ネペンテス・ビエイラルディー | 基本的には見た目が変な植物が好きです。

基本的には見た目が変な植物が好きです。

食虫植物、エアープランツ、多肉植物などの栽培記録みたいなものですね。


食虫植物の『ネペンテス・ビエイラルディー』です。

南太平洋に浮かぶフランス領ニューカレドニアに固有する小型のネペンテスで、ニューギニアの高地に自生するラミーに近縁の低地性種です。

目立った外見的特徴はあまりありませんが、赤みがかった草体に真っ赤なピッチャーを付ける姿は何とも愛らしく美しいですね。

この種は重金属を多く含む毒性の強い土壌に適応したネペンテスで、見た目よりもむしろ生育環境に特徴がある面白い種類です。

ニューカレドニアはステンレスなどの原料として使われるニッケルの採掘地として有名ですが、毒性の強い剥き出しの採掘跡のような不毛な裸地にも生育できる、他の植物にはない特殊な能力を持っています。

ニューカレドニアではニッケルの採掘に伴う森林破壊が深刻化しているようですが、むしろこのネペンテス・ビエイラルディーにとっては喜ばしいことなのかもしれませんね。

全体像


上から


特殊な環境に自生しているためか栽培には少しクセがあり、成長も遅いのでなかなか大きく育てるのが難しいネペンテスだと思います。

本来なら高温多湿を好むため蒸し暑い今の時期には思い思いに生育してくれるはずなのですが。。
やれやれ一体何が気に入らないのか。

とりあえず赤玉土メインのバーク+蛇紋岩少々って感じのコンポストを使っていますが、コンポストだけ工夫してもなんかあまり手応えはないですね。

用土にニッケルを混ぜればいいのかもしれませんが、入手方法がわからない上に巷では発ガン性が囁かれているため、恐ろしくて使う気にもなりません。

そもそもニッケルがこの種の生育に関わっているのかどうかもわかりませんし、何か他の要因で生育が悪いのかもしれませんし、情報もないのでよくわからないですね。

自生地のビエイラルディー(ネットから)

剥き出しの赤土にごく当たり前のように生育中しています。

とりあえず今のままで改善されなければ他の方法を試してみるつもりですが、何せ栽培に関する情報が少ない種類なので方法を変える度にその結果を逐一報告していきたいと思いますね。