黄色靱帯骨化症(2)大手術なら復帰まで2年 | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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 昨年4月18日の中日戦で3点本塁打を打たれ、二軍で調整することになった。トレーナーに見てもらったが、足のしびれの原因は見つからなかった。

 「骨折とかじゃなければ、野球は出来るので、(不調は)隠しながらやろうと思っていました」

 二軍で試合前のランニングをしていたときに異変が起きた。走り始めたはいいが、足に感覚がなく、走る速度を落とせない。倒れ込んでようやく止まった。予定していた登板は見送り、都内の大病院で詳しい検査を受けることになった。

 背骨のエックス線写真やMRI(磁気共鳴画像)などを見て、医師が下した診断が「黄色靱帯骨化症(おうしょくじんたいこっかしょう)」。しびれは、背骨を縦に連結する靱帯が厚みを増し、硬くなることで、脊髄を圧迫していたためだった。

 背骨を開き、中の厚くなった靱帯を削る手術が必要だが、体への負担は大きい。大きな手術になった場合、復帰まで2年程度かかるとの説明を受けた。

 「18、19歳ならともかく、もう時間に余裕がある年齢ではない。ならば、このままやれるところまでやろうと。球団にも『手術は受けない』と報告しました」

 手術を受けないことで生じるリスクもあった。脊髄が回復不能なダメージを受け、半身不随になる恐れがあるというのだ。精密検査で体の負担が少ない手術法を探ることになった。

(2013年3月21日 読売新聞)