マーチングカーニバル in 別府:マーチングフェスタ | 大歩 悠(おおぶ ゆう)ブログ《悠歩路私記》

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主に吹奏楽やマーチングなどの音楽鑑賞、、ミュージカル鑑賞、舞台鑑賞、スポーツ観戦に行った記憶、感想を書き記していくブログ

10月30日の午後は、大分県別府市のビーコンプラザで開催された《マーチングカーニバル in 別府》の〈マーチングフェスタ〉を鑑賞。










最初にオープニングファンファーレを、開催地の地元の別府翔青高校の吹奏楽部を演奏。

九州らしい選曲の『マーチ・ザ・ナイン』を演奏していたようで、華々しい開演だった。赤や白の衣裳が色鮮やか。

出番の時は、軽快な演奏を響かせながら軽やかな動きで隊列が行進曲するように展開。

力強くピッコロが響いていてコーラスが響き渡っていく歌による聞かせ所もあり、さわやか。

親しみやすい選曲が続いて、『サライ』も演奏していてドラムメジャーの部員さんのアルトサックスの聞かせ所もあり多彩な表現。

この流れの所が特に好きで、きれいで心に響く演奏。感動的で素晴らしかった。

最後は、雰囲気を変えて『テキーラ』を演奏して元気いっぱいな声出しもあったり盛り上げ締め。

 部員たちが活発に動きながらの演奏でスーザフォンを頭上に持ち上げて、ぐるぐる回す見せ場もあった。

別府翔青らしい颯爽とした演奏と歌や隊列の展開などのパフォーマンス、親近感がある選曲の両方で魅了してくれて楽しいプログラムだった。


日田林工のマーチングは、『進撃の巨人』が題材。部員たちが、その雰囲気の色合いの衣裳を着て披露。

『紅蓮の弓矢』を演奏しながらの重厚な響きに合わせて隊列の展開が勇ましい雰囲気で、かっこいい。

終盤にトロンボーンやサックスパートの聞かせ所があったようで魅力的な響き。

思いきった選曲やテーマで『進撃の巨人』の世界観を見事に表現して勇壮な雰囲気の、かっこよさに満ちたマーチングだった。


藤蔭高校は、『おもちゃの世界へようこそ』というタイトルで披露。

カラーガードの部員さんが演じる、子供が部屋の中で遊んでいるような動きがあったりフロアいっぱいに、おもちゃが広がっているようなイメージ。

そんな、兵隊の人形のような衣裳を着て演奏する部員たち、バレリーナ人形のような衣裳を着て動いていくカラーガードの部員たち。

積み木を思わせるような大道具もあって、カラフルな色彩。

重厚な響きの演奏、ゆったりした聞かせ所、カラーガードの彩りや優雅なバレリーナ風のパフォーマンス、整然とした隊列の展開も見事。

おもちゃの兵隊のバレリーナの人形に対する恋を描いていたそうでメルヘンチックで、遊び心あふれる楽しいマーチングだった。


毎年、M協マーチングの選曲が好きな大分商業の吹奏楽部が今年は、『キングダム』を題材にして披露。

古代中国風の軍旗、重厚な響きの演奏、力強いバッテリーの響き、勇ましく武器で戦っている動き、金や赤の龍で装飾された大道具、多種多様なフラッグの彩りなど見せ場いろいろ。

『キングダム』の曲に加えて『鎌倉殿の13人』も演奏していて、勇ましさ倍増。

フルートやピッコロも、きれいな響き。ピットやトランペットの響きも魅力的。

重厚な響き、ゆったりした聞かせ所も見事でフロアいっぱいのフラッグによるカラーガードの彩り、迫力があって壮大なスケールで表現されていた最上級の、かっこよさ。

今年の大分商業のM協マーチングの選曲と演奏やパフォーマンスも、全てが最高だった。


Anba in ‘Blue Birds!’のマーチングは、新婚旅行を題材にして披露。

最初に讃美歌が演奏されている中で新郎新婦が歩いていく結婚式の光景が再現されていて、めでたい雰囲気。

カラーガードのメンバーたちが、結婚式の招待客のようなパーティー衣裳を着て演奏に合わせて彩り。

結婚式を終えて新婚の夫婦役のメンバーたちが繰り広げていく、愛情あふれるパフォーマンス。

『紅の豚』の曲を演奏していく流れもあったようで、好きな選曲と聞かせ所の響きで感動。

カラーガードのメンバーたちの多彩なパフォーマンス、整然と展開していく隊列、きれいな響きや重厚な響きもあって最後は、再び讃美歌を演奏。

新婚の夫婦の幸福感あふれる雰囲気で暖かみがあり、ほのぼのして楽しいマーチングだった。


FUKUOKA Dream Scoutsは、まずメンバーたちが体に付けた電灯を点灯させる光り物の演出が印象深い。

素早く整然と展開していく隊列、重厚な響きの演奏、ゆったりした聞かせ所、ピットの響きも魅力的。

ドビュッシーの名曲『月の光』も演奏していたようで、好きな選曲。

バッテリーも力強い響き、トランペットもテクニカルな響き、カラーガードのフラッグが金から青に早変わりした見せ場もあったようだった。

演奏もパフォーマンスも多彩、壮大な表現となっていて見応え聞き応えがあったマーチングだった。


京都橘高校の吹奏楽部は、あのオレンジ色衣裳を着て出演。

勇壮な響きの演奏、整然とした隊列の周回や集合体の展開、ドラムメジャーの華麗なバトンパフォーマンス、ゆったりした聞かせ所、魅力的なサックスやトランペットの響き、終盤に『愛の讃歌』を演奏していたようで感動的な聞かせ所、力強い『Sing Sing Sing』による盛り上げなど、さっそく華やかで見応え聞き応えがあった。

後半は、ドリルステージという事でトランペットの部員さんが進行。

まず個人的に京都橘で特に好きな『Winter Games』を披露。

華々しいトランペットの響き、華麗なカラーガードの部員たちのフラッグによる彩り、きれいなクラリネットやフルートなどの響き。

前に聞いた時より力強い雰囲気の編曲になっている印象ながら、今の演奏も好き。

久しぶりに目の前で鑑賞できて楽しく、こちらも華やかな京都橘の定番曲だった。

その後も、ゆったりした曲や軽快な曲など多彩な演奏やパフォーマンスを次々に披露。

サックス、クラリネット、フルートパートなど、いろいろな聞かせ所の響きも魅力的。  

かっこよくピッコロが響いて『ソーラン節』の披露もあった。

あの舞踊の振り付けで元気がいい声出しもあって和の雰囲気による盛り上げで、力強さがあった。 

『September』の披露もあって軽快、華やか。クラリネットの響きも見事。

最後は、京都橘といえばこれ、な『Sing Sing Sing』を披露。

軽快な響きの演奏、華麗なフラッグによる彩り、躍動感があるダンス、元気いっぱいな動きや整然とした隊列の展開、勇ましい声出しによる締め。

これも久しぶりに目の前で鑑賞したら京都橘らしい表現の良さが結集されていて迫力があり、すごかった。

さすが笑顔で元気いっぱい、楽しませ上手な京都橘高校の吹奏楽部。

フルートやピッコロの部員さんも、あの激しい運動量のパフォーマンスを披露しながら安定して、きれいな演奏を響かせて素晴らしかった。

京都橘高校のフルートパートも、かっこいい◎


岡山県からは、IPU・環太平洋大学マーチングバンド部が出演。

最初に、公開リハーサルのようにパート別に集まって練習していた。

その後、部員たちが本番前の儀式を実施。

円形のようになって集合してハミングするように歌い始めると最後は、何かを吹き飛ばすように大きな声を出して気持ちを高めていた。

その後に今度は、公式YouTubeの公開収録のようにのってカメラに向かって何か言っていた顧問の先生が客席に呼びかけると観客が、あいさつのように答えるという感じの流れ。

しっかり、公式YouTubeを宣伝して登録も呼びかけられていた。

マーチングは、『THE WESTERN』というタイトルで披露。

部員たちが、昔のアメリカ映画の西部劇のような雰囲気の衣裳で重厚な響きの演奏やパフォーマンス。

円形に置かれた牧場の柵みたいな大道具があった。OK牧場のイメージ?

重厚な響きの演奏、リズミカルなピットの演奏。マリンバが4台あったようで魅力的な響き。勇壮なトランペットの響きも力強くテクニカル。

西部劇のイメージで壮大な演奏やパフォーマンスによる表現となっていて勇ましく見応え、聞き応えがあったマーチングだった。


大牟田高校の吹奏楽部は、3部構成で披露。まずは、カラーガードショー。

黒い衣裳を着た部員たちが息が合った動きで、ライフルやフラッグによるパフォーマンスを披露していた。

続いてパーカッションショー。最初にスネアドラムのソロ、そしてバッテリーとピットによるショーを、それぞれ勇壮に披露していた。

続いて今年度のM協マーチング『Rail』を披露。タイトル通り鉄道が題材。

演奏する部員たちの帽子に車輪のような装飾、フロアに線路が描かれたプロップ。

重厚な響きで『線路は続くよどこまでも』を演奏していたり選曲も、しっかり鉄道絡み。

ソプラノサックスの聞かせ所もあったようで、きれいな響き。トランペットの聞かせ所もあったようで見事。

カラーガードの部員さんが敬礼をしていたように見えて、鉄道の駅員?のようなパフォーマンス。

『A列車で行こう』も演奏していたようで、こちらも鉄道絡みの選曲。ピットの響きも、かっこいい。

線路が描かれていたプロップが明るく発光していたようで、意外な電飾の演出。

そして『銀河鉄道999』も演奏していて鉄道絡みの演奏が続いて、好きな選曲で魅力的。

選曲、演奏、フロアの演出、パフォーマンスそれぞれで見事に鉄道に関する表現を作り上げていて、鑑賞していて楽しいマーチングだった。


精華女子高校の吹奏楽部は、まず『Inverno~冬~』というタイトルで今年度のパレコンマーチングを披露。

トランペットやバッテリーが力強く響いて始まると、『白鳥の湖』の演奏に合わせて軽快に周回。あの名曲でオーボエの見事な聞かせ所。

中盤では『フィンランディア』を演奏していて穏やかで心に響く聞かせ所、ゆったりした動きの見せ所。

そこから雰囲気を変えて素早い展開、盛り上げの流れ。ドラムメジャーの動きが優雅。

一気に終盤へと向かっていく高揚感に満ちた盛り上がり、定番の『SEIKA』の人文字で締めていく流れは、かっこよさで感動させてくれる。

別府でも、さすが精華の表現力で魅了してくれたパレコンマーチングだった。


この後に、顧問の櫻内先生の進行で今回の開催地の大分県出身の部員さんが自己紹介。

3年生の部員さんは、3年目の最後の年に地元の大分県でのイベントに出演できる喜びを語っていた。

1年生の部員さんは、緊張感が伝わってきながらも別府で鑑賞したイベントで精華女子を見て憧れて入学、吹奏楽部に入部した事を堂々と話していた。

隣で聞いていた櫻内先生にも緊張感が伝わってきて、ドキドキしながら聞いていたそうな。

そして櫻内先生の司会トークで、パレコンマーチングで精華女子が伝統の青ジャージを着て出場を続けているので、「衣裳を持ってないんですか? 買ってあげてください」という問い合わせが来る事があると話していた。

その話の流れで櫻内先生が「あります!」(衣裳が)と言って、演奏会のマーチング衣裳を着た部員たちを示していたのが、おもしろい司会トークだった。


部員たちの準備が完了して後半では、『One Heart』というテーマでマーチングを披露。

今年の定期演奏会プログラムの、マーチングステージでの曲が入っていたようで嬉しい再演。

最初に『ユー・レイズ・ミー・アップ』を演奏していたようで序盤から心に響いていく流れ。多彩な聞かせ所、見せ所の連続。

終盤の優しさに満ちた響きの『マイ・ウェイ』の演奏とパフォーマンスからの壮大な盛り上がりは、一気に観客を魅了してくれる感動的な名演。

こちらも、さすが精華の表現力で全部いい。久しぶりに鑑賞しても魅力的で、短時間の中に精華の表現力の良さが結集されて充実したプログラムだった。


フィナーレでは、まず大分県内の出場団体が受賞して喜びの声が上がっていた表彰式。

そして、精華女子高校の吹奏楽部が演奏会の締めの定番曲『YOUNG MAN』(Y.M.C.A.)を披露。

演奏と共に歌や振り付けのダンスでフロアでは、精華の周囲で出演団体の吹奏楽部などが共演して盛り上げ。

フロアの両サイドや後方の客席でも、出演団体が立ち上がって盛り上がっていた。

フロアや客席が明るく楽しい雰囲気となって、ほのぼのする流れで終演。


全ての出演団体の事を書ききれなかったけど今回の《マーチングカーニバル in 別府》で大分県の内外から勢揃いしていた、どの出演団体も、それぞれの良さがあった演奏やパフォーマンスで、かっこよく楽しく感動的だった。

いろいろな吹奏楽部などの団体のフルートやピッコロの部員さん、演奏者さんも、きれいに響かせていて素晴らしかった。

別府で日頃の練習の成果を披露して観客を魅了してくれた全ての出演団体の皆さん、お疲れ様でした!