鼻づまり対処法(3)症状、年齢に合わせ薬選び | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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 鼻づまりを市販の薬でしのぐ人も多い。新製品が次々と発売され、どれを選べばいいか迷うほどだ。

 「様々な種類があるので、違いを知って使い分けて」と、日本薬剤師会中央薬事情報センター部長の向井呈一さん。

 発売されている鼻炎薬には、大きく分けて、〈1〉風邪などの一時的な鼻づまりの症状を抑えるもの〈2〉花粉症など季節によって起きるアレルギー性鼻炎を抑えるもの――がある。

 〈1〉は、数日間だけ使う薬。「よく効くから」と長く使うと、点鼻薬では、かえって治りにくい「薬剤性鼻炎」を起こす可能性がある。内服薬でも心臓・血管系の副作用が現れることがある。

 「大人用の市販の点鼻薬を乳児に使い、急性中毒で意識がなくなった例があります」と向井さん。安易な使用は事故の元だ。

 「小児用」と書いてあっても、15歳未満が鼻炎用内服薬を使うには、保護者の監督がいる。海外で事故の報告があり、厚生労働省が注意を促しているからだ。

 子どもや高齢者、持病を持つ人は、事前に薬剤師に相談したい。向井さんは「誰がどんな症状で、どう使うかを相談して薬剤師に選んでもらった方がいい」と勧める。治療用だった薬が市販薬に転用され、「眠くなりにくい」など特徴のある薬も登場している。薬とうまく付き合えば、鼻づまりのつらさも軽くなりそうだ。(大森亜紀)

(2011年2月26日 読売新聞)