新生!熱血ブラバン少女(博多座)鑑賞 4/20夜公演 | 大歩 悠(おおぶ ゆう)ブログ《悠歩路私記》

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4月20日の夜は、『新生!熱血ブラバン少女。』の博多座での最後の夜公演を鑑賞。






正面入口の右の大きな窓の装飾に写っている、鈴木梨央さん。



鈴木梨央さんの名前を示している色鮮やかな青い、のほり。

この日は、博多座での『新生!熱血ブラバン少女。』の夜公演を初鑑賞。



この日は、右端のエリアの席から初鑑賞。前に来た時と違う目線からステージ上の光景や演技が見えていて興味深かった。

力強く精華女子高校の吹奏楽部のティンパニが響いて幕が上がり、華々しい演奏と共に開演。

演奏している部員さんの間に数人の役者さんが姿を見せていて、星野真里さんの朗らかな語りによるプロローグ。

福岡県の名門の西北女子学園高校に憧れる中学生を演じる鈴木梨央さんと、その母親を演じる紅ゆずるさんも、やり取りをしてストーリーが始まっていく流れ。

ステージの両サイドや上部、後方の天神から下がっている大道具の掲示物など、あらゆる所に多くの楽譜や音符の装飾があり、この演劇が音楽を題材にしている事を象徴的に示しているようで何かキラキラした雰囲気。

美術の期間限定の教師として福岡に来た役を演じる星野真里さんが、商店街の皆さんに歓迎されていた居酒屋で、いろいろありながらも後方でガブガブと飲んでいたような演技も楽しかった。


博多華丸さんが演じる男性が、ある事情で西北女子学園高校の吹奏楽部を立て直すためにメンタルコーチを任される事になっていく。

浅野ゆう子さんが演じる校長先生が不安そうに、華丸さんが演じる男性にメンタルコーチができるのか聞いていると、推薦していた教師を演じる星野真里さんが後ろからフォローするように何か言うので「あなたに聞いてません!」

同じく推薦していた生徒さんを演じる鈴木梨央さんもフォローするように何か言ったので、浅野ゆう子さんが「あなたにも聞いてません!」

この流れの、3人の演技や表情も好きだった。


上西怜さんは、西北女子学園高校の吹奏楽部で鈴木梨央さんの先輩を演じていて博多弁で会話をしているセリフが好き。

NMB48のメンバーさんで関西地方の出身なので頑張って博多弁をマスターした成果をステージ上で示して、見事に福岡の高校生になりきっていた。


斉藤優さんが店員さんをコミカルに演じる旅行代理店でも、いろいろ目が離せない事が次々にあった。

華丸さんが演じる男性が吹奏楽部のメンタルコーチとして指導する事に何かあって不満そうな、体格が良く迫力がある宇梶剛士さんが演じる町内会長さんが来店した時に不穏な雰囲気の事があって、斉藤優さんの「恐かー!」が大変な場面ながらも笑えて個人的に好きで、おもしろかった。


数人の吹奏楽部の皆さんが大濠公園で会話をする場面では、ステージの両サイドの上部にある葉が茂っている木の枝の所も多数の音符で装飾されていたようで改めて、この舞台が音楽を題材にしている事を示しているように見えた。

後方に福岡タワーや福岡PayPayドームや隣のホテルなどが描かれていて、ここが福岡市と意識させてくれていた。

大濠公園の利用客の二人の学校帰りの男子高校生は、近くの大濠高校の生徒さん(華丸さんの母校)のイメージかな。何か飲み物を買ってきて、楽しそうに何か話していた。

サングラスをしてジョギング中の男性は、走り終えると何か飲み物を買ってきて水分補給していた。

斉藤優さんが店員さんを演じる旅行代理店で何かトラブルになっていた新婚の夫婦は、仲直りできたようで楽しそうに相談事をしている様子。

無事に目的を果たせたようで二人で嬉しそうにウキウキと幸せそうに去っていき、ほのぼの。良かったね!

紅ゆずるさんが荷物を入れる台車を押しながら散歩をしていた、おばあさんに手を振るとニッコリ笑っていて、ほのぼの。

吹奏楽部の部員の皆さんが生活している福岡市の日常を周囲の通行人によってリアルに表現しているようで、それぞれの役者さんの演技が見ていて楽しく好き。

特に新婚の夫婦のストーリーが、旅行代理店の所から大濠公園まで細かく設定されて繰り広げられていて全体の吹奏楽部の部員の皆さんのストーリーと共に、強烈に印象に残っている。

あの場面は、いつも「細かい所まで作り込まれているなー!」と楽しみながら見ていた。


紅ゆずるさんが演じるピアノ教師から、個人レッスンを受ける生徒さんを演じる森保まどかさんは、舞台転換の時に得意のピアノ演奏を披露する場面があり日替わりで演奏曲を変えているので「今日は、どんな曲を聞けるかな?」と、いつも楽しみにしている聞かせ所になっていた。魅力的な鍵盤の響きで、かっこいい。

普段は、上品な感じなのが華丸さんが演じるメンタルコーチと話す時になるとコテコテの大阪弁になる紅ゆずるさんの演技、華麗とユーモアあふれる両面の見所も今回も強烈に印象深かった。


精華女子高校の吹奏楽部の部員さんも、場面に応じて多数の曲の生演奏による魅力的な響きで盛り上げながら、役者さんと接したり後方での表情や動作で演技にも参加していた光景が今回も、見ていて楽しかった。

華丸さんが演じるメンタルコーチの指導で、ある道具を使ったユニークな練習方法を吹奏楽部の数人の部員さんが実演する場面では、鈴木梨央さんなど演じている役者の皆さんが演技しながら素でワイワイと楽しんでいるように見えて好き。

あれは、役者さんにとって少しハードな運動になっているようにも見える。

この日も目の前で部員を演じる部員さんが、あの道具でワイワイ練習している光景を見てると楽しく笑えて、おもしろかった。

この時に精華女子高校の吹奏楽部の部員さんがスーザフォンを吹いていた、低音の響きも好きだった。


森保まどかさんが演じる部員さんが吹奏楽部の事で思い悩んでいた時に、小林大介さんが演じる父親に励まされ親子の会話を通してホルンの演奏を頑張っていく決意をする場面が好き。

この日も目の前で見ていると感動、心暖まる名場面だった。


上西怜さんが演じる部員さんは、クラリネットの事で思い悩んでいて責任感が強く華丸さんが演じるメンタルコーチに相談するとユニークな宿題を出されて実行、「◯◯するぞー!」と張り切って取り組もうとしていた姿が、おもしろかった。

古川あかりさんが演じる部員さんは、ある事情で本当は好きな吹奏楽部やクラリネットの演奏から離れていたのが、解決へと向かっていくストーリーの流れに感動。心を打つ名演技だった。

神田朝香さんが演じる部員さんのフルートの響きが人と人をつなぎ、吹奏楽部の部員さんとの友情、ある事情があった宇梶剛士さんが演じる父親との絆になっていく流れも好きで、今回も目の前で見ていると清々しさに満ちていて感動。

この時の精華女子高校の吹奏楽部のグロッケンの演奏も効果的に響いて、より感動を大きくさせてくれて良かった。

大きく心に響いて記憶に残る名演、名場面だった。


華丸さんが演じるメンタルコーチが問いかけていた「目標と目的の違い」を理解できた吹奏楽部の部員の皆さんが、その答えを次々に生き生きと語っていく場面も好き。

演じている役者さんが、それぞれの部員さんの個性や喜びあふれる充実感を表現していて楽しい。

終盤には、ある事情があった鈴木梨央さんが演じる部長さんが博多華丸さんが演じるメンタルコーチを喜ばせるセリフがあり、ほのぼの。かわいい!


団結できた吹奏楽部の皆さんが「目的」に向かっていく事になる、ある大きな本番の始まり。

精華女子高校の吹奏楽部の部員の皆さんが、客席の間の通路を通り行進していく。

付近でクラリネットパート、フルートパート、サックスパートの部員さんが演奏していて、さすが精華の見事な響きだった。

客席からステージに上がると横列に広がって整列し、演奏を続けていく部員の皆さん。

演奏の合間に手拍子をしたり、横揺れするように動いていたり、仲良く肩を組んでいたりなど、みんな貴重な経験を楽しんでいたようで良かった。

トランペットパートの部員さんが、ノリがいい動きだったようで見事な盛り上げで最高だった。

全員がステージ上の椅子に戻って座奏が始まると重厚、軽快、繊細で多彩な表現あふれる演奏を披露して大盛況で華々しく終演。


カーテンコールで精華女子高校の吹奏楽部の皆さんの軽快な演奏に乗せて、いろいろな役者さんが次々に前に出てきてアピール。

こちらでも、さわやかな鈴木梨央さん。朗らかな星野真里さん。ほのぼのして和やか。

やがて役者の皆さんがステージ左右の両サイドに広がったり歌い始めたりもして、あの歌声も耳に残って幸福感あふれる雰囲気で好き。

きれいなフルートの響き、力強く目立つピッコロの響き、軽快なトランペットの響きも印象深かった。

終演後には、この日が最後の夜公演という事で座長の華丸さんが何か感じていたようで翌日の千穐楽に向けて、意気込むようにアピールをしていた。


精華女子高校の吹奏楽部は、新生チームと熱血チームの2チームで分担して出演。

この日の博多座での最後の夜公演が、熱血チームの最後の出番だったらしい。

翌日の千穐楽には、新生チームと熱血チームの混合チームが出演するそうで最後まで楽しみながら頑張って欲しい。


高校の吹奏楽部を題材にして、この日の上演も笑いあり涙ありで鑑賞を終えると清々しい気分になれた。

推しの鈴木梨央さんは、さわやかに元気に憧れの福岡県の西北女子学園高校の吹奏楽部を思い悩む事もありながらも引っ張っていく部長さんを、頼もしく演じていた。よくテレビで見る名役者さん。

星野真里さんは、活発な表情による感情表現が豊かで朗らかに演じていて目の前で見ていて楽しかった。

特に何か驚いている表情、不思議そうに見ている表情が印象深く個人的に好きで、おもしろかった。

ステージに上がるとテンションを上げて、大きな声で元気に軽やかな動きで観客を全力で楽しませてくれる役者さん。


ライブ感覚でステージを見て、目の前で演技している役者さんのセリフや登場人物の思いを込めた演技がストレートに伝わってきて心に響く、舞台の良さを再認識できた。

観客が楽しめている事や感動している思いを役者さんに直接、示せるのも魅力。今回も好きな名場面で感動している思いを客席から、たくさん示せた気がする。

あんなに観客を楽しませたり感動させてくれるプロの役者さんは、すごいなと思う。みんなそれぞれステージ上で本当に輝いていて、かっこよかった。

そして、鑑賞する日によって観客が笑ったりなどの反応をする場面と演技やセリフが違ったりする事もあって、そんな様子を見ていると新鮮な感覚で興味深かった。


精華女子高校の吹奏楽部は、注目のフルートパートのフルートやピッコロ、オーボエの部員さんの演奏がきれいに響いていた。

ステージ端でコントラバスを弾いていた部員さんが低音を響かせる演奏も魅力的。

北九州市の木屋瀬中学校の吹奏楽部 出身の部員さんも活躍していて、かっこよかった。さすが木屋瀬◎


『新生!熱血ブラバン少女。』の出演者の皆さん。
今回も博多座に行って良かったと思わせてくれた名演を披露ありがとうございました、お疲れ様でした!

最後の夜公演が終演後の博多座の夜景。