iOS向けRPG「ラストログ」の無料体験版をAppClipで実装した話。
長くなるので4つにわけることにしました。
4. いよいよアプリをストアに送信!←ココ
お待たせしました!
認証ができたので、いよいよリリースのお話です。
【環境】
MacOS: 11.5
Xcode:12.5.1
言語: Objective-C
【必要なもの】
Appleデベロッパー登録
httpsでアクセスできるサーバ
【ざっくり】
httpsでアクセスできるサーバに、apple-app-site-associationを設置。
-------------------------
{
"appclips": {
"apps": ["ABCDE12345.com.example.xxxx.Clip"]
}
}
----------------------
アプリのビルドをアップして、AppClip用の設定を行い、申請。
AppClipにアクセスするには、htmlにスマートバナー用のタグを設置。
<meta name="apple-itunes-app" content="app-id=アプリID(数値のもの),app-clip-bundle-id=Clip版のBundle ID">
この設定で、iOSでアクセスしたときに、AppClipへの案内が表示される。
【くわしく】
前回、Associated Domainsの設定を行いました。
この設定について、一点、先にお詫びします。
AppClipを実装するには、httpsでアクセスできるサーバが必要なのですが、
その説明がなく、設定だけをお伝えしました。
というわけで、改めて。。。
AppClipを実装するには、サーバに設定をしないといけないため、
httpsで接続できるサーバが必須です。
それでは、その設定の仕方についてくわしく。
Associated Domainsの設定は、
https://サーバドメイン/apple-app-site-association
https://サーバドメイン/.well-known/apple-app-site-association
の2箇所にアクセスして、設定を読み込みます。
どちらかにファイルを置いておけば、大丈夫です。
apple-app-site-associationファイルはJSONで記述します。
-------------------------
{
"appclips": {
"apps": ["ABCDE12345.com.example.xxxx.Clip"]
}
}
----------------------
設定する値("ABCDE12345.com.example.xxxx.Clip"の部分)は、
【AppID Prefix】.【Bundle ID】
の設定です。
AppID Prefixは、Bundle IDに付加するもので、発行元に共通の設定です。
前に、触れていますね。
あとは、メインアプリを通常の送信の方法で、App Store Connectに送信するだけ。
Clipアプリは、一緒にまとめられて送信されます。
App Store Connectで、AppClipの入ったビルドを設定すると、
AppClip用の設定が求められます。
1800x1200の画像と、サブタイトル、アクションが設定できます。
この設定に基づいて、スマートバナーをクリックしたときにカードが表示されます。
ビルドを設定したときに、apple-app-site-associationの設定のチェックをしてくれます。
ドメインステータスのところが、「1件の有効なドメイン」になっていればOKです。
「ステータスを表示」をクリックすると、詳しい状態がみれます。
apple-app-site-associationは、apple側でキャッシュされるので、
キャッシュのものと、実際のサーバのものの2つの状態を確認できます。
実際のサーバのほうが問題なければ、そのうち、自動でキャッシュに反映されます。
設定ができたら、リリース申請をしましょう〜!
審査が通ったら、リリースです!
ところで、一般ユーザにAppClip版を遊んでもらうには、ひと工夫必要です。
AppClip版は、ストアでは、案内してもらえないからです。
方法は、いくつかあるのですが、ひとまず、スマートバナーについて書きます。
まず、スマートバナーを表示するには、自分で管理しているどこかのページに
スマートバナーを設定する必要があります。
HTML内に、
<meta name="apple-itunes-app" content="app-id=アプリID(数値のもの),app-clip-bundle-id=Clip版のBundle ID">
のタグを設置してください。
すると、iOSのSafariでアクセスしたときに、
こんな感じのバナーが表示されます。
Clipが設定されている場合、開くをクリックすると、
管理画面で設定したカードが表示されます。
他にもQRコードによるアクセスもあり、ラストログでも活用しています。
高度な設定のところでURLを設定してQRコードを別途生成します。
・・・が、それは、ちょっと複雑なので、くわしくは、またの機会に。
QRコードをiOSで読み込むとAppClipのカードが出ます。
ぜひ、試してみてください!
以上で、4回にわけたAppClipを実装してみた!
の説明はおしまいです。
有料のアプリのお試しに、AppClipを実装してみるのも1つの方法ですね。
ストアのページでもっと、「お試しあるよ!」ってアナウンスしてくれたら、
もっと使い勝手がいいのにな、って思いますね。
「ラストログ」のはじまりのお話を無料でプレイしよう!
いますぐQRコードをiPhoneのカメラでスキャンしよう!