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ぽんのあれこれ

徒然なるままに日暮し、スマホに向かいて心に移り行くよしなしごとを書き連ねます。基本的には備忘録。


気になったらお好きにコメントしていただければと思います。

  夏休みと言えば


宿題の山。僕はさっさと終わらせてとにかく楽しい時間を沢山作りたいタイプでした。


そんな中でも工作なんかは大好きでして。未だに夏休みであろうとなかろうと、自由研究の工作をやってしまっているわけです。


  買っちゃった…


いつかは欲しいなーと思っていたフルチューブのアンプ。



今さら必要か?と言われれば全くいらないんですけど、学生の頃からの夢なんですよね。フルチューブアンプを手に入れて暖かみのあるクランチをかき鳴らすの。


ご家庭用のトランジスタアンプは沢山あって、それこそ数千円から買えるものもあります。


でもトランジスタじゃなくて、真空管の暖かみのある音が好きなんですよね。音の波形を強制的に変えて音を歪ませるエフェクターだって、結局はチューブアンプの歪みを目指して海千山千のドライブペダルが誕生しては消えているわけで。結局はチューブアンプこそが至高であり、トランジスタで波形を変えたアンプではなかなか再現出来ない領域なんですよね。デジタルがこれ程進んだ今でもギターアンプは真空管アンプ。だから真空管アンプが欲しかった。


とはいえ、チューブのアンプって高いし、でかい。んなもんあったって家じゃもて余す。


サイズ感わかりますかね?こんなん邪魔すぎぃ

よくスタジオで使ってたマーシャルのJCM2000だって特別大きくないですけど、これ。

こんなの家にあってもボリュームなんてミリ単位でしか上げられないはず。あるべき所にあるべき物ですね。

いいのないかなーと探していたら

イギリスはorangeのtiny terrorというアンプを見つけました。

そういえばそんなんあったなーと、昔々の事を思いだし、オークションを見てみると、出てます。

…ポチっ

多少競りましたがなんとか落札。


で、これが届いたわけですが、これはあくまでアンプヘッド。ギターの弦の振動を拾ったピックアップの音を増幅させる機能はありますが、音を鳴らす機能は無いので、別途スピーカーが必要になります。あー困ったなぁ(棒読み)

  良いのないなぁー


アンプヘッドは小さいのですが、下に置くキャビネットスピーカーは小さすぎるとショボいし、上記のとおりでかいと邪魔すぎ。あくまでほしいのはご家庭用の真空管アンプとキャビネット。


ということで、程よいのを探しますがまぁそんな都合良いものは無く、あっても数万とか。そんなん今さら要らないのですが?


うーん。まさかキャビネットで詰まるとは…


いやまてよ。適当なジャンクコンボアンプから架体とスピーカーだけ取り出してアンプ部を取り去ればキャビネットになるのでは?

ということで、キャビネットはジャンクコンボアンプから改造して作ることにします。

  まずはドナーを


改造するにあたって、ドナーとなるコンボアンプを探します。


最低限、スピーカーと架体だけは生きてないとダメ。逆にいえば、そこさえ大丈夫ならどんなゴミでもOKです。サイズも、tiny terrorが乗っかって大丈夫なサイズ。あわよくばツライチ。


更に言えば、スピーカーは多少良いものが載っていると後から交換したくなる欲がでにくいからなぁ…orangeはイギリスなので、やっぱり使うスピーカーは同じイギリスメーカーのセレッションかなぁー。


セレッションスピーカー搭載のアンプはいくつかあるけど、良いのは当然高いので…


また、ホントは男気の12インチスピーカー一発!ってのも考えましたが、明らかにご近所巻き込んでライブ出来ちゃうレベルの音量になっちゃうので、それはやめときました。いい大人はわきまえたサイズにするべきですね。ということで、8インチスピーカー一発に絞ります。



で、見つけたのがこれ。なんだか汚いフェンダーのstudio drive。トランジスタアンプですが、その辺りは使わないのでね。

一世を風靡したけいおん!であずにゃんがつかってたとかで、中古市場が高騰してしまってましたが、最近はやっと熱も冷めたようでなりより。え?僕はそんなん知りませんよ?黒髪ツインテールに赤いムスタング使ってた女子高生なんて…


さて。こいつはスピーカーにセレッションのスピーカーを搭載してます。パネルの日焼けが凄いな。ヴィンテージ感は凄まじいものがある。



希望どおり、スピーカーは8インチのRED FORCEですね。



ガリ音すごいらしく、3000円。こういうのが欲しかった!君に決めた!ガリ音はどうせポッドなので音が出てる証拠ですし、ドナーには最適。


  早速改造


まずは、バックパネルからアンプのコントロール部を外します。ここはもう使わないのでそのまま部品だけ取り外して捨てても良いんですが、前述のとおりガリ音なんかだいたいポッドが悪いので、それぞれのパーツは交換すればおそらく使えます。なので、基盤だけは一応取っておくか…



どんなオペアンプ使ってんのかなーって見てみるとJRC4558DDでした。4558Dじゃない辺り多少良いもの使ってるなぁという印象。DDのが低ノイズ。


コントロール部からフォン用ジャックを取り外して使ってしまおうと思ったんですが、一体型だったため諦めました。


ここまで来たらホームセンターにGO。背面パネルがないアンプなので背面板を作らなければ。オープンバックも良いけどやっぱり音圧感が強くなるようにある程度は閉じておきたい。


サイズどおりに切って貰ったはずなんですが、数ミリの誤差が…まぁいいか。おじいちゃん、水平位出してから丸ノコ入れて。言わなければ2度位斜めになった板になってたわ。だからセルフでやらせてくれと…


魚拓用に使っていた墨汁を使ってカラーリングして



背面パネルにインプットジャックを取り付けするため、パネルに穴を空けます。材の厚みがあるので、そのままではジャックが貫通出来ないので部分的にリーマーで材を薄くしてます。



フロントパネルの穴は



一度メクラ板ですが塞いでみました。塞がってることが大事ですし。

とは思ったものの、うーんやっぱりしっくり来ない…コンボアンプだった名残はやっぱり残したほうがアイデンティティとして良さげ。って事で…


基盤やらトランスやら全部取っ払って、パネルの金属部だけ残して裏からメクラ板を嵌め込み、ネジで締め込みました。無骨!どうせならinputにケーブルコード刺すスタイルにすればよかったかな…まぁそんなのはいつでも出来る!いつか子供が使うときに間違った使い方覚えないようにこのままにしとくか。

あとなんか小汚ないのがなんか嫌だったので


fenderロゴやCELESTIONロゴ、金属部分も取り外して洗剤&全部クレンザー。フレームはアルコールティッシュで拭きあげます。


おお、キレイになった!満足!ついでにtiny terrorもカバー外してホコリを取り払ってやろう。


うん。キレイ。そびえ立つのが真空管。プリ管は2本の12AX7A(ECC83)、パワー管は2本のEL84が刺さっています。シルバーのケースに入っている手前側がプリアンプ、バネ止めの二本がパワー管、奥側のシルバーのケースのは位相反転用のプリ管だそうな。

あとは最終工程ですね。


元の配線にはスピーカーの接続金具が着いているのでこいつを綺麗キレイして接続。

アマゾンに頑張ってもらって、SCUDのモノラルジャックを調達。


プラスマイナスを間違えないようにジャックに接続して、バックパネルに取り付けしてバックパネルを閉じればとりあえずの完成です。



スピーカーケーブルはBELDENの9497にしました。家のギターシールドもBELDENなので、BELDENには絶大な信頼を置いてます。ジャックからスピーカーまでの配線も良いのにすべきだろうか…


あとは鳴らすだけ!なんですが、どうもシールドを実家に忘れたみたいなので、間に合わせのアマゾンにやすいやつをお願い。


後日。とりあえず間に合わせのワンコインシールドを配達してもらい、試奏。何ならtokaiのLSもほぼ初めてアンプに接続です。

うん。きちんと音が出る!tiny terrorはノブ三つしかないので細かく音質を変えることは出来ませんが、お家用途なら問題なし。

とても太くて、実家にあるmarshallの15wトランジスタコンボアンプと同じとは思えない。お手軽なトランジスタコンボアンプとフルチューブスタックの二台持ちになってしまった。僕が音楽をやる予定は無いけども、いつか欲しいと言われた時には子供に譲ることが出来そうです。