鼻づまり対処法(1)片方ずつかむ 習慣つける | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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 花粉症の季節。「チーン」と強く鼻をかむ人も多いが、「強い破裂音がするほど、力任せにかむのは厳禁」と昭和大学(耳鼻咽喉科)教授の洲崎春海さん。「正しい鼻のかみ方は、片方ずつ、ゆっくり、優しくです」

 鼻の後ろには耳管と呼ばれる管があり、耳につながっている。強い圧力がかかると、耳を痛め、中耳炎になりやすい。鼻汁をすするのも中耳炎のもとだ。子どもの時から、片方の穴を指で押さえて両手で鼻をかむくせを付けたい=イラスト=。

 そもそも鼻汁は、1日に約1リットルも分泌されている。鼻やのどの粘膜を潤す大事な働きがあり、通常は自然にのみ込まれ、気にならない。しかし、花粉症や風邪などで、鼻汁が過剰に分泌されたり、鼻の粘膜が腫れて中が狭くなったりすると、鼻づまりが起きる。その他の病気や鼻の形の異常で通りが悪くなる場合もある。

 アレルギー性鼻炎の鼻汁は水っぽく、副鼻腔(びくう)炎なら粘っこい鼻汁が出る。まれに片側の鼻がつまり、血の混じる臭い鼻汁が出ることがあり、悪性腫瘍などの可能性もある。「一時的な症状で治まればいいが、長引いたり、症状がひどい時には、耳鼻咽喉科でチェックを受けて」と洲崎さんは勧める。

 花粉症などで鼻がむずむずすると、鼻紙などを鼻に入れたくなる。しかし「鼻の粘膜はデリケート。触っただけで傷が付きます」と洲崎さん。気になるなら医師に相談したい。

(2011年2月24日 読売新聞)