E87の思い出
最高のドライビングプレジャーでしたね。鼻先の軽いFRって、こんなに運転が楽しいのかと思えるいい車でした…
2010年のLCI最終モデルに在庫オプションと人気オプションを詰め込んだスマートセレクション(在庫一掃モデル)で、日本でも200台もない貴重なバージョンの車でした。それを2015年に135万と諸経費で購入して8年。保証期間中にオーディオの液晶に不具合があってタダで直してもらった以外は壊れたという印象もなく、BMWって壊れんなー。けど、壊れたら部品代で死ねるなー。と認識させてくれました。直6でない、ダブルバノスもない直噴エンジンの普通の車で、ピエゾインジェクションがいつ死ぬか恐怖でしたがこれは壊れなかったですね。
ちなみに僕の愛車遍歴がコレ。みんカラでやれば良いんですが、みんカラ投稿メチャしにくい。あれは燃費記録専用です。
一台目
アルトワークスi.e. (E-CN21S:5SMT)

CN-21Sアルトワークスのi.e.です。じいちゃんから譲り受けたもはや伝説のスーパー軽四。当時80近いじぃちゃんがMTで乗ってました。今でも高値で中古車市場にあるだけはある。
加速なんてスポーツカー並みのとんでもねぇ下品な加速の車でした。5速でもターボ効いたら加速できてたという。1-3速なんて言わずもがな。
就職を機にじいちゃんから譲り受け、その年の秋にラジエーターコアが死んでまだ夏の高速で暖房ガンガンにしてオーバーヒートを防止しながら命からがら家に帰りつき、リビルドに載せ替えたものの、年明けに車検に出すとフロントアッパーマウントのシャーシが錆びで穴が空いており泣く泣く廃車にしました。
この車はMTで乗ることに意味を感じましたねー。

燃料計のフルのアルファベット横に胃袋に入った歯車みたいなマークがあるんですが、ターボが効くとここが緑に光ります。光っている間はとんでもない加速をします。それがとても良いんですよね。エンジンはよく回るし。
二台目
フィット(初代:GD-1前期)

アルトワークスが壊れたので急遽引っ張ってきてもらった車。僕が買ったときに既に10万km走ってたので、全部コミで35万円 笑
2010年末頃から乗ってました。GD-1の前期型グレードはAのエアロレス車でしたが、テールライトをスモークスプレーした後期型に、マフラーはモデューロに、エアロは純正オプションのフルエアロ(ヤフオクで個別に傷バンパー買ってはパテ埋め、再塗装)に、ウイングは無限に全部自分で交換してました。途中地デジ化もあって、ナビを地デジ対応させたり色々しましたね。
L13Aエンジンで、1300cc4気筒なのに1気筒に二本のスパークプラグで計8本のプラグを持ち、整備性が最悪でした。特にエキマニ側。アルファロメオのエンジンなの?
CVTで燃費は良く、良い時は25km/L程、生涯燃費も20km/Lを廃車まで維持。エンジンのタペット音こそありましたが持病のジャダーもハブベアリング故障もなくホントいい車でしたね。VTEC無いけど。VTECのないホンダ車なんてとは思いましたが結構凝ったエンジンでした。
同時に、僕はCVTがそんな好きじゃないなとも認識した一台でした。靴紐がゴム紐だと伸びて気持ち悪いじゃないですか。あんな気分になる。
とは言えセンタータンクレイアウトのお掛けでとても広く、Bセグメントとは思えないほど快適で、購入後13万km程乗り、23万km程で降りました。
降りたのもおかんから「エンジン、カチカチよーるからなんかあんたの車怖い。乗り換えたら?」と言われたのがきっかけであって、どこも致命的に壊れたりはしませんでした。一度だけダイレクトイグニッションが一本死んでしまい、自力で交換した思い出がありますが。
ただ、一般にはこの車のCVTに起因するトラブル(ジャダー)がとても多く、売れまくった車だけに販売店を逼迫していた印象があります。
カラーがナイトホークブラックパールというラメブラックで良く見ると濃紺にきらめくラメが見えるのがかっこよかったなぁ…前オーナーは女性で綺麗に乗ってたので殆ど傷も無かったんですが、一度支柱に消火器がくくりつけてある駐車場に停めてバック中に擦った事があります。
三台目
BMW 116i(E87 LCI)

2015年から8年間維持。LCI(BMWのマイチェンをライフサイクルインパルスと呼ぶ)後のN43B16エンジンが載っており、直噴NAエンジンとなりましたが、今や絶滅危惧種な、いわゆるテンロクのショートストロークエンジンをこれまた絶滅危惧種なCセグメントFRハッチバックに搭載するという稀有な存在でした。VWはもちろん、AudiやMercedesさえもCセグメントではFRを作らなかったんですよね。そこにキャビンでマイナスになろうともFRを持ってきたBMWを称賛しますね。
ただこれも二代目のF20までで、三代目からはFFかFFベースの四駆となっており、1シリーズの真骨頂はこの初代E87と二代目F20だけのものに。更にその6気筒モデルともなればお宝で、更にE87は高回転まで突き抜けるように回るBMWの伝家の宝刀、NAの6気筒モデルがあるというまさにお宝中のお宝とも言えるピュアBMWだったりします。しかもMTが選べたりもするというBMWらしさが詰まったモデルでもあります。
1シリーズの1.6LモデルはBMWのボトムオブボトムなのですが、デザイナーがクリス・バングル氏と言うこともあり、ホフマイスターキンク等、BMWの流儀は色濃く踏襲されており、軽い鼻先のお陰で力はなくとも、とてもBMWらしさの詰まった車でした。
この車のエンジンはLCIで変更され、直噴化で多少馬力アップ(122hp)も図られており、直噴なので低速トルクがあり、高回転が苦手な直噴とはいえBMWらしくそれなりに回るし非力なりの力があるのですが、加速で欲しい中間回転数がトルクの谷になっており気持ちよく加速とはいかない程度に力不足でしたね。それゆえエンジンを余すところ無く使えた気はしますが。
トランスミッションはZF社の6ATが搭載されており、多段ATなので力がなくても加速がスムーズでした。CVTとDCTがはびこった時代に素性の良い多段ATは貴重でしたね。5万km5年落ち135万円でしたが故障なく15万kmまで乗りました。外車は壊れるのイメージが覆ったいい車でしたね。ちなみに前オーナーはこれも女性との事笑
四台目
320d(F31 LCI M sports)
2019年(MYは2018か)式なので安全装備が凄い。エディションシャドウではない、普通のM sportsです。車線逸脱検知機能付きは年式が古いものには付いていません。ACCが付いており、停車から発進、ブレーキまでクルコン任せでもOK。とはいえ設定スピードと現在速度に差があると一気に加速してしまうお馬鹿設定で、溢れんばかりのトルクと相まって結構怖い。高速で使うのが良いかな。
1シリーズと3シリーズの間には高い壁があるんだなと、ドアを閉めた瞬間思いました。音が違うんだ。1シリーズとは…。
そしてこれが諸経費コーティング保証延長付けてコミコミ200万円を切るという…2019年て何年前よ。絶対外車なんか新車で買わない。(買えない)
エンジンは従来のN47D20Cエンジンから変更され、B47D20Aという3気筒から6気筒まで更にはガソリンとディーゼルでさえ一部のモジュールが共通というエンジンに変わっています。ガソリンとディーゼルで部品を共用する。こんなことをするのはエンジン屋のBMWだけでしょうね。エンジン屋過ぎて、同じモデルでもマイナーチェンジでエンジンさえ変えてくるという点が注意ですよね。一年違うと全く別の車か?というレベルで変わってしまう点。良くも悪くも。年式でLCI前モデル選んだら新しいタイプのエンジンだった!てなことも。過渡期はそういうのがあって中期とか言われたりしてます。F20の1シリーズなんかは気筒数が減ってたり(4→3)するんで要チェックですよね。
N47D20Cエンジンの頃はトラックみたいな音がしてましたが、このB47D20Aエンジンはそれほどディーゼル感が無く、進化を感じましたね。燃費も17km/L程度は普通に出ます。凄すぎる!
ATは更に進化しており、ZF社の8ATが載っています。そもそものトランスミッションの素性がいい上にディーゼルのトルクが厚い帯域で変速するのでシームレスにストレス無しです。というのも、2Lディーゼルながら馬力は190hpでトルクピークは400Nmと、NAガソリン車の3L級のパワーを産み出すのでストレスなどあるわけもなく…
エンジンはECUの変更で725dまで搭載することができる程許容パワーの広いエンジンなので、10万km程でへたるエンジンでは無いと思います。その代わりと言いますか、クリーンディーゼルなので、要求オイルスペックがLL- 04指定というクソみたいな値段の認証オイルを要求してきます。
これはロングライフ性能以外はEUのACEA C3規格のオイルに相当するので、1万km以下で交換する場合、こちらに切り替えるという手もあります。(自己責任)これ以外を使用するとDPFを壊してしまう危険性があって、そうでなくても灰が詰まりやすいディーゼルエンジンを更に痛めてしまう危険性があります。
荷室は2人乗りなら武者泊遠征も快適にできる程広く(いや、1シリーズでも出来てましたけどね)M sportsでもしっかりしつつしっとり感のあるサスペンションなのでとても安心出来ます。
タイヤは16インチでもインセットさえ気を付ければ履けるのですが、euro designの5スポークは少なくとも履けませんでした。M sportsのため前後異なるサイズで、フロントが225/45/18R、リアが255/40/18Rと無駄に幅広。特にリアが高く付きます。でもカッコいい。スタッドレスは17インチに落として前後同サイズにしましたね。
数少ないNGポイントとしては、ライトはLEDで一体型のため、壊れたらモジュール交換で凄い額になると思われます。また、バンパーにはソナー、レーダーが、ウィンドウにはオートワイパー、付属するセンターミラーにはETC、自動防幻センサーが付いており、飛び石を食らってウィンドウ交換になるととんでもない値段になるので車間距離は必須です。特に冬のスタッドレス期。
そして今直面しているのがリアデフからのオイル滲み。無償修理期間があるのですが、その修理対象になるほどではない程度の漏れなのでやきもきしてます。漏れるならさっさと漏れろと…
何よりもこの車がアガリ車過ぎてもう死ぬまでこれでいいよ…って気分になるのがNGポイントでもあるかも!?