■実現は次の理想への扉

理想は実現しても

終わりません。

 

むしろ、

そこから始まるし、

世界は広がっていきます。

 

例えば、

自分はワインが好きかもしれない、と

憧れている状況を味わい続けることが

悪いことはありませんが、

これでは世界は

そこで止まってしまいます。

 

ワインを飲んでみたら

理想のままにしておいた頃よりも

現実的になって

つまらないと感じてしまうかもしれません。

 

でもそれこそが

自分の世界を広げたことに

なるのです。

 

そこから

このワインじゃないのかな?とか、

ワインよりも日本酒の方が

自分は好きなのかな?とか、

意外にも紅茶の方が好きとわかった、とか、

あれこれ自分が始まりますし、

世界は広がっていくのです。

 

理想の可能性を確かめることは、

次の理想の扉を開くことになるのです。

 

■自分が止まっても時間は進み続ける

「大切な理想」を胸に秘めて、

その理想を

可能性のままにしておくことで、

今後も大切にできると思う人がいます。

 

以前の私もそうでした。

 

それは、

あこがれていたワインを手に入れて

「きっと開封したらよい香りで、

口に含めばうっとりするような味だろう」と

鑑賞し続けているような状況です。

 

鑑賞することで満足であれば、

何も問題ありません。

 

でも、

普段の生活の中に

そんな「大切な理想」がたくさんあったら

大切にするためには

それらの理想の実現に着手しないで

生活するしかなくなります。

 

自然と活動は消極的となり、

思考する範囲も

行動する範囲も

今の域を越えない生活が続きます。

 

そうしてずっと

同じ生活をすることで

満足であれば、

何も問題ありません。

 

しかし、

同じ生活は、

ずっとは続きません。

 

人は老いるし、

いずれ死にます。

 

環境に変化がみられなくとも

自分は変化していきます。

 

「大切な理想」を

大切にし続けるために

可能性のままにし続けても、

死ぬ前には不満を感じるのでは

ないでしょうか。

 

「ああ、あのとき

やってみればよかったな」


■可能性のままにしておきたい理由

あこがれてたワインであれば、

「死ぬ前に一口飲んでおけばよかった」

と感じるに違いありません。

 

可能性のままにしておきたいのは、

そのワインを開けてみたら

予想と違う香りがするかも

しれないからです。

 

それは、

予想よりよい香りかもしれず、

予想通りの香りかもしれず、

予想より悪い香りかもしれません。

 

事前に、

これらのうちのどの香りがするかは

わかりません。

 

予想通りであったり、

予想より悪いものであったら

”がっかり”するかもしれません。

 

この”がっかり”を避けるためには

可能性を可能性のままにしておく他

ないわけです。

 

 

人は生存本能によって

未来に対しては危険に注目しやすく

なっています。

 

危険を早期に察知することで

その危険を回避できる可能性が

高まるからです。

 

ワインについても

この仕組みと同じで、

”がっかり”するかもしれない場合ばかりが

目立って見えてしまうのです。

 

だから、

「大切な理想」が

大切であればあるほど、

着手せずに

可能性のまま持っている方が

安心だと感じてしまうのです。

 

なので、意識しないと、

可能性のままにしておく選択を

選びたくなるのです。

 

■次へ進むと、自分が始まる

ワインがどんな香りなのか、

どんな味なのかを知るには、

とっとと開封して香りを感じてみたり

味わってみることです。

 

「大切な理想」であれば、

とっとと実現のための活動に

着手することです。

 

これの何が良いか?といえば、

「次に進むこと」です。

 

「大切な理想」を

可能性のまま大切に持ち続けていると

そこで展開は止まります。

 

他では展開がありますが、

この「大切な理想」については

それ以上展開しないのです。

 

すると当然ですが

そのままの状況で時間が進みます。

 

そのままの状況で

自分の年齢は確実に

進むのです。

 

この状況の

もったいない部分は、

その「大切な理想」は

本当はどんなものなのか?が

わからないことと、

その「大切な理想」の実現の先には

何があるのか?がわからないことです。

 

ワインを開封してみたら

予想と違う香りだし、

味も違った、とわかったら、

自分の好みはこれじゃない、と

はっきりわかるわけです。

 

そうすると、

「これなか?こっちかな?」と

次のワインへと進めます。

 

そうして探し続けているうちに

「お!これこれ!これです!」

みたいに自分の好みに適合するワインと

出会えることだってあるわけです。

 

たとえ出会えなくても

「ワインって楽しいな~」と

充実を感じられることでしょう。

 

可能性を確かめて

「次に進む」ことは、

こうして自分を深めていくことにも

つながるのです。

 

もちろん、

「大切な理想」ですから

わざわざ乱暴に扱う必要はありません。

 

自分にちょうどよいやり方で

可能性を確かめていくことです。

 

 

 

お読みいただき、

ありがとうございます。

 

プロコーチ10年目、常楽でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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