「夕陽ってえのは、どうして赤いか知ってるかい。お天道様が、今日あった辛えことや悲しいことを、燃やしてくれてんだってよ。だから明日になりゃ、そんなことは忘れて頑張れるってことらしいや・・・
・・・だけどよ、あんなに広え空が真っ赤になるんだからよ、世の中にゃ、辛えことや悲しいことが、たくさんあるんだろうなあ」
(畠山健二、『本所おけら長屋』より)
星の王子さまも、悲しいときは入り日をながめていました。
いろいろな人の辛いことや悲しいことに思いを馳せながら、夕陽の中に身をまかせてみたくなりました。