ発言を残して・・・。


日銀は何だってできるのである。

市場は白川日銀がゼロインフレですら許容しないことを既に十分すぎるくらいわかっているので、インフレに沿った投資などするわけがないのである。

バカを見るのは、自分たちであるからだ。


金融市場というのは実体経済に多大な影響力をもっているにも関わらず、日銀という官僚組織に牛耳られていて、日本の金融機関を始めとした投資家はインフレスタンスを取れないでいる。

日本の金融機関は、むしろそれを望んでいるフシもある。

インフレになって、国債の金利が上がれば他に有望な投資先を開拓しなければならないし、貸し倒れだってあるだろう。非常に収益の見通しが悪化するんだ。しかし、今のデフレであれば確実に国債に投資しておけば利益を計算できる。銀行にとっては、無用なリスクを取らず、楽ちんなのである。

事実、僕の融資先の若い支店長も「日銀は余計なことをしないといいが・・・。」と本音を漏らしていた。


日銀を中心とした市中銀行護送船団方式がデフレを渇望し、日本から国力を奪っている。

これは間違いない。