第30回 まつり岡垣:精華女子高校の吹奏楽部が出演 | 大歩 悠(おおぶ ゆう)ブログ《悠歩路私記》

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10月15日は、福岡県岡垣町の岡垣サンリーアイで開催された《まつり岡垣》の会場のウェーブアリーナで、精華女子高校の吹奏楽部が出演して全2公演で演奏会を開催。

第2公演を鑑賞。14:00~開演。

ウェーブアリーナの開演前のフロアの光景。







開場して客席に行くとフロアでは、公開リハーサルのような状況で部員たちがパフォーマンスの動きなどを確認しながら綿密に準備を進めていた。


今回は、トロンボーンパートの二人の部員さんが進行役を担当して元気に演奏曲を紹介。

1曲目では、出場を決めている今年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲Ⅰ『行進曲「煌めきの朝」』を披露。

洗練されて軽快で力強く、さわやかに響き合う金管楽器と木管楽器や打楽器。

きれいにオーボエも響いて、フルートやピッコロのソロも美しく決まっていた。

コントラバスを弾いて低音を響かせていた部員さんも、かっこよかった。

さっそく課題曲で表現力の高さを示して、華々しく開演を飾ったオープニング曲だった。


2曲目では、今年度の吹奏楽コンクールの自由曲『ガレア  エト ベルム~スケルテ・ヴァン・アイスマの知らざれる物語~』を披露。

勇ましいトランペットの響き、力強いトロンボーンの響きが印象深く重厚な響き。

ゆったりした流れでソプラノサックス、イングリッシュホルンの聞かせ所の響きも見事。力強くピッコロも響いていた。

こちらでもコントラバスを弾いて低音を響かせている部員さんが、かっこいい。

勇壮な流れを経て、ゆったりした流れが『兜と戦争』を意味する曲名から戦争と鎮魂を表現しているような印象。

終盤のオーボエの軽快な響きも好き。何かメッセージ性を感じさせながら、壮大な雰囲気で聞き応えがあった演奏だった。


今度は、部員たちが楽器パート別にカラフルな衣裳を着用して雰囲気が変わり〔ポップスステージ〕の始まり。

この華やかな雰囲気で、まず『Swing Swing Swing』を披露。

準備するまで時間があったので、進行役の部員さんが演奏中の振り付けの動きを示して観客に練習してもらう、という企画もあった。

演奏の合間に時間がある時など、いろいろ想定して準備しているようで進行役の部員さんの臨機応変な対応が見事だった。

軽快な演奏が始まると、カラーガードの部員たちの華麗なダンスパフォーマンス。力強いピッコロの響き。

トランペットの部員さんが前に出てきて勇ましいソロの聞かせ所。

中盤にバッテリーの部員たちが入場してきて、息を合わせて力強い響きの演奏やパフォーマンス。

後方から見守っていた部員たちが「キャー!」と声を出して絶賛する定番の流れが、ほのぼの。

終盤に再びカラーガードの部員たちが華麗なダンスパフォーマンスを披露すると最後は、中央に集まりポーズを決めて盛り上げ締め。


続いて、この日が誕生日の観客に『Happy Birthday To You』の曲をプレゼントする、精華の演奏会で恒例のサービス企画。

最初に中央で部員さんが、暖かみがある優しい声で歌い上げていた。

続いて誕生日の観客の所へ、いろいろな楽器パートの部員たちが次々に向かっていきソロ演奏。

フルート、トロンボーン、アルトサックス、トランペット、クラリネットの部員たちが真心を込めた響き。

最後は、フロアでカラーガードの部員たちが陽気な動きのダンスパフォーマンスで盛り上げると「おめでとう!」と言う声出しで盛大に祝福して、今回も優しい雰囲気のサービス企画となっていた。


続いて『虹の彼方に』の演奏に合わせて楽器紹介をする企画。

二人の部員さんが司会者のように盛り上げつつ、次々にパート別に前に出てきて演奏している部員たちの楽器を元気に紹介していく。

きれいに響かせていたフルートやピッコロの部員さんの動きも、ほのぼの。

低音を響かせているチューバの部員たちの存在感も、かっこいい。

最後に、パーカッションの紹介でグロッケンやヴィブラフォンの部員たちの演奏が注目を集めていてキラキラした響きで魅力的だった。

さわやかな雰囲気の『虹の彼方に』の演奏に乗せて、いろいろな楽器の名前や魅力を観客に分かりやすく伝えられて、いい企画。


続いて、定番曲の『風になりたい』を披露。

カラーガードの部員たちが、カラフルな水色や黄色のフラッグで彩り。

軽快なパーカッションの部員たちの響きに合わせて部員たちが、岡垣町に向けてアピールする元気いっぱいな決めのコールの声出し。サビの所で部員たちの歌声も響いて、さわやか。

最後は、カラーガードの部員たちが再びフラッグで彩り華麗にポーズを決めて締め。

野外でも屋内でもイベント時に演奏とパフォーマンスの両方で、さわやかな雰囲気で盛り上げていた定番曲だった。


続いて、岡垣町が『北斗の拳』とコラボしているという事で主題歌『愛をとりもどせ!!』を披露。これは、精華が選曲するのが意外で驚いた。

演奏前に進行役の部員さんが、しっかりと岡垣町の観光PRで見事に名所を宣伝していた。

精華の『愛をとりもどせ!!』の演奏は、トランペットやトロンボーンの響きが激熱でフルートの響きも力強く勇ましさに満ちて最高で、かっこよかった。

これは、この曲を好きな観客が心の中で決めセリフを叫んでいたかもしれない「YouはShock!」

今まで披露した事が無いような曲にも挑戦して表現の幅が広がったようで、すごく良かったと思う。


続いて、出場を決めている今年度の全日本マーチングコンテストでの『Celtic Hymns』を披露。

部員たちが準備するまでの時間に、指揮をしていた顧問の櫻内先生がマーチングについて解説。

毎年いろいろな国の雰囲気で表現している印象で今年度は、ケルト音楽を題材にしているとの事。

本来は、大会用の青ジャージを着て披露するのを今回は、イベント用のマーチング衣裳のまま披露で貴重な光景。

昔のマーチングの大会では、学校の練習着で出場する規定だったそうで改正されてからも精華は、こだわって伝統の青ジャージを着て出場を続けているとの事。

青ジャージを見た観客から「本番用の衣裳も買ってあげてください」と言われる事があるそうで櫻内先生が、しっかり「あります!」と言って周囲で準備を進めている部員たちを示していたのが、おもしろかった。


いよいよ注目のマーチングを披露。

重厚な響きの始まりから、軽快な演奏に合わせて周回。きれいにソプラノサックスが響いていたようで、ピッコロやフルートも力強く響いていた。

華麗なドラムメジャーの動き。後方から低音を響かせていく、スーザフォン隊の存在感。

周回を終えるとフロアで隊列が集散拡大して、整然と展開。

ゆったりとした流れでの隊列の展開と共に、何か懐かしさを感じさせるような曲の演奏。大きな動きで指揮をするドラムメジャー。

きれいにオーボエ、ピッコロやフルートも響き力強く暖かみがあるトランペットの響き。

ここの流れが特に好きで大きく響いてくるものがあり、感動的だった。

一気に雰囲気が変わり、テンポが速くなっていく曲と共に素早く隊列が展開。

大人数での横列になった隊列が正面に向かってきて迫力がある、カンパニーフロントの見せ場。

大規模な隊列のダイナミックな動きの展開を経て最後は、人文字で堂々と伝統の『SEIKA』を示して高揚感に満ちた盛り上げ締め。

マーチングでも技術力と表現力の高さを見事に示していた、素晴らしいマーチングだった。目の前で鑑賞していて、すごかった!


余韻が残っているフロアで顧問の櫻内先生によって、定番のアンコールの流れに。

1曲目では、『SHINE DOWN』を力強い響きで披露。後方のステージでは、1文字ずつ書かれたパネルを掲げて『だいすき♥️岡垣』とアピールする部員たち。

トロンボーンと、ホルンの部員さんが前に出てきて魅力的なソロの聞かせ所。

最後は、カラーガードの部員たちが金色のフラッグで彩って華やかに盛り上げ締め。


2曲目では、こちらも演奏会の定番曲『YOUNG MAN(Y.M.C.A.)』を披露。

軽快な演奏と共に部員さんの歌や、あの振り付けのダンスで明るく楽しく盛り上げ締めで終演。


今回の演奏会は、定番曲と共に楽器紹介の『虹の彼方に』や『北斗の拳』主題歌の『愛をとりもどせ!!』、そして全日本吹奏楽コンクールでの課題曲と自由曲、全日本マーチングコンテストでの演目も貴重な披露で、入場無料で大サービスのような濃い内容で楽しく感動的だった。

フルートやピッコロ、オーボエ、コントラバスの部員さんの響きも素晴らしく、カラーガードの部員さんのパフォーマンスも精華の良さで、かっこよかった。

さすが精華の表現力で、今年も岡垣まで来て良かった。

精華女子高校の吹奏楽部の皆さん。
まさに今できる最高の演奏やパフォーマンスで存分に魅了ありがとうございました、お疲れ様でした!