「コンビニ菓子」ダイエットで予想外の効果 米研究者 | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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http://www.cnn.co.jp/fringe/30000838.html

(CNN) クリーム入りのスポンジケーキやチョコレート、クッキー、砂糖たっぷりのドーナツ。米国のコンビニエンスストアでおなじみの菓子ばかりを10週間食べ続けた米カンザス州立大の研究者が、12キロ余りの減量に成功した。
同大の栄養学者、マーク・ホーブ教授(41)は今年8月、自らダイエットに挑戦して授業の題材にしようと思い立った。減量の効果は食事の内容でなく、摂取カロリーで決まるとの仮説を立証するために、甘い菓子やシリアル、チップスなどで1日1800キロカロリーの食生活を続けた。ホーブ氏の体格から算出される必要摂取カロリーは2600キロカロリー。当初は1カ月間の予定だったが、順調に体重が減ったため、そのまま10週間続行したという。
ホーブ氏の体重は現在79キロ。BMI(体格指数)は28.8の「肥満」から24.9と、「標準」の数値まで下がった。33.4%あった体脂肪率も24.9%に落ちた。さらに本人も驚いたことに、悪玉コレステロール(LDL)が20%減る一方で善玉コレステロール(HDL)が20%増え、中性脂肪が39%も下がるなど、ほかの指標も健康的な数値に変化したという。
ホーブ氏は減量中、ビタミン剤やプロテイン飲料を併用し、1日にインゲン1缶またはセロリの茎3~4本程度の野菜も食べていた。だが摂取カロリーの3分の2を菓子が占めていたのは事実だ。米ジョージア州アトランタの栄養士、ドーン・ジャクソン・ブラットナー氏は「どのような方法にせよ、カロリーを減らせば体重が減り、同時にこれらの数値も改善するのが普通。ただ、それで健康になったといえるかどうかは別の話だ」と指摘する。「野菜や果物が不足した結果、長期的にみてたとえばがんのリスクが変化しているかなど、計測できない影響もある」という。
ホーブ氏自身もまた、不健康な食生活が予想外に健康的な結果につながったことに困惑を隠せない。「私が健康になったということか、あるいは健康の定義に欠陥があるのか」と頭を抱え、「この方法を人に勧めるつもりはない」と話している。