そもそもデフレは悪いものなのか?
一般大卒サラーマン家庭ではモノが安くなるので、生活はしやすくなるだろう。
給与も、ボーナスは下がるけど基本給は下がらないし、安いモノを買ってそれなりに豊かに生きていける。
悲壮感はないだろう。
それより物価が高くなる方が困るよ。
そういう家庭が一般的かもしれない。
デフレ?それに合わせて生きていけばいいんじゃない?
そんな声が聞こえてくる。
派遣切り?ブラック企業?ホームレス?生活保護?
本人の問題もあるからね。
しかし、最近はデフレ脱却を求める声が高くなってきた。
明らかに自分の周りに被害が及んできたからだろう。
例えば、大学の後輩の就職がない、血縁者にリストラの魔の手が・・・。
長引くデフレ不況で、見なくて済んでいたデフレの害を無視できなくなってきた。
デフレの悪いところを、端的に表現する言葉がない。
デフレは間違いなく格差を生む。
デフレは間違いなく、カネ持ちになるチャンスがなくなる。
そして恐ろしい事実だが・・・。
実質成長がなく、物価が2%上がったとする。
こういうインフレは被害が国民全体に2%及ぶ。
しかし、2%のデフレは特定の弱い労働者に対してのみ、社会の2%の苦痛をすべて負わせることになるんだ。
この事実を知らない、いや目を向けようとしない風潮は絶対に看過できない。