カフェインゼロ飲料続々登場 年齢層や飲用シーンの幅に広がり | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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 糖分やカロリーなどの「ゼロ」ブームが続く中、「カフェインゼロ」を強調した飲料が続々とお目見えしている。カフェイン入りが当たり前のコーラやコーヒーからカフェインを除くことで、飲用する年齢層や飲用シーンの幅が広がりつつある。(榊聡美)

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 ◆朝に、夜に

 同じカフェインゼロの飲料でも、提案する飲用シーンが対照的なのが「アサヒ 十六茶」と「コカ・コーラ ゼロフリー」だ。

 十六茶のパッケージには「朝ブレンド」「カフェインゼロ」の文字が躍る。

 「利尿作用があるといわれるカフェインを含まず、新たに雑穀や麦などミネラル豊富な素材を採用して、寝ている間に失われる水分とミネラルの補給に適した、朝のブレンド茶にリニューアルしました」と、アサヒビール広報部の三橋憲太さんは説明する。

 一方、「コカ・コーラ ゼロ」ブランドから先月発売されたゼロフリーは、夜のリラックスタイムを楽しむための飲み物として人気を呼んでいる。

 夜の時間帯でも飲みやすいように、糖分や保存料などとともにカフェインもゼロに。これまでコーラを敬遠しがちだった40代以上の世代にも飲用者を増やしているという。

 ◆妊婦や子供にも

 また、カフェイン摂取に注意が必要な妊婦や子供向けの飲料も増えている。

 アイクレオの栄養ドリンク剤「プレシャスヴィータ」は、赤ちゃんのためにカフェインを控える妊娠・授乳期のお母さんでも安心して飲めるのがウリだ。

 ポッカコーポレーションの「キッズカフェ カフェオレ味」は、いわば“子供用コーヒー”。

 同社が小学生の子を持つ母親を対象に行った調査で、「子供にカフェイン入りコーヒーを飲ませたくない」という意見が半数を占めた。その半面、「子供がコーヒー系の飲み物を飲みたがる」と答えた人は7割に上った。

 こうしたニーズを踏まえ、コーヒー由来の原料を使用せず、焦がしたカラメルで特有の色や苦味を再現し、コーヒー風飲料を作り上げたという。

 ◆上手な取り方は

 カフェインは夜に取ると寝られなくなるという覚醒(かくせい)作用は知られているが、そのほかにはどんな作用があるのか。

 「血管を拡張し、一時的に血流を良くしたり、胃酸の分泌を高めて消化を促進する、などの作用もあります」と話すのは、女子栄養大学栄養クリニックの管理栄養士、榊玲里(れいり)さん。

 特性を生かしたこんな上手な取り方もあるという。

 「まずは、20~30分昼寝したいとき。カフェインが最も有効に働くのが摂取後30分~1時間なので、昼寝前に取ると目覚めがすっきりします。また、運動する前に取ると持久力が上がるといわれています」

 一方で、カフェインは健康のバロメーターになるとも。「1日にコーヒーを何杯も飲んでしまう人がいますが、これは、何とか気持ちを奮い立たせようと、手っ取り早くカフェインを取っている状態」と榊さんは指摘する。

 もとをたどると、食生活が乱れているために疲れやすくなり、ストレスに弱い体になっていることが多い。榊さんは「カフェインに頼り過ぎと自覚している人は、日々の食生活や生活習慣を見直して」と話す。

 暑い季節、のどの渇きを癒やす飲み物は、カフェインの有無を意識して飲み分けてはいかがだろうか。