ヒブダイの磯辺揚げ | ぽんのあれこれ

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徒然なるままに日暮し、スマホに向かいて心に移り行くよしなしごとを書き連ねます。基本的には備忘録。


気になったらお好きにコメントしていただければと思います。

  まだまだ残ってた片身

さて、オオモンハタやらハマチやら片付けたんですが、冷凍庫みたらまだ残ってたやつがあった。


鮭の切り身と一緒に鎮座するヒブダイの1/3切れ。残りの1/3は今回使ったけどまだある

うーん。ムニエルは作ったしなぁ…

ブダイの身はタンパク過ぎるのでなんか油分を補う食べ方がいいな。

磯の魚なんで、海苔なんかと合わせたいなぁ…。


磯辺揚げにしたらどないやろ?


  磯辺揚げにしてみた

まずは切り身をレンジで解凍。サクッと切れる半解凍にして、食べやすいように塩コショウしておきます。


少ししてから小麦粉をはたいて

天ぷら粉に青のり投入!磯辺揚げってなにしても美味しいので大好き。チーチクとかちくわなんかなんぼでも食べられる。

粉を水でといて、揚げます。もうこの時の香りで勝負ありでしょ。絶対美味いやつやん。

バッターに揚げて油切り。

盛り付けたら完成ー!

  出来立てを味見

塩で食ってみる。一口目の瞬間香る青海苔の香り、プリプリした身の歯ごたえ、皮目の甘さが押し寄せてくる。

この魚の凄いところは魚臭さが冷凍しても全くないこと。もちろん完璧な血抜きを施した上での話ですが、甘味が残ってるのに臭みは全くなく、ひたすら食べやすい。小骨もないし、皮が美味しくて火が通ると甘くてエビやホタテの揚げ物のような甘味を感じる。厚切りにしたものは食べ応えがあって物凄く贅沢な天ぷらを食べてる気分。

身質も水っぽいわけではなく、しっかり筋肉質で、かといって固くなるわけでもない。なんなら離乳食にも出来るほど。それでいてジューシーでゼラチン質から旨味しか出て来ない。ひたすらに美味い。

僕から言わせれば、ヒブダイを持って帰らない理由がない。グレよりも断然美味いと思う。釣りたいのはグレだし、武者泊のメタボグレの美味さもわかった上で本当に美味い魚だと思う。捨てる人が居るなら全部僕が持って帰りたいくらいに最上級の上質な白身。タラの上位互換だと思う。

難を強いて言うなら、お腹にたっぷり詰まってるうんち。家で捌いて、トロトロになったうんちがブシャーと大量に台所にばらまかれたら絶対初めての人は引く。食べる気を失くすと思う。なので持ち帰る際はその場で腹を出すべき。ひときわ大きな肝臓が目に付きますが、匂わない白身の代償とでもいうか、どんなに血抜きしていても磯の岩の匂いの味がする(実際に食べてみた事もあるけど二口目は食べられなかった)。人間には毒になる物質が含まれている可能性もある。なので肝臓は躊躇うことなく捨ててしまえばいい。

それさえしておけばこれ程美味い白身魚(ノドグロとかとは別のベクトルで)はそうそう居ないんではないかと思う。

ヒブダイの磯辺揚げ、大変美味しゅうございました。

塩で味わったあとは磯辺天丼にしてみたりして

この創味のつゆが最高に美味い