山査子(サンザシ)は中国原産、バラ科の落葉の低木で高さ1~2m、白い花をつけます。分枝が非常に多く、細かいトゲもあります。


中国では棒状に形成したドライフルーツで食すのが一般的で、甘酸っぱい味が羊羹やジュースなどに用いられています。日本には江戸時代の享保年間(改革で有名ですね!)に中国から「薬」用として移入され、庭木、盆栽などに植栽されています。

西洋山査子はヨーロッパから北アフリカに分布し、5月に白い花を咲かすので「May bush」とか「Mayflower」(有名な「メイフラワー号」ってここからか?)とも呼ばれ、強心薬として使用します。

漢方生薬としての山査子は、秋に完熟前の果実を天日で乾燥させたもので、健胃、消化、整腸薬として消化不良、食欲不振、下痢などに用います。配合された漢方処方には、加味平胃散や啓脾湯などがあります。

(写真はウィキペディアからです。実物を見たことがないので何とも言えませんが、赤い実は南天の実のイメージですね。でもそういえば、こんな感じのオレンジ色も実が小学校の近くの道端になってた気がする!仲間かな?)