「ば…バカって」
そんなハッキリ言わなくてもいいじゃんね…。
「よし、決めた」
あたしの言葉を無視した留美。
何かイヤな予感がするんだけど…。
「る、み…?」
恐る恐る留美を見ると
「あたしたちも沖田先輩見に行くよ!!」
あぁ…やっぱり…。
留美は言い出したらきかないからな…。
絶対なんだろうな…。
「あの…それ…」
「ダメ、行くよ」
うん…やっぱりね…。
「はぁ…。分かったよ…」
渋々頷いた。
そして放課後がこなければいいと思った。
「莉心、留美カラオケ行かねぇ?」
こなければいいと思ってた放課後は、あっという間にきた。
そして平助にカラオケに誘われた。
本来ならそっちに行きたい。
「留美、平助とカラオケ…」
「今回はダメ!!平助ごめん、また今度誘って?」
どうしてそこまで沖田先輩にこだわるんだろうか。
留美は平助と一緒にいたいはずなのに。
「あぁ、そっかー。どっか行くのか?」
「それが聞いてよー、留美ったらね…」
「莉心っ!」
それ以上は言うなという目で訴えてきた。
「莉心…?」
「あー、ちょっと留美と行くところがあって…」
でもカラオケ行きたいからさ、また誘ってよ!!そう言って何とかごまかした…多分。
つづく…。