桑の葉茶を作ってみた | ぽんのあれこれ

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徒然なるままに日暮し、スマホに向かいて心に移り行くよしなしごとを書き連ねます。基本的には忘備録。


気になったらお好きにコメントしていただければと思います。

  血糖値に効くらしい


とのウワサの桑の葉の茶。


古くはアマテラスの時代、その孫にあたるニニギノミコトの腹痛を治したとされ、現代では桑の葉茶に含まれるデオキシノジリマイシンというブドウ糖類似物質が消化管内でグルコシターゼの阻害剤として働くことで血糖値の上昇を抑える効果が認められています。


つまり健康茶として扱われているみたいです。


桑の木なんて放っておくと大木になるわ成長は早いわで、いくらでも剪定出来るというか、しないととてもじゃないけど管理できないシロモノなので茶にする葉なんていくらでも取れる。


せっかくなので桑の葉茶を作ってみようというお話。


  作り方


まずはこのとんでもないことになっている桑の木からどっちみち剪定するような枝をチョイスして切り取ります。


沢山作って美味しくなかったら目も当てられないので、とりあえずは四枝程をチョイスして、枝から葉を取り外します。伸びるのが早いのもあるけれど殆ど虫に食われないのが凄い。


取り外した葉を洗って蒸すんですが、無精なため、金ザルを二重にして間に葉を敷き詰めて、鍋に湯を沸かして二分ほど蓋して蒸します。


蒸し上がった葉がこちら。とりあえず茶なのでエキスが出ないといけないわけだから揉むか。お茶と同じように手に取りひたすら揉む。熱は通っているはずなのになんとなくムワッとくる葉の香りが多少気がかりではある。


揉んだものがこちら。バットに開けて、天日で乾かします。BMWのボンネットに載せていたのですが、風が吹いてバットごと飛んで、少し土が付いたので幾らかポイしました。そんな所に干すから…


気を取り直して、カラカラになったら粉々に崩して茶パックに入れて湯を注ぐと…おぉ。少し色が付いた。緑茶に近い色が出た。


飲んでみる。


あー、飲めるわ。飲めるけど蒸したときに感じたムワッとした乾燥した青草のような香りが微かに居るわ。これはたぶん煎ったほうが飲みやすい。



という事で二杯目は煎ってみた。ほうじ茶風。鍋に入れた瞬間焦げたので多少失敗してますがちゃんとお茶だわ。これは青臭さも飛んでいて普通に飲める。


正直、うまいかと言われればそこまででもないけれど、少なくともどくだみ茶やセンブリ茶なんかよりは全然美味しい。個人的には麦茶や蕎麦茶の少し下くらいにはランクさせてもいい。健康茶としてのカテゴリーならば結構上位なのでは?後口にタンニンを感じない辺りが麦茶や蕎麦茶に近いものがあるな。


  カイコの糞茶も同じかな


カイコの糞を『蚕沙(サンシャ)』と言い、それを乾燥させて茶にしたものが『蚕沙茶』です。


カイコの食草でもある桑の木。生涯桑の葉しか食べない訳ですから結局はすりつぶした桑の葉の塊。理屈はわかってはいますけど、飲むのは躊躇しますよね。


実は高級茶で100g3000円程もするとか。高。


蚕の消化管を通る際に酸化発酵しているようで、紅茶のような風味を纏うとか。


ちなみに桜の木に着くサクラケムシの糞でお茶を作ると桜餅の香りのお茶が出来ます。桜の葉に含まれるクマリンの香りがあの桜餅の香りの元です。クマリンは軽油の不正使用を判別するために重油や灯油に入れられていたりします。軽油に混ぜ物をするとこのクマリンがブラックライトを当てると蛍光を発することで不正軽油であることが判明するというシロモノです。


話を戻して、蚕沙茶はなんとなく出がらしの紅茶と桑の葉茶を割ったようなものなんだろうなと想像しますがそこまでしようとは思わんな…



城島リーダーも変なお茶という名の謎の煮汁を作るより、島に桑の木植えて桑の葉茶作れば良いのに。


いや、美味しかったら番組にならんのか…


  桑の木挿し木中


ちなみに、子供が川に連れていけというので連れていったところ、ヤマグワとは明らかに違う種類の桑の木が生えてました。


この桑の木は丸い毛の少ない実を着けるので真桑なのではないかと思っていますが、実の味を確かめる前に河川清掃でバッサリ切られていました。おやじ曰く『あそこの桑は甘いヤツだったのに…』と言うことで確かめるべくこの前伐採された桑の木からまだ生きている枝を折り、四本ほど挿し木にしています。


着くのは一本で良いですし、桑の木は強いから何本か着きそうなんですが、なんとなく保険を掛けて四本挿してます。


これ着いたらなんやかんやで愛着が出て、捨てるに棄てられなくなるやつな気がしますが…まぁやってみましょう。


マグワとヤマグワ、食べ比べてみたかったんだよな。ちなみにまだ春先の白い実を食べてみたところ、あまりの不味さに吐き出したので、未熟な実の味はヤマグワのがまだ青臭くて酸っぱいだけなので美味しいです。


未熟果の味からしておやじの情報が間違っている可能性も大なのですが。