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鼻づまりを今すぐ和らげたい。そんな時に試したいのが温め療法だ。
東京厚生年金病院耳鼻咽喉科部長の石井正則さんは、「入浴やシャワーで温かい蒸気を浴びたり、鼻から額にかけて温めたタオルで覆ったりすると効果的。軽い鼻づまりなら、1分ほどで鼻が通るはず」と話す。
風邪などで過剰に鼻汁が分泌されている時には、鼻の奥の粘膜もうっ血して腫れ、鼻の穴が狭くなる。温めると血液の循環が良くなり、粘膜のうっ血が治まるという。温かい飲み物を飲むのも効果が期待できる。
仕事中など、温められない場合に石井さんが勧めるのは、わきの下を圧迫する方法だ=イラスト=。「わきの皮膚の下には、鼻の穴の血管を収縮させる交感神経が走っています。そこを圧迫して刺激し、鼻の腫れを治めるわけです」と石井さん。
つまっている鼻の反対わきの内側の付け根から、指3本分下のあたりを、ぎゅーっと数十秒押す。右がつまっているなら、左のわきの下を押す。
指を使うより、ペットボトルをわきの下にはさみ、広い面積を圧迫した方がより効果的だ。500ミリ・リットルほどのペットボトルをわきの下にはさみ、内側に押しつけるようにする。両側を1度にやるのではなく、片方ずつやった方がいい。
症状がひどくて寝付けないなど、重い鼻づまりなら、耳鼻咽喉科で、薬を使ったり、粘膜を焼いたりする治療を受けられる。
(2011年2月25日 読売新聞)