まだ日中は蒸し暑い日が続いてますが、朝晩は少し過ごしやすくなって来ましたね。ただ、9月も終わろうかというこの時期に、秋っぽくないこの蒸し暑さ、異常です(-_-;) 地球温暖化は確実に進んでいるということでしょう🥵
 
 そんな悲しい現実はとりあえず置いておいて、、、一応、太陽の位置や暦の上では少しづつ秋が来ています🍂 
 今年は9月23日が「秋分」で、昼と夜の時間がほぼ同じになり、これからは少しづつ夜が長くなっていきます。自然界では木々が実をつけ、動物は栄養を摂り、冬に向けての準備を始めます。
 
 自然界を5つに分けた「五行論」では、秋に相当する五臓は「肺」で、大腸・鼻👃・皮膚がこれに関連があります。これらの活動が活発になるこの季節は、自分の体力に合ったスポーツ(運動)を適度にするのが良いでしょう。「スポーツの秋」とは言いますが、激しくやりすぎると身体の体力(陽気)を消耗して逆に肺が弱り、冬になって下痢をするようになる、と中国の古典は戒めています。
 
 私たちが食べた物や飲んだ水分は、五臓の「脾」の働きで消化吸収されて「肺」に運ばれます。肺は空気を取り入れ、飲食物から吸収した栄養と合わせて気血津液(きけつしんえき)に変え、体全体に行き渡らせます。また、肺は皮膚に栄養を送り、外界から体を守る働きもあります。加えて、汗の調節も肺の働きの一つであり、さらに気管支、気管、咽頭を通じて鼻👃につながっています。
 ですから肺は、体表や鼻を通じて外界との関係が深い臓であるわけです。逆に言えば、肺が弱れば外界からの変化に弱い、例えば風邪を引きやすいとか、鼻炎になる、冷えやすい、といった不調が起きやすくなります😢
 では、この季節不調が出やすい「肺」のトラブルを防ぐにはどうしたら良いか? 第一に適度な運動です。体を動かすことによって「気・血」の巡りが良くなり、全身の防御機能も高まります。次に良いのは、皮膚を鍛えることです。昔行われていたものでは「乾布摩擦」がありますが、現代では昔ほどされることは無く、また家の中以外ではなかなか難しいかもしれません💦
 他のやり方としては、体表を手でなでる、こする、といったこと、また、ずっと同じ温度の部屋の中にいるのではなく、外に出て汗を少しかいたり、陽に当たったり🌞、冷気に少しさらしたりと体表を外界に少しさらすこと、を意識してみて下さい。
 三番目に大切なのは、胃腸(脾胃)の働きを良くすること。上でも出てきたように、脾で作られたエネルギーは肺に昇ってくるので、脾と肺は深いつながりがあります。ということは、脾でエネルギーがしっかり作られないと肺の「気」を巡らせるエネルギーが足りない、ということになるので脾(胃)の調子を整えることが重要になってくる訳です。
 その脾胃を整える基本は、①冷たい物を摂りすぎない、②水分を摂りすぎない、③米や緑黄色野菜(カボチャ、イモなど)など、天然の甘みのものを中心に、煮たり焼いたりして火を通した温かい物を摂る、ということ。
 今の時期は夏の疲れが出やすい時期ですから、脾胃も弱っている場合が多いです。体のだるさがある人も、この3つを意識すると体調が変わってきますよ(^^♪
 
 漢方生薬で肺の働きを高めるものとして有名なものの一つに「黄耆(オウギ)」があります。これはだるさや疲れで使われるので有名な「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」にも入っていて、体表の気(衛気)を補う生薬です。他にこれが入っている漢方薬で「桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)」というものでは、風邪やアトピー、慢性中耳炎などの体質改善や治療に使われます。
 
 秋は朝晩の寒暖差も大きく、また夏の暑さや胃腸の弱りによって体調不良になりやすい時期です。
 まずは自分の身体の状態や生活を見直し、食べ物や生活習慣を考えてみましょう! 
 それでも気になる時は、漢方や鍼灸の治療は、自然から学んだ、身体のアンバランスを整える優れた治療法ですから、気軽にご相談にいらして下さいね(^_-)-☆
呉市の漢方薬、鍼灸・不妊治療なら「新広漢方治療院」
 


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