456日目 「孤高のひと」 | USKの旅日記

USKの旅日記

26歳からの青春の記憶


2015.9.18
宮古島市


9am 出発しようとしたら、一昨日少し話した犬の散歩してるおじさんと遭遇。


おじさんの名は、M田さん。犬は雑種でリッキーといった。M田さんは、長身で、Tシャツを腕まくりし、レイバン風のサングラスにサンダルという、80年代のフォークシンガーみたい?な風貌。後で知ってびっくり!70歳にはとても見えない。

リッキーはメスの雑種で、毛がふさふさで、すごーく人懐こい。初対面の俺にも尻尾振って飛びついてきた。そして、よく舐める(笑)


M田さんがコーヒーに誘ってくれた。旅の話も聞きたいのでご自宅にお邪魔する。


大きな何か建物の鉄骨だけ残ってる空き地の端に小屋が建ってた。

敷地の奥にはビニールハウスの農園もあり、水耕栽培もされてる。

小高い丘にあって、東の海が一望できる。青々とした洋上に大神島が浮いてた。


M田さんは、数年前に内地から移り住んで、ここで悠悠自適に暮らしてる。自作の発電風車や、ソーラーパネルで電気をつくり、生活水もその電気をつかって制御してる。

小ぢんまりした空間だが、必要なものは全部揃ってるばかりか、スピーカーやスクリーンまである(笑)

小学校から貰ってきたというロッカーや、世界を旅した時に入手した美術館のポスター、小上がりの棚には古びているけど、小物がずらり。思い出深い品々に違いない。その棚の上にはサンチャゴ・デ・コンポステラを巡礼したときの証明書が額入りで飾られてた。

外の椅子に腰掛け、海を眺めながら、M田さんが煎れてくれたコーヒーを頂く。

彼自身のこと色々聞けた。

アマチュア無線をきっかけに衛星の電波を地上で受信する技術に興味をもち、アナログな時代に、自分で研究を重ね、衛星の軌道を計算、試行錯誤の末、その画像データをファックスで受信することに成功。

初めて、衛星からのロシアのバイカル湖をみたときは興奮した。という話を目を輝かせて聞かせてくれた。

彼のモチベーションは、誰もやったことないことをやる。だから、話にロマンがあった。かっこいいと思った。

70になった今も彼の青春は終わってない。だからいつまでも老けないんだと思う。

人生から仕事をとったら何も残らない男が多い。退職してから危ない大人だ。「僕はね、働いてる人が偉いと思ったことなんかないよ。」そう言った。狭い常識に囚われ、自分の生き方を縛ることはない。工夫次第で、実は、人生好きなように生きられる。

「足るを知る」。この言葉を忘れなければ、世界のどこでも生きていける。

そんなようなことを話してくれた。世間からみたら彼は完璧、常識ハズレで規格外。

人の価値観に左右されず、また、人と比べず、マイウェイを力強く歩む彼のような人に、俺は常々憧れてた。「孤高」という言葉が似合う人。

そんなM田さんにも、人生の後悔がひとつだけあり、それは、昔ふった彼女のことだという。そのことを今でも心から悔いてた。

恋愛に対して奥手なところは俺らの共通項だったようで、また少し話した^^

少年の心を持ち続けてるピュアで繊細な人だなと思った。


土産に、とよく冷えた自家製のドラゴンフルーツをくれた。


握手して別れる(´∀`*)ノシ


島尻マングローブ林のとこで早速。

初ドラゴンフルーツ。ほんのり甘くて美味い(゜д゜)!ご馳走様!☆


マングローブ林には、ベニシオマネキがいっぱいいた。


島尻の集落で、パーントゥが産まれる場所だという、ンマリガーを見学。アダンの茂みの中にあり、引っ掻かれまくった。あとで痒くなるんだよね。

売店でキーホルダー買ったらじゅーしぃサービスしてくれたΣ(゜ω゜)ありがと!

今月25日に寄り合いがあり、そのときにパーントゥの日程を決めるそうだ。おそらく来月上旬のいつかになる。


さとうきび畑の中を南へ。

比嘉ロードパークの、断崖から見晴らす海は、180°大パノラマで、迫力満点!

日が沈むにはまだ少しあったけど、ぐすくべ総合公園に宿る。

風が強く、日が落ちてからは、ぐっと冷え込んだ。


天気:晴れ
走行距離:-km
公園ザコ寝泊