日本の嵌った袋小路 | グレッグのブログ

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日銀はジャブジャブ資金を供給していて、日銀当座預金も一時、史上第一位の水準になった。

でも、さっぱり景気は改善せず、民間所得は1997年を最高に順調に減り続け、今やその水準から、10~15%減である。

この原因は何だろう?

そもそも日本にはおカネが溢れてるんだろうか?


結論から言うと、おカネは溢れています。

しかし、国民みんながおカネを欲しているんです。

正確に言うと、おカネの価値が一番安定的に上がる、と考えている。

こういう状態では、何が問題でしょう?

そうです。

国民皆おカネを使わないで貯め込んでしまう。

要するにおカネが流通しない。

これは貨幣需要が異常に高いと経済学的には言うそうです。

そして、別な言い方をすれば資産のポートフォリオが歪んでいるとも言います。

資産の貯め方は貨幣で貯めておくだけでなく、株式や不動産、外債など様々な貯蔵の仕方があるにも関わらず、日本人は主に預金という安全資産の形に異常に拘り他の資産は安値で売られ続けています。

これは経済学的にみると非常に資産配分が歪んでいるわけです。


使われないおカネが増えていく現象は貯め込んでいる人には良いですが、おカネを持ってない人、これから頑張って稼いで資産を形成しようとする若者にはものすごく不利な状況です。

おカネは使われないと、所得は増えませんからね。


だったら、政府が国債を発行して民間に代わっておカネを使えばいい。

というのが、公共投資に代表される国債発行論です。

この十数年、この考え方に沿って、不十分ではありましたが、政府がおカネを消費してきました。

でも、国民所得の下支えの面はあったにせよ、上昇させる起爆剤にはなりませんでした。 


金融緩和もダメ、政府支出も目覚ましい成果がない。

ではどうすればいいのか?

次回に続きます。