大阪桐蔭の吹奏楽部:withコロナ アリーナコンサート | 大歩 悠(おおぶ ゆう)ブログ《悠歩路私記》

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主に吹奏楽やマーチングなどの音楽鑑賞、、ミュージカル鑑賞、舞台鑑賞、スポーツ観戦に行った記憶、感想を書き記していくブログ

今日は、大阪桐蔭の吹奏楽部が丸善インテックアリーナ大阪で開催した《withコロナ アリーナコンサート》に行ってきた。




チケット


プログラム


第Ⅰ部は、〔ベートーヴェン生誕250周年記『ピアノソナタ「悲愴」第2楽章(抜粋)』交響曲第5番『運命』(TOINカット版)〕で開演。

パーカッションの部員さんがキーボードを弾いて始まると『悲愴』を奏でる、きれいな鍵盤の音色が響いていく。かっこいい。

『運命』の、あの特に有名な演奏が続くと後方のスクリーンでは、新型コロナウイルスの影響で今年の定期演奏会が無観客公演になったり、様々な出番が中止になってしまった事をユーモラスに表現。

そしてベートーヴェンの人生や経歴が紹介される映像が続いていき、興味深い。

あのスクリーンの映像を作り上げた部員さんは、かなりベートーヴェンの事を調べて綿密に作り上げたのだと思う。

演奏だけでなく映像でも、いい作品を作り上げて頑張っていますね。

重厚な響き、繊細な響き、木管楽器や金管楽器が見事に響き合った多彩な表現。

フルートやピッコロやオーボエも、きれいに響いている。

低音の響きも好き。チューバや4人のコントラバスの部員たちも、かっこいい。

特に好きな第4楽章の盛り上がりも重厚な響きで、気持ちを高ぶらせてくれて聞き応えあり。

クラシックの鑑賞も好きなので、大阪桐蔭の吹奏楽部が期待に応えてくれた。

ベートーヴェンの名曲を見事に表現していて、心に響く演奏で感動。

一気に観客を魅了して引き込んでくれたオープニング曲だった。


大阪桐蔭の吹奏楽部の歴史を後方のスクリーンで紹介していく企画では、まずサザンオールスターズの『東京Victory』を演奏すると桑田佳祐さんの『SMILE~晴れ渡る空のように』が続いていく。

輝かしい活動の日々の映像に乗せて、さわやかな響き。


最後には、ダイアナ・ロスの『If We Hold On Together』を演奏。

きれいな歌声も響き、清々しい表現に打たれて感動。素晴らしかった。


『Baby,God Bless You』(ドラマ『コウノドリ』テーマ曲)は、きれいにフルートのソリが響いて始まると演奏が広がっていき、穏やかな流れ。

パーカッションの部員さんが弾くキーボードの鍵盤の聞かせ所もあり、盛り立てていく。

終盤のオーボエの部員さんの演奏も、心を打つ響き。

優しさと暖かさが壮大に奏でられていき、鑑賞していて心地よい演奏だった。

後方のスクリーンで上映された映像も、見事に曲の世界観を示していた。


今回のアリーナコンサートでは、プログラムに印刷している曲順などが大幅に変更されて披露されていた。


『ドラマ「仁」のテーマ』は、哀愁がある雰囲気ながら心を揺り動かされる曲。

クラリネットやオーボエやフルートも、きれいな響き。

後方のスクリーンでは、曲の世界観を示していてドラマを見ていなかったけど魅力を感じる演奏曲だった。


『風に立つライオン』(さだまさし さん)の演奏では、二人の男子部員たちが歌い上げていく。

力強さと優しさがある歌声で、演奏と共に壮大な雰囲気が広がっていった披露だった。


『Paradise Has No Border』(東京スカパラダイスオーケストラ)は、きれいな響きで盛り上げていく大阪桐蔭らしいパフォーマンス。

活発な動きながら、安定した響きの演奏も見事。フルートパートの部員たちも、かっこよかった。


ステージマーチングでは、『歌劇「アイーダ」より凱旋行進曲』でアリーナ両サイドで吹いているトランペットの部員たちが、かっこいい。

重厚な演奏と共に部員たちの歌声も勇ましく響いていた。


そして、プログラムに無い『鬼滅の刃』の曲『炎』と『紅蓮華』の演奏、パフォーマンスを初披露。

大人気ながらも実は、そのアニメを見た事が無いながらも歌は、知っていた2曲。

演奏に乗せて、たくさんの部員たちが大規模なステージマーチングを展開していく。

アルトサックスの響きも、かっこいい。

数人の男子部員たちが登場してくると、ダンスパフォーマンス。

女子部員たちも登場してくると、優雅にバトンのパフォーマンスかと思ったら雰囲気が変わってきた。

バトンを持った女子部員たちが、男子部員たちと戦っているような動き。

これは、予想していなかったパフォーマンスで楽しませてくれて勇ましく、すごかった!


力強い打楽器の響きや部員たちのコールが響いていきながら、隊列が展開されていく中で演奏されていく『TOINファンファーレ』も、かっこいい。

その後に披露されたのは、プログラムから変更されたQUEENメドレー。名曲を連ねていく響きやパフォーマンス。

ロックな雰囲気で盛り上げていく演奏、軽やかな動きで展開していく隊列とリズミカルで陽気な声出しのコール、熱い魂の響きが聞こえてくるような響き。

バトンのパフォーマンスもあったり、かっこいい。

久しぶりに鑑賞して見応え・聞き応えがあった、大阪桐蔭らしい表現を散りばめたQUEENメドレーだった。


大好きなミュージカル『レ・ミゼラブル』は、楽しみにしていたプログラム。

演奏が始まると、登場人物の雰囲気の衣装を着た数人の部員たちが歌やパフォーマンス。

宿屋の主人の歌の演奏、部員たちの歌や演技も楽しい。

『夢やぶれて』の、トランペットのソロからフルートパートの響きが続いていく流れも心に響く演奏で好き。

『On My Own』での、きれいなオーボエの響きと共にエポニーヌ役の部員さんが歌い上げていく流れも、『レ・ミゼラブル』で好きな場面なので大きく心に響いてくるものがあり、感動する。すごく良かった!


『One Day More』の演奏では、数人の登場人物の役の部員たちが歌い上げていく。

これも『レ・ミゼラブル』で印象深く、気持ちが高ぶる好きな名場面の歌。

「ジャン・バルジャンやジャベールも居る!」と思いながら、登場人物を演じる部員たちを見ているのも楽しい。かっこいい!

後半の盛り上がりや登場人物たちの歌声の重なりも再現で、かっこよかった。


最後は、『民衆の歌』を演奏。これも登場人物を演じる部員たちが歌い上げていく。

力強い演奏や歌声の盛り上がり、後方で高々とフラッグを振って勇ましく高揚感に満ちた締めくくり。

大好きなミュージカル『レ・ミゼラブル』の名場面を思い出しながら演奏、歌や演技を鑑賞して楽しく感動的な名演。

大阪桐蔭の吹奏楽部が、ミュージカルでも見事に期待に応えてくれて個人的に大満足な素晴らしいプログラムだった。

演奏していた部員たちも、歌や登場人物の演技を披露していた部員たちも最高、かっこいい!


定番のリクエストコーナーでは、大阪桐蔭の野球部の部員たちが登場。

あのリクエストボールをバットで上段の客席までホームランのように豪快に飛ばし、見事なバッティング!

注目のリクエストは?!

最初の観客のリクエストは、『糸』(中島みゆき さん)

個人的に中島みゆき さんが好きで『糸』も大好きな曲なので、いい選曲のリクエスト!

演奏が始まると、二人の男子部員たちが見事に歌い上げていく。

後ろでは、演奏している部員たちが流れるように動いているかと思えば回ったりもしているパフォーマンス。コントラバスも回っていた!

「こんなふうに表現する」と興味深く思いながら楽しく鑑賞した、大阪桐蔭の吹奏楽部の『糸』だった。


『「ディズニーファンティリュージョン」メドレー』は、きれいな響きで好きな名曲を連ねて会場内がテーマパークのような雰囲気になっていた楽しい演奏。

『米津玄師メドレー』の曲も久しぶりに聞いて、かっこよかった。

『Make you happy』(NiziU)の演奏の時には、あの縄跳びダンスを数人の女子部員たちが披露。ほのぼのして、かわいい!

『Snow Man』や『夜に駆ける』(YOASOBI)の演奏も、かっこよかった。


『組曲「惑星」より「木星」』も、楽しみにしていたプログラム。

宇宙の世界観を見事に表現で、キラキラした響きの壮大な雰囲気。

あの名曲の演奏が聞き応えあり。クラリネットやホルンの響きも好き。

天使のような白い衣装を着た、数人の男女の部員たちが優雅に動いたり駆け巡っていく。

演奏と共に神秘的な雰囲気を作り上げ、清々しい彩り。

これも予想を越える演奏とパフォーマンスで、すごかった。いい表現だった!


『Official髭男dismメドレー』は、軽やかに素早く動いたり、あの座ってステップしながらの演奏が高度な技術で見事。

『ノーダウト』の演奏も、かっこいい。『Stand By You』のトランペットの動きが楽しい。

『115万キロのフィルム』の演奏の響きが好き。『宿命』では、歌声が清々しい。

『I Love…』から『Pretender』の流れの演奏の響き、動きのパフォーマンスも好き。

大阪桐蔭の吹奏楽部らしい表現の、魅力的なヒゲダンメドレーだった。


『銀河鉄道999コロナバージョン』は、ゴダイゴの原曲に近い雰囲気。

梅田先生が、観客に『撮影OK!』という大サービス。
二人の男子部員たちが歌い上げたり、女子部員たちがダンスやバトンのパフォーマンスで多彩な表現。

最後には、部長さんが前に出て来て「コロナなんかに!」とコールすると、部員たちが「負けないぞ、オー!」と続いてコールして力強いメッセージ。

このバージョンの『銀河鉄道999』の演奏やパフォーマンスも好きで部員たちの熱い思いが伝わってくるようで、かっこよかった。


締めくくりの定番曲は、『星に願いを』

「今回も大阪桐蔭の吹奏楽部の演奏会に来て良かった」という思いに浸りながら、きれいな響きで優しく穏やかな流れの名曲の演奏に聞き入った。

これにて終演。


今回は、まだ大阪でも新型コロナウイルスの不安がある厳しい現実を報道で知って、開催が危ぶまれた公演。

予定通り開催されて、スタッフさんによって様々な感染対策が実施されていた。

吹奏楽部員たちは、たくさんの観客の前での晴れの舞台で生き生きと演奏やパフォーマンスを披露、充実した本番を終えていた。

プログラムは、たくさん好きな曲を聞けて聞き応えがある演奏や歌、楽しいパフォーマンスや感動的なミュージカル、かっこいいマーチングなど濃い内容。

きれいなフルートやピッコロの響きも素晴らしく、さすが大阪桐蔭の吹奏楽部のフルートパート。オーボエの響きも魅力的。

ステージ後方や両サイドで低音を響かせていたコントラバスの部員たち、見事な鍵盤の響きでキーボードを弾いていたパーカッションの部員さんも、かっこよかった。




大阪桐蔭の吹奏楽部の皆さん。いろいろ大変な状況の中で今回も、来て良かったと思えたコンサートの開催と感動表現ありがとうございました、お疲れ様でした!

会場の丸善インテックアリーナ大阪のロビーで、支援金を寄付したら頂いた今年の定期演奏会のDVD。ありがたい貴重品。