食虫植物の『ネペンテス・インシグニス』です。
ニューギニアの低地に自生する大型のネペンテスで、主に樹幹の高い場所などに育つ半着生種です。
ニューギニアに自生するネペンテスの中では最大級の種で、ピッチャーは大きいもので30cmほどになる見応えのある種ですね。
分類的にはブルケイやベントリコーサに近縁で、草姿やピッチャーの質感は確かにブルケイなどに似ています。
これはまだ若い苗で、ピッチャーもロアーです。
インシグニスのロアーは寸胴な下膨れのスタイルに赤いマダラ模様と、やはりブルケイによく似ていますね。
これがアッパーになると巨大な漏斗型になり、色もマダラ模様が消え明るい黄緑色一色になります。
これはまだ小さいロアーですが
成長するとこんなになっちゃいます。(ネットから引用)
野生のインシグニス(ネットから)
画像中央の草っぽいのがインシグニス。見上げるほどの高い樹上にぶら下がっています。
と思いきや、普通に地面から生えることも
ネットでも栽培に関する情報はほとんど見当たらず、全てが何と無く手探りな状態です。
最初は湿度を保つために半日陰で管理していましたがイマイチ調子がよくなかったので、現在ではアラタと同じように日当たりのいい場所で管理しています。
場所を移動してからは勢いが増してピッチャーもよく付けるようになったので、少なくとも日光を好む性質だということは間違いないようですね。
着生種ということでコンポストはなるべく水捌けのいいものを使い、尚且つ水遣りを頻繁に行うと旺盛な生育を見せてくれます。
全体像
現在リーフスパン40cmほどと結構いいサイズなのですが、ピッチャーのサイズは大きいもので8cmほどと不釣り合いなほどに小さいですね。
日照を強くしたことで株自体の勢いは増しましたが、ピッチャーが大きくならないところを見るとやはり湿度が足りていないのかもしれません。
ちなみにインシグニスとは「素晴らしい」という意味なのですが、名前だけでは具体的にどこがどう素晴らしいのか特徴がよくわからない、ちょっと大雑把なネーミングです。
とりあえずこの種が魅力的だということだけは分かるので、まぁいいかって感じですけど。