黄色靱帯骨化症(1)下半身の感覚ないまま投球 | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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 プロ3年目の2008年に頭角を現した。速球と鋭く落ちるフォークを武器に中継ぎの柱として活躍してきた。

 同じ中継ぎの山口鉄也投手とのコンビは「風神・雷神」と呼ばれ、ファンにとっては頼もしい存在だ。

 だが、昨年は5試合の登板に終わった。6月28日に手術を受けたためだ。

 黄色靱帯(おうしょくじんたい)骨化症(こっかしょう)。背骨を縦につなぐ黄色靱帯が厚みを増し、硬くなって脊髄を圧迫する病気だ。

 昨年、最後の登板は4月18日の中日戦。6回裏に2番手としてマウンドに上がり、5番打者に3点本塁打を浴び、翌日、二軍行きとなった。

 「言い訳はしたくないけど、あの時、下半身にはほとんど感覚がなかったのです」

 体の違和感は11年末頃から覚えていた。練習で足が思うように動かないと感じたことが何回かあった。

 「感覚がずれるというか、何か動きにくい、という感じがしたのです」

 12年の春季キャンプからオープン戦にかけては足に強いしびれが出るようになった。投球で足を踏み出すたびに、足に電気が走るような衝撃を感じた。しびれは日を追うごとにひどくなっていった。

 「階段を下りる時、足が着く所を確かめながらでないと、転んで落ちてしまう。妻にも心配かけました」

 再起に向けて、闘いが始まった。

(2013年3月14日 読売新聞)