my favorite 外道's (コロダイ) | ぽんのあれこれ

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徒然なるままに日暮し、スマホに向かいて心に移り行くよしなしごとを書き連ねます。基本的には忘備録。


気になったらお好きにコメントしていただければと思います。

  釣りが上手くないので

グレばっかり、チヌばっかりを狙って釣ることが出来ません。


なので、必然的にそこかしこにいるでっかいやつは基本的にいつでも射程圏内になるのが僕のフカセスタイルになってまして。


中には釣りが上手くてもただひたすらに大きな魚を求める高橋哲也さん的な人も居るんだとは思いますが多分、希少種です笑


ということで、個人的に大親友と一方的に思いを寄せている魚たちを紹介して、勝手にスポットライトを当ててみようかなと思います。


  コロダイ

学名:Diagramma picta

英名:Painted sweetlip

分類:スズキ目スズキ亜目イサキ科コロダイ属



学名のDiagrammaはイタリア語で線図とかチャートとかを意味し、pictaはラテン語で「彩色された鮮やかな」という意味があり、「色鮮やかな線図のような魚」という学名を持ちます。

英名のPainted sweetlipはそのまま直訳で「彩られた甘い唇」で良いんだと思います。いくつかある英名も殆ど唇を絡めたものとなっており、コロダイの特徴は唇、ということになります。

英名が示すとおり、とても特徴的な分厚い唇を持っており、また稚魚は学名のとおり、体表の斑点が繋がって線のようになっていて、まさしく線図のようで、成魚とは全く違う姿をしています。ダイバーには人気があるみたいです。稚魚時からの見た目としては後頭部がぐっともりあがるように体高が出る魚なのですが、稚魚にもその感じがあります。またゆらゆらと体を反転させながら漂う姿も成魚と共通する部分があると思いますね。

これほどまで成長と共に姿が変わる魚も珍しい

和名の胡廬鯛の「胡廬」とは猪の子どもである瓜坊の事で、同じイサキ科のイサキ幼魚が瓜坊と呼ばれるのにも似ています。また、地方名として、エノミやカイグレノオバ等々沢山の名が付いており、エノミはその大きな口からエサの甲殻類等を一飲みにする様、カイグレノオバはカイグレと呼ばれるコショウダイの親戚のような姿からきたものだと思われます。

地方名の多い魚というのは、広く分布して昔からの馴染みが深い魚に多いというのが通例で、コロダイも例に漏れず、新潟以南の日本海、瀬戸内海、太平洋の岩礁帯やサンゴ礁のある浅い海に広く分布しており、沿岸で獲れる大きな魚であったことから昔から広く利用されていたのだと推察されます。

近頃は身近なパワーファイターで大型になることから、ぶっ込みでの夜釣りやフカセのターゲットとしての認知度は少しずつ上がってきてはいますが、基本的に水産資源としてもフカセ釣りのターゲットとしてもマイナーの域を出ない魚ですね。

水産資源として重要視されない魚というのは得てして①食味が良くない②まとまった数が獲れない③地方消費が主でありそれ以外の地域では好まれない④サイズが小さすぎる、のどれかに該当すると思うんですが、岩礁帯に単独で生活している事の多いコロダイは②の要素が強いのかなと思います。

食味については流石にイサキ科なだけあって、それなりに旨味もあり、サイズが大きいことから歩留まりもよく、身質もかなり上等で、鮮度落ちも少なく、磯臭い個体でもたかが知れているという
相当高いレベルのポテンシャルがあると思います。小さいと味が良くないというのは地方名のマチマワリと言われていた事からもわかるとおりで、大型は刺身はもちろん、煮ても焼いてもちゃんと美味しい。チヌよりは断然美味しい。何かきっかけがあれば人気が出そうな気がしますね。鱗は小さく、頑丈にくっついているため、落とすのが少々面倒ではありますが。ただ、大型の個体は時にシガテラを持つといわれています。個人的には、腸を処理した際には魚食性はそれほど目立たないので、イシガキダイ等が貝類からのシガテラで毒化する地方以外は大丈夫なんじゃないかなーと根拠無く思ってたり。

釣趣としては、エサを食べた後の巨体を生かした重たく長いファーストランでやられることが多く、この竿を折らんとする程の一伸しはとても魅力的で、フロロ4号程度だと簡単に引きちぎられてしまいます。なので狙うならドラグはきちんと働かせる事が大事。白身魚なので体を構成する筋肉は白筋ですから、三回ほどの締め込みを耐えればこちらの勝ちです。このあたりの粘りは同じ白身魚でも尾長やイスズミの方がしつこいです。かかってからは岩礁に逃げ込もうとする性格なので、根を交わすスキルもきちんと要求されるのが良いです。グレのフカセで使うエサにも反応するため狙いやすいというのも良いですね。体型が尾筒の長いタイプと尾筒が短く体高の高いやつといるのは、オスメスの違いなんだろうか…尾筒が細長いタイプは意外とスッと上がります。

尾筒の長いタイプのやつ。これも68cm。痩せてるわけではないんだよなぁ…

個人的な記録としては68cm、3.8kgというのが自己記録ですが、日本サーフキャスティング連盟に登録されている記録としては84.6cmというのがありますから、まだまだ大きくなるようですね。

…精進します!

磯からだと日本記録だったりしない?笑