11月19日の午後からは、大阪城ホールで開催された《第36回 全日本マーチングコンテスト 高等学校以上の部》を見届けた。
今回は、席がGブロックという正面から反対側のエリアにありマーチングを披露する各校の部員たちを主に背中から見る状態。
目の前のフロアで繰り広げられる工芸を見ながら気になる所は、大型ビジョンに映っているカメラ撮影の映像を見ていた。
もちろん正面の席が良かったけど普段なかなか見ない位置からのマーチング鑑賞は、新戦な感覚で興味深い見え方もあり悪くなかった。
トランペットやトロンボーンが重厚な響きで華やかに始まると、バッテリーの響きも力強く周回へ。
ユーフォニアムやクラリネットの響きも印象深かった。
颯爽とパフォーマンスをしていく、ドラムメジャーの部員さん。
ゆったりした流れでの『Time To Say Goodbye』の演奏が、暖かみがあって心を打つ響き。
終盤に勢いがある流れで軽快、熱い展開。
カンパニーフロントは、爽やかな雰囲気。情熱的で、かっこよく盛り上げ締め。
特に印象深かった『Time To Say Goodbye』の流れなど、清々しく爽やかで感動的な演奏やパフォーマンスだった。
表彰式では、銅賞という結果ながら好きな表現だったマーチングを披露お疲れ様でした。
精華女子高校の吹奏楽部は、『Celtic Hymns』という曲を演奏しながら披露。
フロアを周回していく間も見事な各楽器パートの響きで、きれいにソプラノサックスが響いていたようだった。
フルートパートでは、いつもピッコロを吹いている部員さんがフルートを吹いて、マーチングリーダーの部員さんがピッコロを吹いていて何か考えがあっての事だったのかな?
後方から低音を響かせているゴールドのスーザフォン隊の部員たちの存在感も、かっこいい。
ドラムメジャーの部員さんの、指揮やバトンなどのパフォーマンスが華麗。
ゆったりした流れでの演奏が穏やかで暖かみがあり、心を打つ響きで感動。
今年は、ケルティック音楽を題材にしているという事で日本人の心にも受け入れやすい懐かしさがありそう。
終盤は、一気に雰囲気を変えて勢いに乗り多彩な動きで次々に隊列が整然と素早く展開。
背中から見ていても部員たちが正面に向かっていくカンパニーフロントは、迫力を感じさせる見せ場。
高揚感に満ちた盛り上がりの流れで隊列が壮大な展開を見せるとバッテリーの響きも力強く最後は、定番の人文字で『SEIKA』を示して堂々とした締め。
演奏と隊列やドラムメジャーの動きに特化した、伝統の青ジャージによる衣裳で柔と剛それぞれ見事な、さすがの表現だった。
先輩方が築き上げてきた輝かしい表彰成績による伝統を受け継ぎ、そのブランドで多くの観客から期待を受けていてプレッシャーもあったのかもしれない。
今年度の世代の色で部員たちが吹奏楽やマーチングを通して思いを描き、懸命に技術と表現を磨き続けてきた努力の結晶を大阪城ホールのフロアで青く光輝くように示していた。
見事に今年も本番でやりきった部員たちの姿は、さすが精華の表現者だった。
北九州市立 木屋瀬中学校の吹奏楽部 出身の部員さんなど、北九州市 出身の部員たち〔チーム北九州〕の活躍も、かっこよかった。
表彰式では、まさに今できる最高の演奏とパフォーマンスで金賞を受賞おめでとう!
愛工大名電の吹奏楽部は、主にモリコーネの曲を演奏しながら披露。
力強くトランペットが響いてファンファーレのように華々しく始まると、軽快に周回。ドラムメジャーの部員さんが、勇ましい動きのパフォーマンス。
この後は、モリコーネの『ニュー・シネマ・パラダイス』などの名曲の演奏が続いて、きれいなサウンド。
ゆったりした流れでサックスパート、フルートパートが心を打つ響き。
ダンスのような動きもあってからカンパニーフロントは、爽やかな雰囲気。
終盤は、軽快な流れで隊列が整然と次々に素早く展開。最後は、「エイ!]と熱い声出しで締め。
きれいな響きの名電サウンドによるモリコーネの名曲に合わせて、清々しく魅力的なマーチングだった。
表彰式では、金賞を受賞おめでとう!
さすが活水のフルートパートで、きれいにフルートやピッコロも響いていた。
中盤からの『トゥーランドット』の演奏も聞かせ所が多く、魅力的な響きと共に隊列が整然と展開。華麗な動きのドラムメジャーのパフォーマンス。
終盤からの盛り上がりの流れで、隊列が港町の長崎をイメージするように船の錨を描いたりカンパニーフロントの見せ場。
隊列が壮大な展開を示し続けると最後は、気品を感じさせる響きの演奏と共にキリスト教系の学校の活水をアピールするように、十字架を描いて締め。
きれいな響きの演奏と共に上品な雰囲気で、今年も爽やかにパフォーマンスを披露していたマーチングだった。
表彰式では、銀賞という結果ながら気品あふれる表現のマーチングで魅了お疲れ様でした。
九州代表で鹿児島県からは、神村学園中等部・高等部の吹奏楽部が出場。
顧問は、いつもオシャレなファッションで楽器運搬のトラックの運転をできる、かっこいい久木田先生。
『Mont Fuji』の熱い演奏で始まり、重厚な響き。巧みなテクニックの持ち主の、ドラムメジャーの部員さんが勇ましい姿。
『行進曲「オーバー・ザ・ギャラクシー」』の演奏と共に軽快に周回。
野球応援の時にも印象深い、シンバル隊の部員たちかマーチングでも存在感を示していくパフォーマンス。
ゆったりとした中盤での『星の王子さまの冒険』の演奏でオーボエのソロがあり、きれいにフルートやピッコロも響いていたようで心を打つ名演。
隊列が星を描いて回転する動きも、美しい表現で魅力が増して感動的。
終盤に再び『Mont Fuji』を演奏して熱い響きと共に勢いよく展開していく隊列、カンパニーフロントの見せ場、まさに日本一の富士山を示すように壮大な盛り上げ締め。
最後に堂々と隊列で示していた人文字は、神村学園をアピールする『KM』だったかな?
部員たちが、ついに来た大阪城ホールで心熱く『Mont Fuji』でアピールしていて全員の思いを、一つにして奏でていた『星の王子さまの冒険』の響きの清々しさ。
表彰式では、銀賞ながら多くの観客を魅了して記憶に残る名演となった素晴らしいマーチングだった。
かっこよさと清々しさの両方で最高のパフォーマンスを披露していた神村学園の吹奏楽部の皆さん、お疲れ様でした!
東海代表の愛知県の安城学園高校の吹奏楽部は、勇ましい衣裳やハットを着用して出場。
ここの流れが好きで、一気に魅了してくれて素晴らしかった。
その後、熱い雰囲気の演奏へ。
真っ赤なドレスのような衣裳を着たドラムメジャーの部員さんが華麗なパフォーマンスを披露していてダンスのような見せ場もあったようで華麗で、かっこよかった。
トランペットとメロフォンのソリもあったようで、勇ましい響き。
バッテリーの響きも力強く、隊列が整然と動いてスピーディーな展開。
シンバルを演奏していた部員たちが金色と赤色のシンバルを持った人、金色と青色を持った人に分かれて力強く響かせていたようで視覚的にも勇ましい姿。
重厚な響きで熱い盛り上げとなり最後は、部員たちが右手を高々と挙げて勇壮な締め。
きれいな響きの清々しさ、真っ赤なドレスを着て華麗なドラムメジャーの部員さん、熱く勇ましい見せ場もあり、多彩な表現で見応え・聞き応えがあった。
表彰式では、銅賞という結果ながら自分の中で印象深い名演で安学らしい最高のマーチングを披露お疲れ様でした!
東関東代表の千葉県の習志野高校の吹奏楽部の今年度のマーチングは、イギリスを題材にして披露していたようだった。
序盤は、ビートルズの名曲を演奏していき軽やかにパフォーマンスをして周回。
重厚な響きの演奏で、2人の部員さんがピッコロを吹いていたようで力強い響きだった。
おしゃれな衣裳を着ていたドラムメジャーの部員さんも、軽やかにパフォーマンス。
ホルストの『惑星』も演奏していたようで、聞き応えがある演奏。
ゆったりした中盤の流れで『Memory』を演奏していて、きれいにフルートやオーボエが響いてソプラノサックスのソロがあったようで感動していて、吹いている部員さんを見たらミュージカル『Cats』をイメージしてか猫のお面を着用していた!
これは、かなり驚いて衝撃的だったけど最高、おもしろい見せ場だった。
終盤には、エルガーの『威風堂々』を演奏していたようで、疾走感がある雰囲気で隊列が多彩な展開をして盛り上げ。
イギリスの名曲の数々を題材にして、かっこよさと共に親近感で見応え・聞き応えがあったマーチングだった。
表彰式では、さすが楽しませ上手な習志野高校の吹奏楽部で見事に金賞を受賞おめでとう!
関西代表の兵庫県の滝川第二高校の吹奏楽部は、青や白の衣裳と帽子を着用して出場。
ドラムメジャーの部員さんは、白い衣裳を着て勇ましい動きでパフォーマンス。
ゆったりした流れで、きれいにソプラノサックスやフルートも響いていたようだった。
その後は、スパイ映画の名作『007』の名曲を題材にしていく流れ。
隊列の人文字で『007』を示して勇壮。滝川第二の特色である、ステップの動きも軽やか。
終盤のドラムメジャーの部員さんがバトン、演奏していた部員さんがトランペットを使って銃で撃つような動きの見せ場があったようで勇ましく最高、かっこよかった。
勇壮な盛り上げで最後は、「ヤー!」と声出しをして熱い締めと成っていた。
表彰式では、見事に金賞を受賞。演奏でもパフォーマンスでも存分に勇ましさを示して滝川第二らしい良さのマーチングを披露お疲れ様でした!
北陸代表の富山県から出場している富山商業高校の吹奏楽部は、『England Majesty』を演奏しながら披露。
力強くトランペットやトロンボーンやバッテリーも響いて、きれいなクラリネットやフルートの響き。
華麗な動きで颯爽とパフォーマンスをしていくドラムメジャー、整然と多彩な展開を繰り広げていく隊列。
中盤に、ゆったりした流れでホルストの『惑星』から『木星』を演奏して穏やかな響きと共に隊列が描いていく星の形。力強く存在感があるピッコロの響き。
ここが荘厳な雰囲気と共に暖かみもあり、心を打つ見せ場と聞かせ所で感動。
大阪城ホールのフロアで光輝いていく、ここまで頑張ってきた部員たちの努力の結晶。
勢いよく隊列が動き始めると、次々に素早く多彩な展開をしていく。
力強くソプラノサックスが響くと、エルガーの『威風堂々』の演奏と共にカンパニーフロントで正面に向かっていく隊列。
高揚感に満ちた盛り上がりの流れで、フロアを彩っていくカラーガードのフラッグ。その勇ましい部員たちの姿は、まさに威風堂々。
壮大な雰囲気で、演奏もパフォーマンスも鮮やかに最高潮の盛り上げ締め。
最初から最後まで感動の連続で、鑑賞していると清々しい気分にさせてくれたマーチングだった。
表彰式では、銀賞ながら大阪城ホールで表現力の高さを示してくれた北陸の星。感動させてくれた魅力的な演奏やパフォーマンスを披露ありがとうございました、お疲れ様でした!
全出場団体の表彰結果
終演後の大阪城ホール、大阪城の風景。