今日(10月28日)は、大分県別府市のビーコンプラザで開催された《マーチングカーニバル in 別府 2023》の前夜祭へ。
最初に、地元の別府翔青高校の吹奏楽部の出番。
1曲目で九州の団体らしい選曲の『マーチ・ザ・ナイン』を力強い響きで演奏して、華々しく開演。
2曲目では、伝統の定番曲『ハイスクール・マーチ』を軽快に演奏。ピッコロも力強く響いていた。
中盤には、腕を大きく動かすような振り付けと共に歌唱が始まって爽やかに響き渡る歌声。
端では、ベースを弾いていた部員さんが低音を響かせていた。この曲を聞くと、別府に来たと実感できるようで好き。
続いて『ユーロビート・ディズニー・メドレー』を演奏。
ディズニーの名曲を、テンポが速く疾走感がある響きで演奏。
いろいろな楽器パートの部員たちが、次々に存在感を示していく聞かせ所の響き。
前で指揮をしていた、ドラムメジャの部員さんが途中からバリトンサックスを持って演奏に加わる事もあったようでパフォーマンスと響きの両方で勇ましい姿を見せていた。
低音を響かせていた二人の部員さんが、スーザフォン回しのパフォーマンスを披露していてダイナミックな見せ場だった。
続いて『テキーラ』を演奏。こちらもスピーディーな演奏で軽快に盛り上げ締め。
別府翔青高校の吹奏楽部は、軽快な響きの曲を連ねて地元の別府で開催される大規模なイベントの前夜祭のオープニングを、見事に飾っていた。
『別府といえば翔青高校』を存分に示して、楽しい演奏やパフォーマンスだった。
続いて、同じく大分県内の大分商業高校の吹奏楽部が出演して最初に今年度のM協マーチング『KISATSU』を披露。
『鬼滅の刃』を題材にしているようで、フロアに設置された赤い大道具や選曲によって雰囲気作り。
重厚な響きの演奏で、力強いバッテリーの存在感も印象深い。
大ヒットアニメのイメージの衣裳を着たカラーガードの部員たちが、華麗なパフォーマンス。
きれいに響かせていくフルートやピッコロの部員さんも、勇ましい動きで隊列を形成。
ゆったりした流れでアルトサックスの部員さんのソロがあったようで、心を打つ聞かせ所。
後方で巨大な扇子が開くような演出もあり、ド派手な見せ場。
カラーガードの部員たちの鮮やかなフラッグによる彩りで、美しさに満ちていくフロア。
終盤の熱い盛り上げも迫力があり最後には、巨大な鬼が顔を現して強烈な存在感。
熱く、そして聞かせ所や見せ場も魅力的で『鬼滅の刃』の世界観を壮大な雰囲気で描き上げていたマーチングだった。
さすが大分商業、かっこよかった!
続いてIPU・環太平洋大学マーチングバンド部が出演して今年度のM協マーチング『TANGO』を披露。
その名の通り、タンゴを題材にしていて大人の雰囲気の演奏に合わせて紫色のドレスのような衣裳を着ているカラーガードの部員さんが、ダンスのようにパフォーマンス。
重厚な金管楽器の響き、ピットの響きも華やかに演奏を彩り。
ゆったりした流れでトランペットとメロフォンによるソリがあったようで、魅力的な聞かせ所。
大規模な隊列の動きや重厚な響きで迫力がありながらも、タンゴの雰囲気で優雅で美しさを感じられた大人モードの表現のマーチングだった。
大分商業高校の吹奏楽部 出身の部員さんもIPUで活躍しているそうで、アピールしていた。
続いて、IPUと大分商業のコラボをする企画で最初に両校のバッテリーのメンバーたちが共演して横列に並ぶと、力強く打楽器が響き渡っていた。
今度は、一気に野球応援曲を演奏。両校は、甲子園で演奏した経験があり手慣れた様子。
『サウスポー』、『キン肉マン Go Fight!』、『さくらんぼ』、そして特に好きな『銀河鉄道999』
IPUの野球応援は、テレビで何回も見聞きしていて初めて目の前で聞けて良かった。野球応援でも、見事に迫力があり選手たちの活躍を後押しするサウンドだった。
ピットのメンバーさんのテンションが高く大きな動きで盛り上げていた姿が、おもしろかった。
そんなIPUの熱意に引っ張られて、大分商業の部員たちも力強い演奏を響かせながら盛り上げて楽しそうで良かった。
これは、貴重な両校による野球応援の共演で最高、素晴らしいコラボだった。
大分商業高校とIPU・環太平洋大学それぞれの単独公演と共演は、かっこよさ満点の見せ場や聞かせ所による楽しませ上手な表現力で観客を魅了していて素晴らしかった。
続いて、京都橘高校の吹奏楽部が出演。
あのオレンジ色の衣裳を着てマーチングのイメージが強いけど今回は、白いジャケットを着用して落ち着いた雰囲気の座奏や立奏という、シンフォニックなプログラム。
進行役の部員さんが、朗らかに演奏曲を紹介。
最初に、『スーパーマリオブラザーズ』の曲の演奏が始まるとマリオやルイージの衣裳を着た姿になっている部員たちが登場してフロアをゲーム風の雰囲気で駆け回っていく。
途中で部員たちが立ち上がると『Sing Sing Sing』の合間のように、「キャー」などの声出しと共にワイワイと元気にフロアを駆け回っていくパフォーマンスもあった。
きれいにフルートやピッコロも響いていて、サックスパートの響きも良かった。
端でコントラバスを弾いて低音を響かせていた部員さんが、かっこよかった。マーチングのイメージが強い京都橘のコントラバスも最高◎
部員たちが客席の通路にまで来て、フロアの部員たちの演奏に合わせて『翼をください』を歌い上げていく披露もあり、清々しい雰囲気で感動的だった。
京都橘高校の吹奏楽部と、精華女子高校の吹奏楽部のコラボもあった。
まず京都橘の定番曲『Sing Sing Sing』を両校が共演して披露。
途中まで静止しての演奏で終盤に、あの特徴的な振り付けの躍動感があるダンスが始まっていく。
精華女子高校の吹奏楽部の部員たちも、練習の成果を披露していてカラーガードの部員たちや演奏していた部員たちが京都橘風のダンスパフォーマンスを披露していた姿が珍しい光景で、おもしろかった。
あまり練習時間が無さそうだった状況で、懸命に京都橘に適応して観客を楽しませて頑張りましたね◎
今度は、精華女子の定番曲『風になりたい』を披露。軽快な響きの演奏や、カラーガードの軽やかなパフォーマンス。
そして共演している京都橘の部員たちが、精華女子の部員たちと共に決めのコールを叫んで元気に声出し。
両校が、それぞれ定番曲に挑戦して珍しさと共に楽しさもあった共演だった。
精華女子も、進行役の部員さんが朗らかに演奏曲を紹介。京都橘の進行役の部員さんと共演してトークを繰り広げながらの進行も楽しかった。
精華女子高校の吹奏楽部の単独ステージでは、『ウエスト・サイド・ストーリー』を披露。
あの名曲の演奏に合わせて、名作の雰囲気カラフルな衣裳を着ている部員たちが優雅で軽やかにダンスパフォーマンス。
「マンボ!」の声出しもあり、ミュージカル鑑賞が好きなので個人的に好きな精華女子の演目で今回も素晴らしかった。
『Paradise Has No Border』も、軽快な響きと活発な動きの両方による躍動感があるパフォーマンスで披露していた。
進行役の部員さんから顧問の櫻内先生に質問する時間もあった。
「今までで印象深い曲は?」という質問には、毎年のパレコンマーチングの曲を聞くと、その年の3年生部員たちを思い出すとの事。
「大分で印象深い事は?」という質問には、移動するバスが来なかった、注文した弁当が多く届き過ぎて部員たちが1人2個ずつ食べた、というような事を話していた。
難しい質問に少し悩みながらも答えていた櫻内先生と進行役の部員さんによる、ほのぼのする質問コーナーだった。
最後は、こちらも精華の定番曲『Swing Swing Swing』を披露。
軽快な演奏、カラーガードの部員たちの優雅なダンスや華麗な彩りのパフォーマンス、トランペットの部員さんのソロやバッテリーの部員たちによる聞かせ所や見せ場で、精華らしさを存分に示して盛り上げ締め。
フルートやピッコロ、オーボエの部員さんの響きも素晴らしかった。
精華女子と京都橘それぞれの単独公演と共演で、良さを存分に示していて楽しめたプログラムだった。
安斉かれんさんと、マーチングをする姿になった京都橘による『僕らは強くなれる。』という曲の共演もあり、演奏と共にカラーガードのフラッグによる彩りパフォーマンスも華やかだった。
続いて京都橘がカーペンターズの『Sing』を演奏して歌い声も響いていたり、さわやか。
最後に集合写真を撮るように中央に集まり、ほのぼのする締めとなっていた。
翌日の本番に向けて、前夜祭でアピールしながら観客を魅了していた出演団体の皆さん、ありがとうございました、お疲れ様でした!