別府翔青高校の吹奏楽部:翔青ブラスコンサートを初鑑賞 | 大歩 悠(おおぶ ゆう)ブログ《悠歩路私記》

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主に吹奏楽やマーチングなどの音楽鑑賞、、ミュージカル鑑賞、舞台鑑賞、スポーツ観戦に行った記憶、感想を書き記していくブログ

11月26日は、大分県別府市のビーコンプラザで開催された別府翔青高校の吹奏楽部の《翔青ブラスコンサート》(定期演奏会)に、初めて行ってきた。











パンフレット

プログラム

開場してホール内に入るといろいろな楽器パートの部員たちが次々にフロアで、アンサンブル演奏を披露。

最初に出演したのは、トロンボーンパートの部員たちで『花は咲く』を披露して暖かみがある演奏を響かせていた。

続いてクラリネットパートの部員たちが、童謡をメドレーで披露していたようだった。

『幸せなら手をたたこう』の演奏の時には、観客が手拍子をしたりして盛り上がっていた。

続いてユーフォニアムとホルンの部員たちが、ホルストの『惑星』から『木星』を披露して、シンフォニックな響きの演奏。


続いてサックスパートのソプラノサックス、アルトサックス、テナーサックス、バリトンサックスの部員たちが『ジブリメドレー』を披露。

きれいな高音や低音を響かせて、見事に映画音楽の名曲を表現していた。


続いてフルート、オーボエの部員さんが出演すると『ジブリメドレー』を披露。

二人で息を合わせて、きれいな演奏を響かせていた。


開演すると第1部は、クラシックステージで1曲目に披露したのが別府翔青の定番曲の『ハイスクール・マーチ』

今まで赤いマーチング衣裳を着てパレードなどでの演奏を聞いた事があったけど、部員たちが別府翔青高校の制服姿で座奏で演奏しているのは、初めて聞いて珍しかった。

軽快な演奏で始まると中盤にピッコロとチューバの部員たちが前に出て来て聞かせ所があり、たくさんの部員たちが歌い始めて、さわやかに響き渡っていく歌声。

俊敏な動きで手を動かして勇ましいパフォーマンス。

客席から見て右端では、かっこよくコントラバスを弾いて低音を響かせていく部員さん。

一気に観客を魅了して開演を告げたオープニング曲だった。


演奏が終る度に、別府翔青高校の放送部の部員たちが進行役で次の演奏曲の紹介を頑張っていた。


2曲目では、今年度の吹奏楽コンクール課題曲Ⅲ『ジェネシス』を披露。

華々しく軽快な始まりから、ゆったりと発展していく流れが見事な演奏だった。


3曲目では、『フェスティーボ』という曲を披露。

力強く打楽器が響くなどリズミカルな始まりから中盤に、一転して繊細な表現の流れ。

グロッケンやシロフォン、フルートとピッコロの両方を担当している部員さん、クラリネットの部員さんの見事な聞かせ所。

終盤にティンパニが力強く響いて、重厚な盛り上がりとなっていく流れも聞き応えがある演奏だった。


第2部は、マーチングステージ。部員たちが、赤と白の衣裳や帽子を着用して披露。

情熱的な『大都会』、軽快な『青い珊瑚礁』に続いて『仮面舞踏会』では、勇ましい響きの演奏や動き。

カラーガードの彩り、バッテリーの聞かせ所に続いてスーザフォン回しの見せ場があり、かっこよかった。

『カイト』でのトランペットの部員さんのソロが心に響く聞かせ所で感動、その後の演奏や隊列の展開も魅力的だった。

『男の勲章』では、先生が世界史の授業をしようと大きな地図を持って登場すると誰も居なかったので退出。

そこへ、金髪のカツラや学ランを着用した部員さんなど不良のような姿になった部員たちが、のびのびと『男の勲章』の演奏に合わせて軽やかな動きでダンスパフォーマンス。

先生と部員たちによる、おもしろい見せ場だった。


『女の子は誰でも』では、後方のピットの楽器の演奏に合わせて女子部員たちがフラッグによるカラーガードのパフォーマンスで華麗に彩っていた。

『サライ』では、アルトサックスのソロの聞かせ所が魅力的。

その後の穏やかな雰囲気の演奏の流れの中で、現ドラムメジャーの部員さんが次期ドラムメジャーの部員さんにバトンを渡す世代交代の儀式のような光景があり、清々しい光景。

最後には、後方から『別府翔青』と示された横断幕を持った部員たちが正面に向かって行進してくる展開もあり、感動的な盛り上げ締めだった。

マーチング衣裳を着用した姿でも『ハイスクール・マーチ』の披露があって軽快な演奏と、さわやかな歌声が響き渡っていた。


第3部は、ポップスステージ。部員たちが白いジャケットを着て出演。

1曲目では、スーザ作曲の『ディキシー・オン・パレード』という曲を披露。

『星条旗よ永遠なれ』などをアレンジしていたようで、軽快で聞かせ所が多い曲だった。 


続いて『セカオワ・コレクション』で『虹色の戦争』の時には、演奏に合わせて後方のスクリーンで美術部の部員たちが描いたイラストを上映して、表現豊かに彩り。

『Dragon Night』の演奏の時には、この曲作りのヒントになったらしい第一次世界大戦中にイギリス軍とドイツ軍がクリスマスを祝うために、一時休戦した『クリスマス休戦』の話を紹介する絵が上映されていた。

それぞれのセカオワの名曲が、演奏と映像によって表現されて見応え聞き応えがあったプログラムだった。


続いて『SHB「紅白音楽祭」』と題してNHK紅白歌合戦のような雰囲気で、いろいろな年代のヒット曲を披露していく企画。

フロアの左端と右端に紅白の司会者ようの台が設置されて、そこからカーペットが延びていくと中央の場所が、二人がトークをする場所となっていて足元には、円形にライトが置かれていて下から照らすようになっているという、大規模な雰囲気作り。

最初に、Adoの『新時代』が始まると部員さんが歌を披露。

後方のスクリーンには、Adoでは無く『Mado』という謎の表記。歌っていた部員さんが「まどかさん」なので、その表記にしたというユーモアがある演出。

郷ひろみさんの『2億4千万の瞳』では、先生が熱唱していたようで周囲でダンスを盛り上げていた部員たちは、全員が「ひろみさん」だったという見事な、こだわりの演出。

歌ったりしている部員たちの周囲では、SHBと書かれたテレビカメラのような大道具を押していったり、音声スタッフのマイクのような小道具を持っていたり、テレビスタッフが撮影する様子まで再現する本格的な演出。

後方のスクリーンでは、そのカメラで撮っているような映像も生中継のように流れて、すごさが増していた。


NHKの今年の春から秋頃の朝ドラ『ちむどんどん』の主題歌だった『燦燦』と、今年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』のテーマ曲は、それぞれ聞き応えがある演奏。

『ぼよよん行進曲』で1年生部員たちがダンスをして、ほのぼの。

後方のスクリーンで映画『トップガン』のような映像が流れてトム・クルーズからコメント?という不思議な演出。

AKB48の『ヘビーローテーション』の演奏の時には、AKB風の衣裳の女子部員たちが歌やダンスで彩り。

その周囲では、ゲスト出演の野球部員たちがアイドルファンのように声援やキレがある動きで最高の盛り上げ、おもしろかった。

北島三郎さんの『与作』は、見事な熱唱で聞いていると年末の大晦日のような雰囲気を感じるようだった。


紅白の勝敗の結果は、お客さんの反応で決定。

赤が良かったと思う観客は、赤い光のサイリウムをステージに向かって示すように挙げて白が良かったと思う観客は、白い光のサイリウムをステージに示すように挙げる方法。

ステージ上に別府のゆるキャラの[べっぴょん]が登場して、その周囲の数人のスタッフたちが観客が示したサイリウムを早数えして集計。

注目の結果は、紅の赤組が勝利という結果だった。

最後は、紅白音楽祭のコーナーの出演者たちが勢揃いして『いい湯だな』の演奏や歌で楽しく盛り上げ締め。

かなりの紅白歌合戦の再現度で、濃い内容の見応え聞き応えがあった企画だった。


別府翔青高校の吹奏楽部の長い歴史の中で先代の顧問だったらしい安部先生に向けて、『My Way』を贈る演奏もあった。40年間、長期に渡って御指導をして頂いていたとの事。

スクリーンに上映されていく安部先生の、いろいろな写真。

穏やかな流れの演奏の中で、その画面に向かって部員たちが次々にソロ演奏をしていく姿も心を打つ光景で感動的だった。


別府翔青高校の生徒さんがゲスト出演してモリコーネの『ニュー・シネマ・パラダイス』をピアノを弾き、吹奏楽部が共演していくプログラムもあった。

ピアノの鍵盤と吹奏楽の演奏が見事に響き合い、魅力的な演奏だった。


とうきょう総文での出場曲だった『A CHORUS LINE メドレー』も披露。名曲を連ねて軽快、ゆったりと多彩な表現で聞き応えがあった。


『You Raise Me Up』の演奏では、10人の3年生部員たちが前に出て来て主役となり、いろいろな楽器パートの部員たちが次々にソロ演奏を披露していって担当楽器で、かっこいい姿を示しながら清々しい演奏だった。

横列に並んだ3年生部員たちを顧問の山本先生が紹介してから、それぞれの楽器パートの後輩たちが花束を渡していく姿も心を打つ光景。

部員たちから顧問の先生に花束を贈呈する光景も、清々しさを加えていた時間だった。


最後は、部員さんの元気いっぱいな声出しから始まる『テキーラ』を披露。

軽快な演奏、軽やかな動きのパフォーマンスによる、明るく楽しい盛り上げ締めで終演。


マーチングカーニバル in 別府で興味を持って、初鑑賞となった今回のブラスコンサート。

定番の『ハイスクール・マーチ』で華々しく開演すると聞き応えがある演奏、かっこよく楽しく感動的なマーチング、多彩な表現のパフォーマンスや濃い内容の企画など充実した魅力的なプログラム。

初めて見に行って良かった! 

きれいにフルートやピッコロを響かせいた部員さんの演奏も素晴らしく、コントラバスやベースを弾いて低音を響かせていた部員さんも、かっこよかった。

別府翔青高校の吹奏楽部の皆さん。
初鑑賞で、素晴らしい表現の数々のプログラムで存分に魅了してくれた《翔青ブラスコンサート》を披露ありがとうございました、お疲れ様でした!