実家に帰った際に
懐かしいものを見つけました。
タモ網です。
茶色のコルク巻きのは職場の上司のお父さんが亡くなったときにもう使わないからと頂いたもので、網は藤撒きでとても上手に作られてて感心しました。焼き目が入っているタモは僕が高校生の時に採取して数年乾燥させ、就職後に作った自作のものです。
榧(カヤ)の木製で、金箔を散らし、カシューでコーティングしてます。
ディテール
紙ヤスリを相当細かく当てたので、結構ツルツルです。カシューもシンナーで薄めて、5回ほど塗ってます。網はケブラー糸で巻いてます。

垂れないように、塗りムラにならないように相当薄く何度も重ねた覚えがありますね。初めて作ったタモは塗りに失敗して塗りムラだらけでした。

金粉は佐渡から取り寄せた純金箔です。柄の太さは理想的なんですが、今から考えればちょっと長すぎますかね。短いとベルトから落とすので長いほうが好みでした。

タモ枠は35cmで、漬け物桶にかやの木を巻いて乾燥させ、径を図って止めてます。止める際も柄を磨いたときの研磨クズを木工ボンドに混ぜて隙間を埋めてます。
枠の角度も付きすぎの感はありますが、手前まで出す程角度が必要なので、柄の長さ的にはまぁこれくらい付いていても大丈夫ではありますが。
柄の下1/3辺りからの整形もちょっと失敗してリカバリーで細く三角形に仕上げてます。ベルトに差しやすいようにしよう…的な。
ホントは上から下までストレートに仕上げたかったんですがねぇ。
もう一本、トラウト用に作った小さいものもありましたが、一緒にトラウト行ってた職場の上司に献上してます。