精華女子高校の吹奏楽部:第40回 定期演奏会 | 大歩 悠(おおぶ ゆう)ブログ《悠歩路私記》

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主に吹奏楽やマーチングなどの音楽鑑賞、、ミュージカル鑑賞、舞台鑑賞、スポーツ観戦に行った記憶、感想を書き記していくブログ

2月11日は、午後から精華女子高校の吹奏楽部が福岡サンパレスで全2日間で4公演を開催していた定期演奏会の2日目の夜の部(最終公演)を鑑賞。




福岡サンパレス前に設置されていた、今年も華やかな力作の看板。


 
開場するとロビーの2階部分に、こちらも色鮮やかな横断幕。

のりペン、はなペンの人形も今年も可愛いらしい力作。


いろいろな団体から祝電や、メッセージを添えられた花が届いていた。

自分の母校の、九州国際大学付属高校の吹奏楽部からも届いていた。

ロビーに展示されていた様々な看板。



今回は、前から15列目の右寄りの指定席を予約していた。そんなにステージから遠くなく、よく見えていた位置で良かった。

2階の部分には、今年度のスローガンを示す横断幕が掲示されていた。

パンフレット



開演前には、ステージ上でアンサンブル演奏が披露されていた。

最初にフルートパートの3年生によるフルート三重奏で息を合わせて、きれいな響きで爽やかな演奏だった。

続いて、顧問の櫻内先生も参加してのトロンボーン八重奏を披露。

こちらは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』の曲を演奏していたようで力強くストーリー性を感じさせて、勇壮な響きの演奏だった。


〈Ⅰ部〉は、クラシックステージ。

1曲目では、『ヒックとドライブセレクション』という曲を披露。

荘厳な雰囲気で始まると、ホルンやユーフォニアムが響いていたようだった。

ゆったりした流れで、きれいにフルートやピッコロやオーボエが響いていたり、ファゴットの聞かせ所もあった印象。

ステージ端では、かっこよくコントラバスを弾いて低音を響かせていく部員さん。

勢いを増していく終盤に力強いトランペットやトロンボーン、そしてスネアドラムの力強い響きが印象深く演奏していたパーカッションの部員さんが勇ましい姿。

壮大でドラマチックな演奏により観客を魅了して1曲目から、さすがの表現力で開演を飾ったオープニング曲だった。
 
司会は、今年もAnnaさんが担当して軽快なトークで曲紹介などの進行をしていた。


2曲目は、『吹奏楽のための第3組曲(バレエの情景)より』という曲を2年生や1年生で披露。

フルートのソロが響いて始まり、ゆったりとした優雅な流れ。きれいにオーボエも響いていた。

終盤は、疾走感がある流れとなり重厚な響きで迫力があった。

雰囲気が異なる曲の組み合わせを見事に表現して、新体制になったら中心的な役割を担っていく2年生や1年生の部員さんが頼もしい姿を示していた、素晴らしい演奏だった。


3曲目は、今年度の吹奏楽コンクールの自由曲だった『ガレア エト ベルム~スケルテ・ヴァン・アイスマの知らざれる物語~』を披露。

重厚な響きでトランペットの勇ましい響きが印象深い。ゆったりした流れでの、ソプラノサックスやイングリッシュホルンの響きが魅力的。

終盤の陽気な雰囲気の流れで、軽快なオーボエの響きが好き。

勇壮な戦いを思わせる流れ、ゆったりと弔うようなレクイエムのような流れ、終盤に讃えるような輝かしい雰囲気もあり、壮大な歴史の中でのストーリー性を感じた。

全日本吹奏楽コンクールに向けて部員の皆さんが技術と表現を磨き続けて金賞を受賞した響きを、集大成の定期演奏会で披露して再び魅了してくれた名演だった。


在校生の次は、精華女子高校 吹奏楽部のOBバンドの出番。

1曲目では、『ゴッドスピード!』を披露。軽快に始まった序盤でトランペットやトロンボーン、ホルンも力強い響き。

注目のフルートパートのOGの皆さんも、きれいに響かせていた。

雰囲気が変わっていく中盤の、ゆったりした流れでオーボエやイングリッシュホルンが響いていたかな?

世界一難しい木管楽器とギネス認定されている楽器をOGさんが、見事に美しく響かせていた。

ステージ端では、コントラバスを弾いて低音を響かせていくメンバーさんが、かっこいい。

終盤に疾走感がある流れとなり、勇壮な雰囲気。精華女子高校の吹奏楽部がマーチングコンテストで演奏していた曲でもあり、OGの皆さんが当時を思い出しながら再現していたようで迫力があった演奏だった。


2曲目では、『「CHICAGO」コレクション』を披露。

こちらは、ミュージカル「CHICAGO」からの名曲を演奏していきながらカラーガードのOGさんが華麗なパフォーマンス。

ステージ端では、コントラバスからベースに持ち替えて弾いて、かっこよく低音を響かせていくメンバーさん。

精華女子高校の吹奏楽部を卒業しても音楽に対する情熱を持ち続けて、忙しい日常の合間に集まって練習をした成果を大人サウンドとパフォーマンスによって堂々と披露していた2曲だった。

在校生の皆さんもOGの皆さんも、さすが精華の技術力と表現力。

注目のフルートパートやオーボエのメンバーの皆さんも、美しい音色を響かせていて素晴らしかった。

コントラバスやベースを弾いていたメンバーさんは、ステージ端から低音を響かせていた存在感が最高で、かっこよかった。

これからも、コントラバスやベースの演奏を頑張って続けていって欲しい。


〈Ⅱ部〉は、ポップスステージ。部員の皆さんが楽器パート別に、カラフルな衣裳を着ていた。

指揮者の顧問の櫻内先生も仮装をして、のりペンの姿にり張り切って登場。

頭にも被り物を着用していて指揮をする時に、少し見にくかった様子。

1曲目では、『キャラバンの到着』を披露。この曲は、大阪桐蔭の吹奏楽部の演奏で知って印象深かったのでプログラムを見た時は、驚きがあった。

上品な雰囲気の演奏に合わせて、赤や黒のドレスのような衣裳を着た部員の皆さんが華麗にダンス。

カラーガードのフラッグを使った彩り、紳士や貴婦人のような男女役を演じているようなパフォーマンスもあり、多彩な見せ場。

精華らしい良さを存分に織り交ぜて、華やかに福岡サンパレスのステージ上をフランスの雰囲気で包み込んでいたショーだった。


『東京ブギウギ』の時には、部員の皆さんが楽器パート別に着用している衣裳を紹介。今年は、カレンダーが題材。

ステージ左端で部員さんが『1月』などの月が書かれたパネルを掲げると、その月のデザインの衣裳を着ている楽器パートの部員さんが前に出てきてアピールしていく流れ。

フルートパートは〔9月〕で、もみじの葉の形のような赤い彩りがあり華やか。

オーボエ&ファゴットは、〔2月〕で真っ赤なハートが縫い付けられてバレンタインデーをイメージしていた様子。

コントラバスは、〔6月〕で雨粒が縫い付けられて梅雨をイメージしていたようだった。

いろいろな楽器パート別の華やかな衣裳と共に、ドラムパーカッションの部員さんのドラムの軽快な響きも印象深かった。


部員さんへのインタビューもあった。

トランペットパートの部員さんは、浴衣のような衣裳で〔7月〕を題材にした理由をトランペットパートに7月生まれの部員さんが多いから、と説明。

皆さんへ感謝の思いを込めて頑張りたい、という思いを語っていたようだった。


フルートパートの部員さんは〔9月〕を題材にして、もみじの葉のデザインにした理由を「もみじ饅頭が好きだから」という意外な裏話をしていて、おもしろかった。

今年度は、マーチングリーダーを任されて不安もあった中で仲間たちに助けられて、部員の皆さんが全日本マーチングコンテストで金賞を受賞という結果を出せたのが幸せな事、と真っ直ぐな思いも語っていて清々しかった。


サックスパートの部員さんは〔5月〕を題材にした理由を、柏餅が好きと言っていたようだった。こちらもユニークな発想。

ダジャレが得意と紹介を受けて何か披露する事に。精華の成果は、最高の仲間と出せた成果というような事を言っていたかな。

まじめな方向性で、きれいに得意のダジャレを披露していて楽しませ上手な様子のサックスパートの部員さんだった。


『THE☆ヒットパレード』では、いろいろな年代のヒット曲を披露。 

まず松田聖子さんの『あなたに逢いたくて~Missing You~』の演奏では、白い衣裳を着た部員さんが歌い上げていく。

きれいな歌声で感動、心に響いて魅力的な歌唱だった。


『めざせポケモンマスター』の演奏では、数人の部員さんがポケモンのキャラクターが描かれたパネルを持ってステージ上を左右に駆け回り、子供さんの観客に向けたサービス的パフォーマンスだった。

『ふたりはプリキュア』では、プリキュアのキャラクターのような衣裳を着た3人の部員さんが軽やかにダンスパフォーマンスを披露していて、かわいらしい雰囲気だった。


『塔の上のラプンツェル』の『輝く未来』の演奏では、ステージ上の部員さんの指示に合わせて観客がサイリウムを振っていく流れ。

そしてランタンを持った部員さんが客席の通路を持って移動したり、あの名場面を再現していたようで観客が振っていくサイリウムと共に幻想的な光景で素晴らしい演出だった。

『しまじろう』の『ハッピー・ジャムジャム』では、軽快な演奏に合わせて部員さんがステージ上や客席の通路にまで来てダンスパフォーマンスで、元気に盛り上げて観客を楽しませていた。


〔Ⅱ部〕の最後は、注目の演目のミュージカルを披露で今年は『オズの魔法使い』を披露。

ステージ後方で生演奏が繰り広げられ、コントラバスを弾く部員さんがベースに持ち替えて低音を響かせていたようだった。

ステージ左サイドでは、9人の部員さんによるコーラス隊が場面に応じて歌唱。

歌うだけでなく手を挙げて盛り上げたりもして、見ていて楽しかった。テンションが高いコーラス隊いいね! 

主演のドロシーを演じる部員さんは、伸びがある歌声で演技も爽やか。

序盤にドロシーが竜巻に巻き込まれる場面で、客席の右サイドの真上を小さな家の作り物がロープウェイのように素早く移動していったようで、住んでいた家が飛ばされていく様子を表現していた演出が趣向を凝らして、いいと思った。

ドロシーの周囲の登場人物を演じる部員の皆さんも、見事にストーリーを盛り立てていく演技。

マンチキンの人々を演じる部員皆さんは、座った椅子を衣裳で隠して座ったままの状態で移動する事で小人を表現していたようで、こちらも趣向を凝らしていて、おもしろかった。

緑色の衣裳を着ていたダンサー隊も、鮮やかにステージ上で彩り。

巨大な鬼のような絵が描かれたパネルが分割して、オズ大王の部員さんが正体を見せて登場。

賢くなりたいというカカシ、愛する心が欲しいというブリキ、勇気が欲しいという願いがかなえられていく場面は、清々しかった。

終盤へと向かっていく流れでドロシー役の部員さんが歌い上げる名曲『Over the Rainbow』は、透き通っているような伸びがある歌声で感動。

いろいろな劇場に行ってミュージカルを鑑賞するのが好きで楽しみにしていた『オズの魔法使い』は、見事に期待に応えてくれた名演だった。

やりきった部員の皆さんが最後にステージ上で横列に並び、アピールしていくカーテンコールも良かった。


〔Ⅱ部〕が終演して〔Ⅲ部〕までの休憩中には、今年度の活動を紹介するBGMが上映されていた。

BGMでMrs. GREEN APPLEの『僕のこと』やGReeeeNの『遥か』が流れながら、部員の皆さんが頑張ってきた日々の数々の画像が映っていて爽やか。

『大会に出場する常連校だから金賞を受賞するのが当たり前では無い』というような思いが字幕で示されていたようで、精華も他校と同様に挑戦者の立場で努力を積み重ねてきた様子が伝わってくるようだった。


〔Ⅲ部〕は、マーチングステージ。

開演すると始まったのがラヴェル作曲の『ボレロ』で、ゆったりと始まるとフルートのソロが、きれいに響いていた。

その後は、規則正しいリズムの流れで次々に様々なソロがあり次第に発展していき重厚な響きとなってステージ上では、カラーガードの彩りも鮮やかだった。

ガーシュウィン作曲の『ラプソディ・イン・ブルー』、久石譲さん作曲の『スタンド・アローン~坂の上の雲より~』では、大きな白い布がステージ上の隊列の真上を覆うように動かされていたようで幻想的な表現の演出だった。


パーカッションショーは、『White Snow』というテーマで披露。

ステージ上て整然と展開していくバッテリー、ステージ前の真下のピットの部員さんが息を合わせて演奏を披露。

ピットでキーボードを弾いて鍵盤を響かせていた部員さんが、かっこよかった。

パーカッションパート以外の、他の楽器パートの部員さんも参加して重厚な演奏。

フルートパートのピッコロの部員さんも参加してシンバルを担当して、勇ましい姿で力強く響かせていた、

カラーガードショーは、BGMで流れる『春よ、来い』に合わせてカラーガードの部員さんがライフルやフラッグなど、清涼感がある雰囲気の中で多彩なパフォーマンスを披露していた。

マーチングでは、『ドリームガールズ』を軽快に演奏しながらのパフォーマンスもあり、『シンプルギフト』で盛り上げ、最初の『ボレロ』で始まって『ボレロ』で終っていく趣向を凝らした流れが壮大な雰囲気で、精華の表現力を結集していたショーだった。

見事にやりきった部員の皆さんがステージ上に整列すると、合唱『いま虹を越えて』を披露。

お世話になった顧問の櫻内先生への思いを込めたような歌詞をが心を打つ、爽やかな歌声で感動的な雰囲気が広がっていく。

3人の部長さんが前に歩み出て挨拶。充実していた今年度の活動の振り返り、お世話になった方々や仲間たちや後輩たちへの感謝の思い。

部員全員が練習しやすく、協力していけるような関係を目指して取り組んできた事も語って強い意志が伝わってくるようで印象深かった。

後方から合唱の歌声を受けながら、清々しい挨拶で大役を終えていた部長さんの姿だった。


最後に顧問の櫻内先生が、卒部していく3年生の部員さんを紹介。

ステージ後方の2年生や1年生によるマーチングの隊列が左右に分裂すると、その間を3年生の部員さんが楽器パート別に集団とり次々に前に出てきて、櫻内先生が1人ずつ名前を紹介。

手をつないで連帯感を示しながら紹介を受けて、感極まっている姿を見せながらも颯爽と退出していった3年生部員の皆さんだった。

最後に今年度のドラムメジャーの部員さんが、新体制のドラムメジャーの部員さんに戴冠式のように帽子を着用させて勇壮な雰囲気で、感動に満ちた終演。


下りていたステージの幕の前に登場してきて、横列に並んでいった3年生部員の皆さん。

お別れムードを吹き飛ばしてやりきった充実感が伝わってくるような笑顔で、観客に手を振って最後のアピールをしてから晴れやかに退場していった。


今年の定期演奏会も聞き応えがある響きの演奏、華やかで楽しいパフォーマンス、注目の感動的なミュージカル、勇壮で華麗なマーチングなど精華が今できる最高の表現の全てを結集させて、充実した今年度の活動の集大成だった。

注目のフルートパートのフルートやピッコロ、オーボエの部員さんが、きれいに響かせていた演奏も素晴らしかった。

マーチングリーダーの部員さんは、明るい人柄を示しながらもマーチングに対する真っ直ぐな思いも語って、部員の皆さんから信頼されていた様子が伝わってくるようだった。

ピッコロの部員さんは、きれいに響かせていた演奏と共に『キャラバンの到着』での華やかなダンス、ミュージカル『オズの魔法使い』でテンションが高く盛り上げていたコーラス隊、パーカッションショーでのシンバルでの出番もあり多彩な演目で、かっこよく可愛く大活躍だった。頑張りましたね◎

ステージ端で単独でコントラバスやベースを弾いて低音を響かせていた部員さんは、唯一無二の存在感で最高だった。

北九州市の木屋瀬中学校 出身の部員さんも、かっこよく活躍していて良かった。さすが木屋瀬◎

精華の特色の良さである、カラーガードの部員の皆さんの華やかで躍動感があり多彩なパフォーマンスも印象深かった。

ミュージカルに出演していた部員の皆さんも、名役者が勢揃いで歌や演技も本当に素晴らしかった。


精華女子高校の吹奏楽部の皆さん。
今年も来て良かった魅力的な定期演奏会を開催ありがとうございました、お疲れ様でした!

グッズ売場で買った、カラフルで華やかな今年度のカレンダー。