岡山学芸館高校の吹奏楽部:第44回定期演奏会を初鑑賞 | 大歩 悠(おおぶ ゆう)ブログ《悠歩路私記》

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9月24日は、岡山シンフォニーホールで開催された岡山学芸館高校の吹奏楽部の定期演奏会を初鑑賞してきた。



ほのぼのする部員たちが集まっている写真が、いいですね

席が1階の、一番後ろだったけど存分に魅了されて楽しめた。


パンフレット



開演すると第1部の1曲目では、グレイアム作曲の『大学祝典ファンファーレ』を披露。

トランペットやトロンボーンの部員たちが立ち上がり勇壮なファンファーレを響かせて始まると、きれいに響いていくクラリネットやフルート。

力強い金管楽器と爽やかな木管楽器が、美しく響き合っていく流れ。

コントラバスを弾く部員さんが5人(この時は6人だったかな?)も居て、低音の響きも強力。

1曲目で早くも感動させてくれて「岡山学芸館の吹奏楽部は、すごい」と思わせてくれる洗練された響き。

一気に観客を引き込む演奏で、華々しく開演を飾ったオープニング曲だった。

演奏の合間には、二人の部員さんが進行役になり次の演奏曲の紹介などを担当していた。


2曲目では、向日葵チームが岡山県吹奏楽コンクールB部門の曲のヘス作曲の『シェイクスピア・ピクチャーズ』を披露。

ヴィブラフォンやオーボエが響いていく始まりだったようで穏やかで、きれいな響きの流れ。

その後の雰囲気が変わっていく軽快な流れも聞き応えがあり、それぞれの聞かせ所が魅力的な演奏だった。


3曲目では、百合チームの今年度の吹奏楽コンクールA部門の自由曲のリード作曲の『アルメニアン・ダンス パートⅡ』を披露。

荘厳な始まりで各楽器パートが洗練された響き。中盤の勇壮な流れでピッコロも力強く響いていた。

終盤に勢いが増していく軽快な盛り上がりは、重厚で迫力がある響き。

序盤から終盤まで雰囲気が異なる、それぞれの聞かせ所が見事で聞き応えがあった演奏だった。


第1部の最後は、レスピーギ作曲の『交響詩「ローマの松」』を披露。

名曲『ボルゲーゼ荘の松』、『カタコンベ付近の松』、『ジャニコロの丘の松』、『アッピア街道の松』それぞれの松が題材にして重厚、繊細な流れ。

クラリネットの部員さんの聞かせ所の響きも美しくビアノを弾いていた部員さんも、かっこよかった。ホルンの響きも力強かった。

第1部は、高度な技術力や表現力を示してウインドオーケストラとしての観客を魅了していたステージだった。


休憩を挟んで第2部は、雰囲気が変わってポップスステージの様子。

進行役の部員たちが、演奏曲の紹介と共に親近感がある軽快なトーク。

ペンライトやサイリウムを振って盛り上げていた観客が多く、光による演出で盛り上げていた。


最初に『GGKパート』というタイトルで、いろいろな楽器パートの部員たちが華やかな衣裳を着て次々に何か演奏しながらアピールしていく、楽器紹介のような企画。

まずは、コントラバスを弾く6人の部員さんが登場してくると『猫の恩返し』の曲を演奏。

部員さんが登場人物のような衣裳を着ていたり頭に猫の耳のような飾り物を付けていたり、かわいい雰囲気。

ステージ上で見事にコントラバスの魅力的な低音を響かせていて、かっこよかった。

続いてフルートパートが登場すると『アナと雪の女王』の『生まれてはじめて』を演奏して、きれいに響かせていく。ドレスのような衣裳を着ていたようで華麗な響きと姿だった。

ホルンパートは、部員たちが『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物のような衣裳を着て『残酷な天使のテーゼ』を演奏。

アスカの衣裳を着た部員さんがハラリと髪を触ってキャラクターに、なりきったようにアピールをしていた。

チューバやユーフォニアムの部員たちは、『天才バカボン』のキャラクターの姿で『それでいいのだ』を演奏していて陽気なパフォーマンス。

オーボエとファゴットの部員たちが、『美少女戦士セーラームン』の曲を演奏していたかな。衣裳も本格的に再現で華麗に披露していた。

トロンボーンパートがカラフルな衣裳を着て『グレイテスト・ショーマン』の曲を演奏していたようで華やかだった。

サックスパートが演奏していたのが『コンフィデンスマンJP』の曲だったかな。部員たちが真っ赤な衣裳を着ていて勇壮だった。

クラリネットパートは、『スーパーマリオブラザーズ』のキャラクターの衣裳を着てゲーム音楽で軽快に盛り上げていた。

トランペットパートは、登場人物やキャラクター風の衣裳を着て『スター・ウォーズ』の曲を演奏。

ロボットのR2-D2が登場すると、頭の部分が帽子のように持ち上がって中から部員さんが登場して吹き始めるパフォーマンスが、おもしろかった。

演奏は、名作映画の名曲をメドレーにして勇壮で聞き応えがあった。

パーカッションパートは、何の曲だったかな。カラフルな衣裳を着て軽快な演奏曲で盛り上げていた。


いろいろな楽器パートの部員たちがカラフルな衣裳を着て華やかになったステージ上で続いて『GGKポップス』と題して、いきものがかりの『Happy Smile Again』を演奏。

途中で歌ったりもしていたようで、さわやかな雰囲気だった。

いきものがかりの曲が続いて次は、『気まぐれロマンティック』を披露。

軽快な演奏の中で、きれいにフルートやオーボエも響いていた。

そして演奏中に後方の楽器パートやパーカッションパートの部員たちが、いきものがかりのPVで披露されてライブの時にファンがしている振り付けの動きで盛り上げ。

いきものがかりのライブに自分も行った事があるので、あの両手を頭の上で動かす振り付けなど見覚えがあり今でも覚えているので部員たちのパフォーマンスを見ていると、なつかしさがあり思わず笑えるような楽しさがあって良かった。

あれは、いきものがかりのDVDを部員たちが見て振り付けを覚えたのかな。

『Happy Smile Again』と『気まぐれロマンティック』を選曲して振り付けまで覚えて岡山学芸館の吹奏楽部に実は、いきものがかりのファンの部員さんが居るのかもしれない。


続いて大好きな中島みゆきさんの名曲『糸』を披露。

きれいにフルート、オーボエ、クラリネット、サックスも響いていた。

世代を越えて愛され続けている名曲は、吹奏楽の編成を通しても心を打つ響きで観客のペンライトやサイリウムによる光演出でも魅力を増して、感動的な名演だった。


続いて宮崎駿 監督の映画『もののけ姫』の、久石譲さん作曲のBGMをメドレーで演奏しながら名場面の数々をステージ上で再現していくような企画。

最初に5人の部員たちが何か付いた棒を掲げて、くるりと裏返すと1文字ずつ書かれたパネルになっていて示された『もののけ姫』というタイトル。これは、少し驚きがあり「いいね!」と思った。

次々と演奏される曲に合わせてステージ上でアシタカとサンなど、いろいろなキャラクターの衣裳を着た部員たちがが登場したり映画の中での場面が小道具を使って寸劇のように再現されていく。

シシ神なども登場したり映画の中での重要な場面も本格的に再現されていて、すごかった。

最後の『アシタカとサン』の演奏が心を打つ響きで感動しながら見ているとステージ上でミュージカルのカーテンコールのように、いろいろな登場人物を演じていた部員たちや、趣向を凝らした小道具で盛り上げていた部員たちが前に出てきてアピールして締め。

このスタジオジブリ作品が題材の音楽劇のような企画も個人的に好きで、見応え聞き応えがあって素晴らしかった。


続いて『GGKダンス』と題して、ダンスパフォーマンスもある演奏曲が続いていく流れ。

まず『ガールズルール』を披露で、乃木坂46のような衣裳を着た女子部員たちが振り付けを再現するように,ダンスパフォーマンスを華麗に披露。俗に言うと、かわいい!

コントラバスを弾いていた部員さんが後方でベースを弾いて低音を響かせていた姿も、かっこよかった。


続いて今度は。男子部員たちの出番。

カラフルな衣裳を着ていて始まったのは、ゴールデンボンバーの『女々しくて』

コントラバスやチューバの部員たちによる聞かせ所もあったようで低音が力強く響いていて、かっこよかった。

最後は、軽やかな動きのダンスパフォーマンスで盛り上げて締めていた。


続いて今度は、再び女子部員たちの出番でAKB48の『Everyday,カチューシャ』

見事にフォーメーションを展開して、振り付けを再現するようにダンスパフォーマンスをキラキラする雰囲気で披露していて良かった。こちらも俗に言うと、かわいい!


第2部の最後に披露した演奏曲は、『サザンオールスターズ・メドレー』

ファンの観客が喜んでくれそうな選曲と演奏で3曲目には、『みんなのうた』を披露。

この曲には、振り付けがあるそうで演奏前に練習する事になりステージ上の部員たちが示すように観客も手や腕を動かしていた。

軽快な演奏が始まると、ステージ上の部員たちが軽やかな動き。

サビの流れになると練習の通りに観客も参加していくパフォーマンスで『サザンオールスターズ・メドレー』を盛り上げ締め。


3年生を代表してオーボエパートの部長さんの挨拶もあり、3年間を振り返るように語り始めていた。

岡山学芸館のオープンスクールで吹奏楽部に憧れて、ご両親を説得するようにして進学を決めたとの事。

広島県の福山市から1時間30分もかけて通学するのが大変で家族のサポートに支えられ、駅まで送り迎えをしてくれていたお父さん、美味しい弁当を作ってくれていたお母さん、ほとんどの本番を見に来てくれた弟さんに感謝の思い。

寮に入ってからは。同級生と過ごす時間が長く色々な話をしたりなど充実した日々を過ごせた思いが伝わってきた。

部長になってから今まで、ついてきてくれた後輩たち、支えてくれた同級生に感謝の思い。

お世話になった先生方や先輩方やご両親、演奏会を聞きに来てくれた観客に向けても感謝の思いを示していた。

この日の定期演奏会で今まで共に過ごしてきた仲間たちとの活動が終ってしまう事に寂しさも語りながらも、清々しい挨拶で立派に大役を終えていた部長さんの姿だった。


続いて3年生部員たちで、JUJUさんの『やさしさで溢れるように』を演奏。

これは、部員さんの挨拶と曲紹介の流れから感動させてくれる響きだった。

顧問の中川先生からも挨拶があり、3年間の活動でコロナ禍で大変な時もあった中で3年生部員たちが頑張ってくれましたと、優しい言葉を贈っていた。

横列に並んでいた3年生部員たちに中川先生が握手をしていったようで、心暖まる光景だった。


アンコールのような流れになると1曲目では、スキマスイッチの『全力少年』を披露。

お別れムードを忘れさせるように、前向きな曲で盛り上げていた。


続いて『銀河鉄道999』を披露。

ステージ上で部員たちが仲が良さそうに和気あいあいと、軽やかな動きで演奏していた。

コントラバスを弾いている部員さんも元気に躍動感があるパフォーマンス。バリトンサックスの部員さんも、かっこよかった。

終盤になると、楽器パート別に部員たちが次々に前に出てくると何かアピールをして退場していく。

最後は、オーボエパートが退場してから部長さんが残るとオーボエのソロを響かせて終演。

まさにオーボエの部長さんが主役で、定期演奏会を締めていた。

中川先生から部長さんに花を贈っていたようで清々しい光景だった。


初鑑賞した岡山学芸館高校の吹奏楽部の定期演奏会は、前半がウインドオーケストラの演奏会で後半が劇団やバンドやアイドルのコンサートという雰囲気で、多彩なプログラムで濃い内容だった。たくさん好きな曲も聞けて楽しかった。

今年度の活動の集大成という事で、感動もあった。

人数が多いクラリネットパート、フルートパートのフルートやピッコロの部員さん、オーボエパートの、きれいな響きも素晴らしかった。

コントラバスを弾く部員さんが6人も居て低音の響きも強力で、かっこよかった。

初鑑賞で行って良かったので、また来年も行けそうだったら行きたい、


岡山学芸館高校の吹奏楽部の皆さん。
磨き上げられた技術力と表現力、観客を楽しませるサービス精神によって充実した内容の魅力的な定期演奏会を披露ありがとうございました、お疲れ様でした!