10月31日は、大分県別府市のビーコンプラザで開催された《マーチングカーニバル in 別府2021》を見に行ってきた。
出演団体をイメージした、色鮮やかなポスター。
11:00からは、ビーコンプラザの周辺の道路を出演団体がパレード。
地元の大分県の団体や県外のゲスト団体が、かっこよく華やかな演奏やパフォーマンスで別府市を彩っていた。
ゲスト団体の大牟田高校の吹奏楽部。
福大大濠の吹奏楽部
精華女子高校の吹奏楽部
京都橘高校の吹奏楽部
演奏会のプログラム
13:00に開演して前半は、地元の大分県の吹奏楽部など、いろいろな団体の出番。
まず最初に、地元の別府翔青高校の吹奏楽部が華々しくオープニングファンファーレを演奏していた。
明野中学校の吹奏楽部は、NHK大河ドラマのテーマ曲のメドレーを演奏しながらマーチングを披露で個人的に好き。
『篤姫』のテーマ曲の演奏の聞かせ所は、感動的な響きの表現。
特に好きな『風林火山』のテーマ曲の演奏での盛り上げは、かっこいいパフォーマンスでマーチングの隊列の変化が戦国時代の陣形のように見えていた。鑑賞していて楽しかった。
別府翔青高校の吹奏楽部は、カレッジスタイルの軽快なマーチングが、かっこよかった。歌ったりもして、さわやか。
『The Best Collection of Our Musical』というテーマで、いろいろなミュージカルの名曲の演奏をしていたようで『オペラ座の怪人』など見応え、聞き応えがあった。
藤蔭高校の吹奏楽部は、『Great Wall of China』というテーマで古代中国の万里の長城の建設を題材にして披露。
衣装から雰囲気を作り上げて華やかな演出で、力強い演奏やパフォーマンス。
盛り上げ所で『トゥーランドット』の『誰も寝てはならぬ』を演奏していたようで、壮大な表現のマーチングだった。
大分商業高校の吹奏楽部は、『AMATERASU~All Rising』というテーマで『古事記』を題材にして披露。
大人数で大規模なパフォーマンス、力強い響きの演奏。そして雅な和の雰囲気で華やか。
ピッコロのソロの聞かせ所があったようで、きれいな響きの演奏。
壮大な雰囲気を作り上げながらも、心に響く演奏やパフォーマンスの表現で感動させてくれたマーチングだった。大分商業高校の吹奏楽部のマーチングは、いつも個人的に好き。
別府を拠点にしているそうなマーチングバンドのAnba in ‘Blue Birds!’は、『Don Francisco~南蛮文化到来~』というテーマで、豊後(現在の大分県)のキリシタン大名の大友宗麟を題材にして披露。
大友氏の家紋が記された提灯の大道具が設置されていて、いい雰囲気作り。
豊後から見渡せる大海原をイメージしているような、ダイナミックな表現の巨大な布が去っていくと演奏が始まっていった。
大友宗麟が統治していた頃の府内(現在の大分市)をイメージするような軽快な響きの演奏もあった気がする。
戦国時代で武士が勇ましく戦う光景をイメージしたパフォーマンスもあり、かっこよかった。
好きな曲『風笛』を演奏する流れもあり、きれいな響きのソプラノサックスの聞かせ所があったようで、カラーガードのメンバーたちが白い羽根を広げるようにして天使のように駆け巡って、キリシタン文化が栄えた府内をイメージするような光景と共に心に響く表現で感動。
府内の繁栄の光景をイメージするように、ゴールドのフラッグで彩っていくカラーガードのパフォーマンスも良かった。
最後は、後方に繁栄していた戦国時代の府内の巨大な絵図が広がって締めるド派手な演出で締めて、キリシタンを表すように十字架も掲げられていた気がする。
戦国時代が好きなので、どんなふうに大友宗麟を表現するのか楽しみにしていたら大河ドラマのような壮大な表現で見応えがあり、きれいな見せ所や聞かせ所もあって大友宗麟の功績を称えるような素晴らしい最高傑作だった。
FUKUOKA Dream Scoutsは、『Home』というテーマで披露。
『Over the Rainbow』の演奏で始まっていく流れが好き。
カラーガードのメンバーたちが軽装の私服のような衣装だったり、大道具や小道具でドアや椅子を使って家庭をイメージしているような演出。
力強い演奏の響きと共に、きれいな表現もあって最後にカラーガードのメンバーさんがドアを開けて家に帰っていくようなパフォーマンスが、家庭の暖かさを表現していたようで良かった。
ゲスト団体の京都橘高校の吹奏楽部はの演奏は、久しぶりに目の前で見聞きするので楽しみにしていた。
まず今年度のパレコンマーチングを披露していたようで、『海を越える握手』から始まり軽快な演奏や規則正しい動きのパフォーマンス。
きれいな聞かせ所の響きの演奏やカラーガードの彩り、定番の盛り上げの流れも良かった。
京都橘といえば個人的に好きな定番曲『Winter Games』も披露してくれた。
軽やかな動きで彩っていくカラーガードの部員たち、きれいな木管楽器の響き、華やかで力強い金管楽器の響き。
これぞ京都橘、楽しいながらも久しぶりに目の前で聞けた喜びで感動もあった。
フルートパートの部員さんが、かなり急な角度までフルートを上げたりしながら吹いていたのも、すごかった!
あんなに激しい動きをしながら安定した響きで吹いている京都橘のフルートパートの部員さんが、かっこいい。
京都橘高校がモデルになっている場面があるらしいアニメ映画『竜とそばかすの姫』から披露してくれた、2曲の演奏も聞き応えがあった。
二人の司会役の部員さんが京都弁で曲紹介をしていた流れの進行も、ほのぼのして良かった。
映画『タイタニック』のテーマ曲『My Heart Will Go On』の演奏は、きれいな響きと共にカラーガードの彩りも感動的で良かった。
最後は、京都橘の定番曲『Sing Sing Sing』で盛り上げて締め。
これぞ京都橘。華がある中に力強さもある演奏や動きのパフォーマンス。
久しぶりに目の前で見たら迫力があって、かっこよかった。京都橘の魅力を再認識できたようで、存分に楽しませてくれた見事な表現だった。
大牟田高校の吹奏楽部は、まず3人の男子部員さんが『ルパン三世』のテーマ曲のBGMに合わせて軽やかな動きのカラーガードショー。
続いてパーカッションショーでマリンバのソロやスネアドラムのソロも、かっこよかった。
そして、『Snow Break~希望のその先に~』というテーマの今年度のM協マーチングを披露。
最初は、プロップに雪山が描かれていてカラーガードの部員たちの衣装も冬の山で暮らす人の衣装みたいな雰囲気。
ソプラノサックスの聞かせ所があったようで、雪をイメージするような色のフラッグによるカラーガードのパフォーマンスが、きれいな表現だった。
やがて寒い冬から春に季節が移り変わっていくように演奏が、軽快な感じになっていった。
カラーガードの部員たちの衣装も花柄になっていたり明るい緑色で芽生えもイメージしていた彩りもあり、一気に春になっていった雰囲気。
ここで『花は咲く』を演奏していたのが、心に響いて感動。
雪が溶けて厳しい寒さの春を乗り越えていった先に暖かい春がある事を示して、困難を乗り越えていった先に希望があるというメッセージ性があるような、さわやかで清々しい表現のマーチングだった。
福大大濠の吹奏楽部は、まずミュージカル『レ・ミゼラブル』のパフォーマンスを披露。
夏にライブ配信されていて現地で見たかった、今年の福大大濠の定期演奏会のプログラム!
名曲の演奏と共に、部員さんが登場人物のように『夢やぶれて』や『オン・マイ・オウン』を歌っていて、『レ・ミゼラブル』が大好きなので感動、すごく良かった!
きれいにフルートやピッコロも響いていて、素晴らしかった。
最後に『民衆の歌』の演奏で、カラーガードの部員たちが勇ましく歌ってからパフォーマンスをしたり、フランス国旗を振っている演出も最高で、かっこよかった。
鑑賞していて感動して最後は、楽しく嬉し過ぎてニコニコしながら見ていた。
これを現地で見られて感激。別府まで来て良かった。福大大濠の吹奏楽部に感謝!
パーカッションショーで、マリンバのソロもあって、かっこよかった。
続いて『PULSE』というテーマの今年度のM協マーチングを披露。
心臓をイメージするような演出、鼓動のような演奏の響きや波打つように脈拍を表現するような動き。
多彩な変化を示しながら動いていたマーチングの隊列が、一つの生命体のように見えていた。
いろいろな演奏の響きや動きで鼓動を表現してエネルギッシュで強い生命力を示していたような、かっこいいマーチングだった。
精華女子高校の吹奏楽部は、まず来月の全日本マーチングコンテストで披露する今年度のパレコンマーチングを披露。
ケルト音楽を題材にしているそうで華々しく始まると『グリーンスリーブス』を演奏して、規則正しく迅速な隊列の動きが見事。
『ロンドンデリーの歌』の演奏の流れは、きれいな響きで感動的。
終盤の盛り上がりの流れは、情熱的で観客の気持ちを高ぶらせてくれる。
定番の最後に人文字で『SEIKA』示して締める流れは、久しぶりに目の前で見て、かっこよかった。「さすが精華、やっぱりすごい!」と思わせてくれた。
力強く華麗な動きで彩りのカラーガードショー、水を題材にして多彩な表現のパーカッションショーも良かった。
顧問の櫻内先生の進行で、地元の大分県 出身の部員たちが自己紹介をして《マーチングカーニバル in 別府》に出演できた事や地元でパフォーマンスをできる喜びを語っていた。
最後は、『Dreams』というテーマで3年生から1年生まで全部員でマーチングを披露。
重厚な響きの演奏、優雅で色鮮やかなカラーガードの彩り、大人数で迫力がある隊列。
きれいな響きのフルートの部員さんのソロの聞かせ所もあって、かっこよかった。
『Over the Rainbow』の演奏に乗せて、カラーガードの部員たちが鮮やかに彩って締めていく流れも感動的で素晴らしかった。
フィナーレは、精華女子高校の吹奏楽部が演奏会のアンコールの定番曲『YOUNG MAN(Y.M.C.A.)』の演奏や歌、ダンスパフォーマンスで盛り上げて終演。
今日は、朝早くから夜遅くまでパレードや演奏会で地元の大分県の団体も、県外のゲスト出演の団体も、かっこよく楽しく感動的な表現で、それぞれの良さがあって素晴らしかった。
出演団体の皆さん。マーチングの魅力を再認識させてくれた見事な演奏やパフォーマンスを披露ありがとうございました、お疲れ様でした!