今日は朝起きて、気持ちい疲労感が身体に残っていました。
昨日の夜身体を動かしたからだと思う。
そのおかげで何となく気分がのんびりとしていました。
今日の夜はお酒を飲む予定なので、気分もいいしバスに乗り、電車を乗り継いで渋谷へ。
井の頭線のホームを歩くとき、自分のペースでのんびり歩いた。
隣で表現し辛い色の紙をした女の子二人の会話が聞こえる。
A「え~、でもじじいでしょ?無理だなぁ~」
B「なんで?でも、超金持ってんだよ!」
A「え~、いくらくらい?」
B「30億くらい?だって、二回遊んだけど、一回目はロレックスで、二回目はフランクミューラー付けてたんだから!」
「その30億っての基準はなんだよ、、」と、すこしうんざりした目の僕とB子さんの目線が合う。
声のボリュームは下がる事無く会話は続く。
僕は自分のペースを崩さずのんびり歩く。
後ろから追い抜く時にぶつかる人。
交錯する時に舌打ちする人。
正面から一瞬右によけるか左によけるか迷い「おっとっと」って眉間にしわを寄せる人。
何故か今日は何とも思わない。
エスカレーターを降りると大きな声で行く手を阻むティッシュ配り。
駅を出てスクランブル交差点。
上から下まで女の子を舐め回すような目で見て、片っ端から声をかけるスカウトのお兄ちゃん。
目線にも入れず、完全に居ないもののように無視されても平気な顔。
信号を渡りセンター街(バスケットボールストリート)に入る。
川のように流れて来る人の波。
避けながら自分のペースで歩く。両手はポケット。
西武の脇道を井の頭通りへ。
キョロキョロと周りを見渡し、今日のお客さんを捜している下品な顔の美容師。
男が女の肩を組み、女は男の尻に手を突っ込んでる。
一人でぶつぶつ喋りながら歩く浮浪者。
音楽を聴きながら幸せそうに歩く外国人。
大きなパンツを腰で履いている男を見つければ気安く声をかける無駄に陽気な外国人。
はにかみながら歩く高校生のカップル。
カフェで読書している美人さん。足を組み替える。
色んな音楽が交錯してぐちゃぐちゃに聞こえて来る。
スペイン坂に入って一番最初に目に飛び込んだのはミニスカートの女の子。
おパンツがチラチラ。見せパン?
しらねーよ。見せパンだろうがなんだろうが、見えてるのはおパンツ。下着。
何となく、ふと、これが社会だよな~。って思った。
色んな人が居て、色んな人が自分の当たり前をこなして。
それで言うと、僕だって、年甲斐も無くオーバーオール(今はサロペットって言うんだっけ?)で若作りして、両手をポッケに入れて猫背でチンタラ歩く男。
色んな人間が居るのが当たり前だし、事実色んな人間が居る。
誰かに合せたって、誰かには合ないし。
誰かに好かれたって、誰かには嫌われる。
頭じゃ解ってるけど、ついついそればっか気にしてる。
自分のペースで歩けば良いんだよね。
しかめっ面されようが、舌打ちされようが、そんな奴らが僕に何してくれる訳でもなく、ただ通り過ぎるだけ。
だからそいつも舌打ちするんだろうし。
舌打ちした人をつかまえて、「てめー、今舌打ちしたろ?今のは俺が悪いのか?俺が見ず知らずのお前に舌打ちされる筋合いあんのか?」と言おうものなら、
こちらが悪者になる。
そういう誰が決めたかしらない常識に守られてると思ってすれ違う誰かを悪者にする。
それで気が晴れるのでしたらどうぞご勝手に。
今日無理にでも自分のペースで歩いてみて、なんかとても駅から店までの道のりが楽しく、充実したものになった。
自分の小ささもよく分かった。
どうでもいい。
いつだって自分の評価は赤の他人さんがするもんだけど、その評価って生死に関わる?
どうだっていい。
偽った自分の評価なんてある意味0点。
人によって評価が変わるもんなんだし、気にしない。
これって強いとか弱いとかじゃない。
くだらないって話。
24時間、素の自分でなんて生きれるかっつうの。
そもそも素の自分て何?
家で一人の時の自分?
だったら、ますます人前になんか出れるか!
少しなりとも着飾るんです。
だったら楽しい着飾り方しないとな。
お仕事、友人、恋人、他人、家族。
皆同じでなんかいられない。
だからいいんじゃんね。
自分のペースで歩けば。
軽い疲労感に包まれた身体で歩く。
周りをのんびり見渡して。
いろんな人がいて楽しいな~ってほくそ笑む。
僕もその色んな人の中の一人。
でも、世界は僕を中心に回ってる。僕の世界では。
だから僕は自分のペースで歩く。ポチポチと。