牛乳の効用(2)骨も歯も丈夫に | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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 牛乳と言えば、カルシウム。骨や歯を丈夫にする働きで知られる。

 カルシウム不足で心配される代表的な病気には、骨がスカスカになって脊椎(せきつい)や大腿(だいたい)骨などが折れやすくなる骨粗しょう症がある。

 日本骨粗しょう症学会などによると、国内の推定患者数は1100万人。女性が圧倒的に多いものの、厚生労働省の患者調査を見ると、男性でも70歳を超えると増えてくる。

 骨も、毎日新陳代謝を繰り返している。成人だと2~3年周期ですべての骨が生まれ変わる。

 高齢期に限らず、骨粗しょう症予防で注目されるのが、子どもの成長期の対策。骨量の変化を調査した近畿大の伊木雅之教授(公衆衛生)は「男子は中学生、女子は小学校高学年でしっかりとした体をつくることが、骨の成長にとって重要です」と説く。特に学校給食で牛乳を飲んだ子どもと、飲まなかった子どもを比較すると、牛乳を飲んだ子どもの方が骨密度が増えていた。

 「牛乳・乳製品には虫歯を予防したり、歯を健康にしたりする効果もある」と話すのは健康科学大の折茂肇学長(老年医学)だ。骨粗しょう症の患者は、歯の抜ける数が多い傾向もあり、閉経後の女性に対する調査では、太めの人の方が骨粗しょう症になりにくく、やせている人は、残った歯の数が少なかった。

 「牛乳を飲み、日光を浴びながら1日30分程度歩くなどの運動をするといい」と助言している。

(2010年11月12日 読売新聞