付加価値の意味 | グレッグのブログ

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付加価値とは売上高ー原材料費のことである。

つまり、会計上では粗利ですよね。

これが付加価値の本質です。

これがGDPの源泉なわけです。


問題の藻谷浩介氏が、サービス業の方が付加価値が高い。

だからサービス業を充実させよう、とか訳の分からないことを言ってました。

サービス業は製造業に比べて原材料費が圧倒的に少ないんだから付加価値が高くなるのは当たり前なんです。

しかし、扱う数量が全く違う。

生産性、つまり一人の労働者が作りだす付加価値は圧倒的に製造業の方が高いんです。

こういう妄言を垂れ流している人の言うことには注意が必要です。

おっと、サービス業を否定してるわけではありません。

今後の日本では頭で付加価値を作りだすサービス業は有望産業であることは間違いないです。


付加価値を上げる方法は三つあると思います。

①原材料費を安く抑える

②他社と差別化した財やサービスを作りだす

③高価格を政府に保証してもらう


②を活性化するには、徹底した競争が必要です。

③はその産業はいいでしょうが、消費者の効用が落ちて他の産業の需要が減少します。

家計には予算制約があるのです。ある商品が需給のバランスを超えて高価格であれば、消費者は他の消費をその分、削らなければなりません。価格弾力性の低い商品であれば、尚更購入せざるを得ないからです。

日本全体としては良いことではありません。


多種多様な財やサービスが低価格で享受できる社会。

そして、ある一定の業種のみが資源配分を受けるのではなく、広く多業種に雇用される社会。

そして市場の失敗に対してのみ公共財や公共サービスが受けられる社会。

そうすれば、日本経済の真の実力に沿った失業率が達成されるはずです。

今の失業率は明らかに高すぎます。