例えば子供を叱っているときに、この子がどういう叱り方をする人になってほしいか、と考えたら、叱り方に気を付けるし、こういう場面で別の子に優しくするようになってほしいと思ったら、私がそういう場面でその子に優しさを渡さなければいけないわけです。
(『初等教育資料』(2019年10月号)、昭和大学准教授・副島賢和氏へのインタビュー記事から)
怒りや苛立ちに任せて子供を叱っていたら、きっとその子供は人にそのように接するようになります。体罰を加えられて育てられた子供は、大人になったら自分の子供にも同じようにすると聞いたこともあります。また、「人に優しくしないと駄目でしょ!」ときつく言われたからといって、優しい子に育つとも思えません。
大人はややもすると「その子のため」を免罪符に、時に不要に厳しく当たってしまいがちです。でも、そんな時は、3回深呼吸をして、冒頭の言葉を思い出したいと思います。