豚乙女『デリケート』ツアー in 新潟 その5 | ユゥズコアblog「piggyholic」

ユゥズコアblog「piggyholic」

ユゥズコアの不定期ブログ。ゆるっと書きます。

 さてさて、長くなりましたが今回でラストです。


 昨今の事情で四年ぶり、声出しも出来ない中でライブを観ている分、ライブの最中は四年前とは少し違う視点でライブをただただ観ていた。空白の四年間を少しでも取り戻すような感じで。


 ランコさんのネイルアートだったり、コンプさんの愛機のベースをいつもより間近で見れて、生で見なければ分からないような使い込んだ故についた傷を見つけたり、お姉さんの小道具を取り出すタイミングだったり。


 基本的に思い入れのある曲以外は全力で騒いで楽しんで、というタイプだった自分が、噛み締めるように一曲一曲をそんな視点で見つめていた。コロナ禍が無ければそんな風にライブは観ていなかったかもしれない。


 昨今の事情で普段通りの活動が出来なくなったバンドが解散や活休、かつて足を運んだライブハウスが閉店に追い込まれるという知らせを聞いたのも一度や二度とじゃない。


 豚乙女が、新潟のライブハウスが、piggyの皆が変わらずいたから今日のライブがあるんだよなと改めて思った。


 渇いた砂に水をかけるかのように、久々の豚乙女成分を思い切り吸収して補充した。だが、当たり前の事だが楽しいライブも終わりを迎えてしまう。


『囲いなき世は一期の月影』の演奏が終わりステージを後にするメンバー。アンコールも声が出せないため拍手でのアンコール。程なくしてステージに戻ってくるメンバー。そしてMCの後に新譜の「ベスト」収録曲の『デリケート』が演奏される。


『悲しいこともあったでしょう それでも今ここにいるよ』


 特に心に響いたフレーズ。そうだ、ライブやイベントに思う様に足を運べない中、決して良い事が悪い事を上回るなんてなかったし、今も足掻いている真っ最中。だけど、全部投げ出していたら今日という日を迎える事は出来なかった。そう思うとまた泣きそうになった。


 そして、本当にラストの曲『夢桜』でデリケートツアー新潟は締めくくられた。夢桜の一節で、


『この時を忘れぬ様に刻むかのごとく 騒げ夢桜』


 とある。本当に自分の脳内に刻み込みたいと心から思う。


 嫌な事、不安な事、思い出したくもない事。

 それら全てを全部忘れてひたすらに最後の最後まで手を振り上げ、心の中で大声を出した。四年ぶりの豚乙女ライブは、声出しこそ出来ないものの、やっぱり最高だった。


 終演後はpiggyの皆様と久々の挨拶を交わしたり、近況報告しつつ後物販が進むのを待ち、人の流れが落ち着いた所で自分も並び、メンバーの皆様から直接ツアーTを購入。事前に買った物もあるけれど直接ご本人前にして買いたかったので。


 その際、今回の『ベスト』のジャケットのデザインであるお姉さんのイラストをリスペクトしたTシャツを作ったという話をしたら凄く反応していただけて嬉しかった。




 デリケートツアーのフライヤーにも使われているお姉さんのイラスト。

 これを見た時『何かこのツアーに向けて作りたい!』って反射的に思って作った。





 ちなみにフルグラフィックだからこんな切り返しデザインも出来る。お値段は高めだけども。

 想像した以上の反応を貰えて嬉しかったなぁ。


 過去に何度か営利目的ではなく、piggyの皆に何か作りたくて缶バッジに始まり、ピックやアクリルアクセを作った時の気持ちを思い出した。現状、予算的にもご時世的にも手渡しで配布する物を作るのが難しいけれど、いつかまたそんな事をしたいと思った。


 そんな気持ちの原動力になるのがやっぱり自分にとってはライブなんだと思った。勿論、豚乙女も。


 今回のツアーは新潟のみの参戦のため、次に皆様と逢えるのがいつになるかは分からない。でもきっと次はここまでの空白期間にならないうちにまた逢えると思う。その時に少しでも色んな事が出来ている様になっていたら良いなと思う。


 澱んだ自分の現状を、浄化してもらったような気持ちにさせてくれた幸せな時間でした。


 その後は会場を後にして、気心しれたいつもの面子で打ち上げ。まるで姉の撮影会でしたな……w







 なんかさ、仲良しの面子とライブで盛り上がってその勢いで『よし!打ち上げ行くぞ!』っていうこの感覚も凄く懐かしくて。求めて欲していたものがこの一日に凝縮され過ぎていた感が半端ない。まだ一週間経ってすらいないのにもう色々ロス感が凄いもの。


 でも、なんやかんやを乗り越えていたらきっとまたこんな日が迎えられると思うから頑張れる気がする。

だからまた現状を変えるため、もっと色々な事が出来るように動こうと思える。


 ただただ自己満の殴り書きブログですが、最後までお読みいただいた方がおりましたらありがとうございました。


 最後に一言。


『ありがとう、豚乙女!』