牛乳の効用(1)体脂肪率を下げる効果 | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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 牛乳・乳製品をよく取る人は、メタボリック(内臓脂肪)症候群になりにくい――。

 こんな調査結果が今年8月に発表された。牛乳には健康にどんな効用があるのだろうか。

 この調査は、日本酪農乳業協会から委託された研究会が、大手乳業メーカー4社の従業員と家族を対象にアンケートしたもので、“身内”相手とはいえ、約8600人から回答を集めている。牛乳・乳製品の摂取量で3グループに分けて健康状態を比較してみると、最も多く飲む女性は、最も飲まない女性よりメタボの有病率が40%少なく、中性脂肪や血圧も低い傾向が見られた。

 調査にあたった女子栄養大の上西一弘教授(栄養学)は「牛乳に多く含まれるカルシウムは、血圧を低下させることが知られています」と話し、「中学、高校生を対象にした別の調査結果では、牛乳を飲む人は、体脂肪率が低いこともわかっている。牛乳を飲んだら太る、というのは誤解です」と強調する。

 日本女子大の江沢郁子名誉教授(栄養学)も、〈1〉牛乳には脂肪が多い〈2〉コレステロール、カロリーも高い――という誤解を指摘したうえで、「牛乳コップ一杯(200ミリ・リットル)の脂肪分は8グラム程度で、エネルギーも138キロ・カロリー。心配するほどの量ではない。体脂肪率を下げる効果もあり、牛乳を飲む習慣を作りましょう。体脂肪が気になる人は低脂肪牛乳に切り替えればいい」とアドバイスしている。

(2010年11月11日 読売新聞)