夏の花 | 基本的には見た目が変な植物が好きです。

基本的には見た目が変な植物が好きです。

食虫植物、エアープランツ、多肉植物などの栽培記録みたいなものですね。



我が家で育ている夏の花達が咲き始めました。

自称アブノーマルガーデナーの私ですが、実は正統派の綺麗な花も大好きだったりします。

そもそも山野草に興味を持ったのが僕の園芸との出会いだったのですが、モウセンゴケやムシトリスミレという悪友とつるんでいるうちにいつしか道を踏み外し、長い長い迷走期を経て気付けばアブノーマルガーデナー(自称)になっていました。

現在は食虫植物、チランジア、多肉植物というのが僕の中での三本柱なのですが、長い迷走期の名残から統一感のない庭になっちゃってます。

色んなジャンルの植物が雑然と置かれているので品揃えの悪いドンキみたいな庭ですが、食虫植物など強烈なキャラばかり見ているとたまに咲く野の花というのはホッとしますね。

そして一息ついたらまた食虫植物を見て、有る程度見終わったらまた山野草の花を見て、みたいなことを一日中やっているわけですが…本当に俺の人生大丈夫か?

というわけで一人称もなんかメチャクチャになって来たので、我が家の数少ない夏の花達をご紹介します。

ホウオウシャジン

イワシャジンの高山型と言われ、南アルプスの鳳凰三山にのみ固有します。

崩壊地や切り立った崖などに自生し、濃い紫色の花を垂れ下がるように咲かせる姿はとても風情がありますね。

シャジンの仲間は秋に咲くものが多いのですが、このホウオウシャジンは初夏から夏にかけて開花します。

石鉢に植えて植え替えもせず5年ほど経ちましたが、夏になると毎年花を咲かせてくれる良いイイ奴です。

イワシャジンより大分小型なので控えめな感じではありますが、名前の格好良さは山野草の中でも指折りではないでしょうか。


ヒュウガギボウシ

ギボウシの仲間は非常に種類が多く日本でも20種類くらいあるそうですが、これは四国西南部と宮崎県に自生するイワギボウシ系のギボウシです。

渓谷の湿った崖などに着生し、夏に涼しげな白い花を咲かせる清楚な山野草ですね。

お洒落ガーデニング界ではギボウシの仲間のことをホスタと呼び主に斑入りの葉を鑑賞するようですが、花だって葉に負けてないくらい綺麗だと思います。

ギボウシの仲間もその多くが秋に咲くのですが、ヒュウガギボウシやウナヅキギボウシなどは例外的に夏咲きですね。

ちなみ我が家のヒュウガギボウシは鉢植えではなく石に着生させて育てているのですが、根が石の表面を這うように伸びる様は何処か味があり小さな自然を感じます。たぶん。

「花達」と言いつつたったの2種類しか咲いていないのですが、もう少しすればユリやらランやらが咲いてくるので、それはまた今度ご紹介します。