北九州市消防音楽隊:第50回 定期演奏会 | 大歩 悠(おおぶ ゆう)ブログ《悠歩路私記》

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主に吹奏楽やマーチングなどの音楽鑑賞、、ミュージカル鑑賞、舞台鑑賞、スポーツ観戦に行った記憶、感想を書き記していくブログ

3月9日は、北九州市音楽隊が北九州芸術劇場(リバーウォーク北九州)で開催した《第50回 定期演奏会》を今年も鑑賞。




入口前の窓から見えていた小倉城。

開場するとロビーに、北九州市消防音楽隊を示す展示物。


ロビーの窓からは、小倉城や北九州市役所が見えていた。

パンフレット

 
抽選に申し込んで当選していた今回の席は、3階席。ステージから遠かったけど最前列で中央の位置だったので、意外と見やすかった。

マーチングの時には、全体的に見られたのも良かった。

〔マーチングステージ〕という流れで開演すると1曲目は、『スター・パズル・マーチ』を披露。

『きらきら星』を題材にしている、1993年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲。

音楽隊の立奏スタイルでの響きに合わせて、青に白い星の模様が入った衣裳を着ているカラーガード隊のキタキューティーズの隊員さんがフラッグを使った彩りや華麗な動き。

ステージ両サイドで、一人ずつ隊員さんがマーチングの時のように息を合わせて指揮。

中盤にステージ後方が、たくさんの星の形の照明で照らされて盛り上げ。

軽快にファンタジックな雰囲気で、華々しく定期演奏会の開演を飾っていたオープニング曲だった。


2曲目では、『Departure(From 『GOOD LUCK!!』)』を披露。

こちらは、音楽隊が隊列を展開してマーチングの形式で整然と動きながら見事に演奏。

再びキタキューティーズの彩りも華麗で、暖かみがある響きの演奏と共に爽やかなパフォーマンスだった。


『FM KOOK ~KFD Per feat~』という曲は、パーカッションショーの形式で披露。

3人がスネアドラム、2人がバスドラム、後方でドラムセットという構成だったようで息を合わせて演奏。

軽やかな動きで、打楽器による巧みなパフォーマンスで力強い演奏を響かせていたショーだった。


『春よ、来い』では、最初にキタキューティーズの隊員さんが円形になって寝そべっていて演奏が始まると起き上がり、ピンク色の布を振っていた動きが桜の開花を表現していたようで幻想的だった。

オーボエやトランペットのソロもあったようで、魅力的な聞かせ所の響き。

雅な雰囲気の演奏とカラーガードのパフォーマンスで、桜の開花から咲き誇っていく光景を鮮やかに表現していて響きと彩りの両方で心を打つ美しさで、感動的なパフォーマンスだった。

『Jupiter』は、ホルスト作曲の名曲を題材に荘厳な雰囲気で演奏の響き、整然とした隊列の展開、カラーガードの彩りも鮮やか、壮大で見応えがあったマーチングだった。

『~第50回を迎えて音楽隊 OB・OG ビデオレター~』の上映では、北九州市消防音楽隊の歴史を発足から紹介していて興味深かった。

歴代の音楽隊の隊長さんやカラーガードのキタキューティーズのリーダーのようなOB・OGさんが、当時を振り返って感慨深そうに語っていたり、現役の隊員の皆さんへ激励のメッセージを贈っていたり消防音楽隊への愛情が感じられて心暖まる内容。

こんなに魅力的な消防音楽隊があって、北九州市民で良かったと思わせてくれた力作の動画だった。


舞台転換が完了してから最初には、『ラデツキー行進曲』を演奏して軽快に盛り上げていた。

『となりのトトロ』では、演奏が始まるとキタキューティーズの隊員の皆さんが、どんぐりなどのイラストが描かれたパネルを掲げていて、ほのぼのする演出。

演奏の盛り上がりと共にカラーガードのフラッグによる彩りが鮮やかになっていき、森の雰囲気を感じさせるようで爽やかなパフォーマンスだった。


『ジャパニーズ・グラフィティXVⅠⅠ 美空ひばりメドレー』では、4曲を披露。

『愛燦燦』では、トランペットやアルトサックスのソロがあって暖かみがある響き。きれいにオーボエやフルートも響いていた。

『リンゴ追分』では、ユーフォニアムのソロがあり魅力的な響き。

『お祭りマンボ』では、パーカッションの響きが軽快で祭りの雰囲気を作り上げて盛り上げていた。

『川の流れのように』では、オーボエの隊員さんのソロがあり美しい響き。フルートやクラリネットも、きれいに響いていた。

世代を越えて愛され続けている名曲は、吹奏楽の編成による演奏でも魅力的で4曲それぞれ楽しませてくれたり感動させてくれて聞き応えがあった演奏だった。


休憩明けの『Stand Alone ~NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」より』では、白い衣裳を着たキタキューティーズの隊員の皆さんが雲を表現するように長く白い布を広げていったりなど、爽やかな雰囲気。

フラッグと共にバトンやリボンを使ったり華麗なダンスなど、多彩なパフォーマンスによる見せ場があった。

きれいにフルートやオーボエも響いて、穏やかな流れでの盛り上がりから力強さもあって凛とした雰囲気で魅了してくれた演奏だった。


『風になりたい』では、軽快に始まると次々に、いろいろな楽器のソロのリレー。

クラリネット、アルトサックス、フルート、チューバ、トロンボーン、トランペット、ドラムだったようで多彩に盛り上げていた。


『花は咲く』では、穏やかな流れでキラキラとしたグロッケンの響き。

きれいにフルートやクラリネットやオーボエやサックスも響いて 、トランペットの響きも暖かみがあった。

穏やかな流れで優しさと清々しさがあり今年の出来事など、いろいろ思いながら感動させてくれた演奏だった。


最後に『行進曲「サリューテイション」』では、軽快な演奏と共にキタキューティーズの隊員の皆さんがフラッグによる彩り。

力強く打楽器が響いていたり、バトンによるパフォーマンスもあったり多彩な見せ場や聞かせ所で本編の最後を締めていた演奏やパフォーマンスだった。

たくさんの観客の拍手でアンコールの流れになると『Show me your firstruk FROM BACKDRAFT』を披露。

消防を題材にしている外国の映画からの選曲で、情熱的な雰囲気の演奏と共にキタキューティーズの隊員の皆さんが、赤い炎のような色合いのフラッグから白や水色のフラッグに変えていく事で消火活動をイメージしていたようだった。

最後に、勇壮な雰囲気の演奏やパフォーマンスで消防音楽隊をアピールするように盛り上げ締めで終演。


今年は、〔マーチングステージ〕で開演すると軽快、優雅な演奏やパフォーマンスの連続。座奏も聞き応えがある響き。

フルートやピッコロやオーボエの隊員さんの演奏も、きれいに響いていて素晴らしかった。

カラーガード隊のキタキューティーズの隊員の皆さんは、いろいろなアイデアを考えて小道具を作ったり観客を楽しませるのが好きな印象で、今回もソロや集団のチームワークによる趣向を凝らした多彩なパフォーマンスが見事だった。

精華女子高校の吹奏楽部 出身のキタキューティーズの隊員さんも、華麗にカラーガードで活躍していて、かっこよかった。


北九州市消防音楽隊の皆さん。
今年も来て良かったと思わせてくれた魅力的な定期演奏会を開催ありがとうございました、お疲れ様でした!