博多座:新生!熱血ブラバン少女。(初日・昼公演) | 大歩 悠(おおぶ ゆう)ブログ《悠歩路私記》

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主に吹奏楽やマーチングなどの音楽鑑賞、、ミュージカル鑑賞、舞台鑑賞、スポーツ観戦に行った記憶、感想を書き記していくブログ

今日は、博多座で上演の『新生!熱血ブラバン少女。』の 初日の昼公演を鑑賞。


正面入口の右側の大きな窓に、吹奏楽部の演奏をイメージした装飾。



正面入口の左側の大型ビジョンでは、告知画像を上映。

ロビーの内外には、上演時間の案内。


ロビーの内部には、大きな掲示。


客席のドアの近くにも公演時間の案内。

チケット

ホールに入ると、客席の椅子に初日の昼公演の来場者プレゼントの[吹奏楽コンクール風リボン]が置かれていた。


リアルで素晴らしい記念品。

席は、前から3列目。かなりステージから近かったので目の前で出演者の皆さんが、よく見えていた。


文章や豊富な写真で、出演者や公演内容について案内していたプログラム。


開演するとステージ上で繰り広げられていく、福岡県の高校の吹奏楽部を題材にしているストーリー。

主演の博多華丸さんは、その吹奏楽部の指導をする事になったメンタルコーチの役柄。

ユーモアがあるセリフも入り混ぜながら部活動に取り組んでいく部員たちに対する語りが説得力があり、すごくいい事を言っていて興味深かった。


前回の『熱血!ブラバン少女。』にも出演している星野真里さんは、今回も朗らかな役柄でテンションが高く見ていて、おもしろかった。

紅ゆずるさんもテンションが高い役柄で、ユーモアがあるセリフがあったり軽やかに華麗な動きで楽しませつつ、ビシッと決める所もあり両方の感情を見事に演じ分けていた。

浅野ゆう子さんは、気難しそうな校長先生の役柄ながらも親近感がある姿を見せる場面もあったようで、さすがの演技力だった。


宇梶剛士さんは、華丸さんが演じるコーチと対立する立場の町内会の会長さんという重役だったようで怖く見えながらも風格があり強そうで、かっこよかった。

告知ポスターでは、明るい感じの人のように写っているのが実際の上演では、全く違う雰囲気の役柄なのが、おもしろい。


鈴木梨央さんは、吹奏楽部でトランペットパートで1年生ながら部長さんになり中心的な立場になっていった役柄。

真っすぐな思いで福岡まで来て憧れの高校の吹奏楽部に入部したものの、いろいろな問題に直面して苦悩しながらクライマックスに向かっていくまでを、たくましく演じきっていた。

よくテレビCMやドラマで見ていて目の前で見たら、かわいい名役者さんだった。


森保まどかさんは、吹奏楽部でホルンパートの部員さんという役柄でピアノ演奏を披露する場面もあったようで、かっこよかった。


神田朝香さんは、吹奏楽部でフルートパートの部員さんという役柄。

ある事でフルートの聞かせ所が多くなっていき、ストーリーの流れの後半で重要になっていく。

そこが大きく心に響いて感動的だった。あの場面は、人と人をフルートがつなぎ記憶に残る名演による名場面だったように思う。(まだ公演初日が終演したばかりなので、ネタバレ防止で詳しく書かない)

上西怜さん(NMB48)、古川あかりさんも吹奏楽部の部員さんの役柄で、いろいろな場面でストーリーに関わる見事な演技だった。

よくTNCの『ゴリパラ見聞録』で見ているパラシュート部隊の斉藤優さんは、元気いっぱいで盛り上げていく役柄で泣き笑いで表現豊かに演じきっていた。もう存在感がある立派な舞台役者さん。


華丸さんを中心に多くの役者の皆さんと共演していたのが、ストーリーの中の高校のモデルになっている精華女子高校の吹奏楽部の皆さん。

前回よりも多くの曲を演奏していて、多彩な表現の魅力的な響きによる生演奏でストーリーの進行を盛り上げていた。

フルートやピッコロ、オーボエの部員さんの演奏も、きれいな響きで素晴らしかった。

コントラバスは、2人の部員さんが弾いて低音を響かせていて、かっこよかった。

合奏などの場面で、吹奏楽部の部員としてステージ上に座奏スタイルで出演して後方で、いろいろな表情や動作を見せたり演技でも大活躍だった。


最後には、いろいろあった吹奏楽部の部員の皆さんが、一致団結して華丸さんが演じるコーチの指揮に引っ張られるように重厚、繊細で聞き応えがある演奏を披露して終演。

ここでは、観客を楽しませる仕掛けの演出もあり良かった。

今回も高校の吹奏楽部を題材にして、さわやかで感動的なストーリーだった。

カーテンコールでは、後方からの演奏や歌も入りながらの盛り上げ。

緊張感があった初日の昼公演を終えて、ほっとしたような、やりきったような表情の出演者の皆さんが次々に観客にアピールをしていた。

華丸さんの挨拶もあり初日の昼公演の直後という事で「もっと良くなります」とアピールしつつ観客に向けて、またの来場や「良かったよ」という宣伝を、座長として願っていたようだった。

実は、ある事でフルートが重要になっていく、おとなしい役柄を演じていた神田朝香さんも挨拶をして、すっきりと素を出す感じで元気にアピールをしていた。


劇場での舞台の上演は、テレビや映画と違って目の前で役者さんが演技をしている事でライブ感覚でセリフやストーリーがストレートに伝わってきて、心に響いてくる。

それを受け取った観客が楽しめた事や感動した思いを役者さんに向けて直後、示せるのもいい。

ステージと客席が互いに感情を高め合い、楽しさや感動を共演できる舞台の上演の魅力を再認識しながら実感できて『新生!熱血ブラバン少女。』を鑑賞して良かった。

出演者の皆さん。
博多座で見所や聞き所が多く充実していた名演の舞台を披露ありがとうございました、お疲れ様でした!