便秘にサヨナラ(3)腸に刺激与える運動 | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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 「便秘の改善や『むくみ腸』の予防に大切なのが、腸内環境を整える食生活と、腸に刺激を与える運動です」。順天堂大医学部教授の小林弘幸さんはアドバイスする。

 簡単に口にできる食べ物がヨーグルト。乳酸菌に詳しい昭和女子大教授の飯野久和さん(応用微生物学)によると、ヨーグルトに含まれる乳酸菌の中でも、ビフィズス菌は腸内善玉菌の代表で、体内に生息している。だが、一般に40歳を超えると善玉菌が減り、腸内環境は悪化するので、積極的に補う必要がある。

 ビフィズス菌は生きて腸に届くと、腸内で増殖する。「しかし、基本的には胃酸に弱く、実は多くが胃で死んでしまっている。高生存ビフィズス菌といわれる種類のものなら、胃も無事通過して、生きたまま腸に到達する。その数が多いほど便秘の改善が期待できる」。飯野さんは、その代表として「BE80」菌を挙げる。

 食物繊維も役立つ。水に溶ける水溶性と不溶性の2種類がある。水溶性食物繊維は海藻類、きのこ類、こんにゃくなどに含まれ、便を軟らかくする。不溶性食物繊維は腸の収縮運動(ぜん動)を促す効果があり、豆類、野菜、いも類、穀類などに含まれる。

 筋力が落ちてくると、便を押し出す力も弱まるので、運動も欠かせない。便が腸内でたまりやすい所(右下腹部=右腰骨の脇=と、左あばら骨の下)をつかみながら骨盤(腰)を回すなどのエクササイズだ。腹圧を高めて内臓の血流を増やし、便秘で動きが悪くなった腸管を刺激する。(斉藤勝久)

(2014年5月11日 読売新聞)