博多座:『新生!熱血ブラバン少女。』鑑賞4/13 | 大歩 悠(おおぶ ゆう)ブログ《悠歩路私記》

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主に吹奏楽やマーチングなどの音楽鑑賞、、ミュージカル鑑賞、舞台鑑賞、スポーツ観戦に行った記憶、感想を書き記していくブログ

4月13日の昼は、博多座で好評上演中の舞台『新生!熱血ブラバン少女。』を2回目の鑑賞。


たくさんの出演者の、のぼりが周囲に設置されて華やか。



準主役で頑張っている鈴木梨央さん◎





精華女子高校の吹奏楽部の、のぼりもあった。

観客の人気撮影スポットの、大型ビジョンに上映されている告知映像。

正面の階段には、博多座が開設されて25周年をアピールする装飾。

この日の昼公演の上演時間。

ロビーに告知の装飾。

今日は、1回席の右寄りの位置から鑑賞。ステージから近く出演者の演技やストーリーの流れでの舞台転換が、よく見えていた。

幕が上がるとステージの上部には、たくさんの音符の装飾があって音楽に関する演劇という事をアピールしているような演出。

精華女子高校の吹奏楽部による華々しい演奏と共に開演して、登場人物を演じる役者の皆さんがステージに姿を見せて始まり。

星野真里さんが朗らかな人柄の役でテンションが高く、大きな声で元気に笑ったり驚いたり怒ったりなど表情も大きく変えながら表現豊かに感情を表現していて、目の前で見ていると楽しい役者さん。

紅ゆずるさんもテンションが高い役柄で大阪の目線から福岡を語る場面もあり、プロ野球でホークスに対してバファローズもセリフで出てきたのが個人的にバファローズファンとして「おっ!」と思えて、おもしろかった。

コテコテの大阪弁で、博多弁で対抗する博多華丸さんと漫才のように言い合う笑わせ所も好きだった。

華丸さんが何か言うのに合わせてパントマイムのように大きく動いていたり、真っ赤なドレスを着て登場してくる場面など華やかで見事に存在感を示し続けていた。


思わぬ形で福岡県の高校の吹奏楽部のメンタルコーチを引き受ける事になった、華丸さん演じる運動系の部活で全国大会に部員を導いた経験がある謎の男性。

指導をしていく中で吹奏楽部の部員の皆さんに対して、「目標と目的の違いは?」など何か問いかけて考えさせる場面が、見ている観客も「なんだろう?」と考えたくなり興味深く良かったと思う。

メンタルコーチとして勇気づけるように語る話が説得力があり、すごくいい事を言っていた。


鈴木梨央さんは、東京から憧れの福岡県の高校の吹奏楽部に来て入部すると中心的な立場で引っ張っていく事になる役柄。

思い悩む事もありながらも元気に、さわやかに演じきっていた。

ポカリスエットのテレビCMやNHKのテレビドラマの『ひきこもり先生』でも見ていて目の前で演技を見たら、可愛い名役者さんで頼もしい姿だった。


浅野ゆう子さんは、最初にクールな雰囲気だった校長先生がストーリーが進んでいくと親近感があるように変化していく様子を見事に演じていて、さすがだった。

宇梶剛士さんは、ガッチリとした体格で目の前で見ると迫力があり序盤から中盤は、華丸さんが演じるコーチと対立する立場で怖い雰囲気。

終盤になると、いろいろあって味方になってくれて親近感も見せながら心強い存在になってくれた姿が、かっこいい演技だった。


いつも福岡県のテレビ局のTNC テレビ西日本の『ゴリパラ見聞録』で見ているパラシュート部隊の斉藤優さんは、高校の近所の商店街にありそうな旅行会社の社員さんを大きな声で元気に演じていて泣き笑いの表情が見慣れた姿で楽しかった。

華丸さんが主演の演劇で欠かせない存在の、もう立派な舞台役者さん。


パタパタママの木下貴信さんは、周囲の人たちに左右されて大変そうな教頭先生の役柄をコミカルに演じていた。

何か問題があった流れで小林大介さんが弁護士さんを演じていて、かっこいい雰囲気だった。

居酒屋で人が集まっている和気あいあいとした場面もあり、ほのぼの。

吹奏楽部の部室での合奏など活動の様子を再現している光景は、いろいろな思い悩みながらも部員の皆さんが真っすぐな思いで取り組んでいき活気があった。


吹奏楽部の数人の部員さんが大濠公園のような所で会話をしている場面では、ジョギングをして走っていく公園の利用客など周囲の人物の演技も見所。

斉藤優さん演じる旅行会社で、けんかをして別れていたカップルが仲良く会話をして旅行先が決まったようで、楽しそうに去っていくなど吹奏楽部の部員たちの周囲の人物のストーリーも繰り広げられていて「細かい所まで設定されているなー!」と驚きながら見ていて、おもしろかった。

ストーリーに関わらないけど、おばあさんが何か荷物を入れる台車を押しながら散歩するように歩いていく場面も印象深く、大濠公園での日常の光景が本当に、細かい所まで見事に表現され尽くしていた。


森保まどかさんが演じる吹奏楽部の部員さんが、舞台転換の時にピアノを弾く聞かせ所があり美しい鍵盤の響き。

難しいホルンの演奏を頑張っていく決意をする場面が今回も好きで印象深く、感動的だった。

神田朝香さんが演じる部員さんのフルートの響きが人と人をつなぎ、部員たちの友情になったり親子の絆にもなったりする場面も好きで清々しく感動。

あの響きは、記憶に残る名演でフルートの良さを、ますます実感させてくれたように思う。

上西怜さん(NMB48)は、吹奏楽部で鈴木梨央さんの先輩という役柄で仲間たちと共に部を盛り上げていく演技を、可愛く元気に頑張っていた。


精華女子高校の吹奏楽部の部員さんは、場面に応じて登場人物の感情を表すように楽しい雰囲気や荘厳な雰囲気、盛り上げなど数多くの曲を重厚、多彩な響きで演奏。

ファゴットの部員さんの演奏の響きも、耳に残っている。

生演奏で舞台上でのストーリーの流れを、より魅力的にして素晴らしかった。

演奏の合間に部員の皆さんが後方で華丸さんなどの役者さんのセリフに反応して、いろいろな表情や動作を見せて演技にも参加していた光景が、おもしろかった。

指揮者さんがトランペットのソロを吹いていた場面もあり、心に響く演奏だった。

ストーリーの進行中や舞台転換では、博多座の設備を存分に生かしてステージが回転したりなど大掛かりな仕掛けがあって見応えがある演出。


華丸さんが演じるメンタルコーチが出していた問いかけ「目標と目的の違いとは?」の答えを、終盤に理解して次々に答えていく部員を演じる役者の皆さん。

一致団結できた部員の皆さんが、華丸さんの指揮に引っ張っられるように聞き応えがある演奏を披露。

精華女子高校の吹奏楽部の部員の皆さんが、客席の間の通路を通りながら演奏してからステージに上がっていくサービス演出。演奏の合間に手拍子をしている部員さんの姿もあり、みんな貴重な経験で楽しそう。

めでたし、めでたしのストーリーが終演。

カーテンコールでは、いろいろな役柄の役者の皆さんが次々にステージ上でアピール。

星野真里さんがカーテンコールの時も朗らかで軽やかに動きながらアピールしていて、ほのぼの。ステージ上で最後まで楽しそうで、いいですね!

精華女子高校の吹奏楽部の部員の皆さんが盛り上げていた演奏と共に、ステージ上の皆さんの歌声も耳に残って印象深かった。幸福感に満ちていて好きな雰囲気の歌。

曲の終盤には、ステージ上の皆さんが左右の両サイドにまでに広がっていくサービス演出。

役者さん、精華女子高校の吹奏楽部の部員さんが、やりきったように、ほっとしたように観客に手を振りながら幕が下りていき昼公演が終演。

 
高校の吹奏楽部を題材にして笑いあり涙ありで、今回も楽しく感動的で鑑賞し終えると清々しい気分になれて爽やかな名演だった。

やっぱり劇場に来て目の前で役者さんの演技を鑑賞する舞台は、いい。現地鑑賞の良さを再認識。

精華女子高校の吹奏楽部の部員さんの演奏は、フルートやピッコロやオーボエの部員さんの演奏も、きれいに響いていて素晴らしかった。

ステージ端でコントラバスを弾いて低音を響かせていた部員さんも、かっこよかった。

木屋瀬中学生の吹奏楽部 出身の部員さんもステージ上で、見事に活躍していた。さすが木屋瀬◎


『新生!熱血ブラバン少女。』の出演者の皆さん。
今回も博多座に行って良かったと思わせてくれた、魅力的な上演ありがとうございました、お疲れ様でした!