再熱。 | 平安寺ゆうすけのブログ

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日々日常の戯言をひとつ。

最近幼なじみがゴルフを始めた。

そいつはとっても形から入る奴で、そして、何やらしてもすぐそこそこまでいく、センスがいい奴。

クラスに一人くらい居たでしょ?そういう奴。

俺の幼なじみはまさにそういうタイプ。

ずっと野球やってたので、自信があったのか、初めて一緒に練習場に行った時も、行きの車でまぁ、講釈をたれるたれる。笑

それを聞きながら、「ま、とにかく打ってみりゃわかるよ。講釈なんて一個も役にたたねーから。」と笑っていました。

本人は一週間石川遼君のスイングを見て研究したと豪語。

意味も解らずプロ中のプロのスイングを見た所で何の意味があるの?と思いながらも、初めて打って、絶望する幼なじみの顔を想像しながら思わず笑った。

練習場に着いて、最初は僕に打たせるかな?と思ったら、そそくさと僕のクラブを取り出し(しかもドライバー)、おもむろに一球。

カキーン!!と甲子園を彷彿とさせるような気持のよい音で白い球が飛び出した。

ま、一番ビビっていたのは当の本人。笑

振り返って「見た?」と一言。

センスのある奴って嫌だね。笑

一緒に練習する気をなくす。

ま、もちろんゴルフってスポーツはそんな甘い物ではないらしく、次からは右へ行ったり、左へいったり、上に上がったり、地面を這ったり。

それに苦しむ幼なじみを見ながら「ザマーミロ.笑」と思った事は内緒です。


かくいう僕は、小学6年生の時に親に無理矢理始めさせられた。

ゴルフを始めるまでは野球をやっていてので、実家の練習場がバッティングセンターと、ゴルフ練習場が一緒の施設で、僕が野球の練習をしている間、父親はゴルフ練習場で打つ。

って具合。

その頃は今みたいに環境も整っていなかったので、キッズが使うクラブなんてあんまり取り扱いなくて、ヘッドがピンク色のレディースクラブを使わされてた。

それもあって、練習場に行くのが嫌で嫌で仕方なかった。

元々練習が好きではないので、やっと野球が終わり、あれこれ言われる事もなくなったのに、早々にゴルフなんて、色んな人にあれこれ言われる代表みたいなスポーツを無理矢理始めさせられたのだから、そりゃ続く訳が無い。

案の定、思春期を迎えた僕は父と練習場に行く事は無くなりました。

とはいえ、父親と仲は悪くないので、高校を卒業するまで、コースを一緒に回ったりすることは続いた。

東京にでて、クラブを握る事もなく、何年も経った。

それが数年前のある日、父親から急にゴルフクラブが送られて来た。

コンペの賞品だったか、遠い親戚が亡くなって譲り受けただか忘れたけど、どちらにせよ左利きの父には無用の産物。

無駄なものを処理したかっただけだろうに、その後とっても恩着せがましく連絡があった。

「どや?ええクラブじゃろが?」

勝手に送って来ておいてそれはないよね。笑

苦笑いでありがとうは伝えたけど、一人暮らしのただでさえ慢性的に収納不足に悩まされている家にはとてつもなく邪魔者でしたよ。それはそれは。

でも、ふとした時に無性にゴルフをしたくなった。

というか、長い棒状の物をブンブン振り回せれば何でも良かったのかもしれないけど、、

僕も幼なじみと同じで、形から入るタイプ。

物が無いとテンションが上がらない。ってことでドライバーを購入。笑

早速練習場へ向かったのでした。笑


何でもそうかもしんないけど、僕みたいな練習嫌いのぐうたら人間には一人は向かない。

練習というよりは憂さ晴らし。

ブンブン振り回して、得意なクラブを満足いくまで打って。

筋肉の張りを感じながら帰り、運動した気になって満足する。

次の日襲って来る筋肉痛に嫌気がさして「もう当分いいや、、泣」となる。

の繰り返しを数年やったかな。


元々、ゴルフは好きではないのです。無理矢理やらされたイメージがあるから。

それに小さな頃に意味も解らず教えてもらった事だから自分自身もよく何が正解で、何が間違いかなんて解っていないんです。

そんでもって、ゴルフ好きの人にも苦手な人が多い。

だって、講釈たれる人に限って下手。

んでもって、紳士のスポーツだって胸を張るくせに、全く持って紳士的じゃない。って人が多いから。

苦手ってイメージ。

あくまでイメージ。

でも、幼なじみに誘われ久々に練習場に行って思たのは、小さな頃に身体に叩き込まれた事ってなかなか忘れないもんだね。

無理矢理だろうがなんだろうが身体が覚えてる。

今考えれば不器用なお父上の小さな息子への歩み寄りだったのかもしれませんな。

親子で同じ趣味を持つというのはどこの親父も憧れるのかもね。

次実家に帰った時に一緒にラウンド出来るくらいにはなっといてやるかな。笑

父親ももう68歳。

一緒に身体動かす機会もあと何回あるかだもんね。

とはいえ、うちの父親は僕より生命力に溢れ、未だにギラギラした物がありますが。笑

さ、今日も練習しに行ってみようかな。

って、僕はどんなバンドマンなんですかね?笑